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【新章】きれぼしサッカー3【突入!?】
[215]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:45:47 ID:G5RCPhNc 森崎の問いを受けた陽子の姿を、森崎は見た。その瞬間、森崎はひそかに驚愕した。 スウウウウン…… 周囲の物音は草木にしみいり、かなたの空は青みを増して空気が澄みわたる。 陽子の背後の桜は厳として、花びら1枚も落ちそうにない程に凛然としている。 陽子自身は神に祝詞を告げる巫女の様に、荘厳かつ神聖な者を見る瞳を、森崎に奉げていた。 この光景を目に入れて、森崎は心で理解した。 陽子には覚悟ができている、と。 陽子「私は片桐総合グループの令嬢として生まれ、兄が去った後は後継者として育てられてきました」 宣言するような、心中をしぼり出すような、気合を息にこめて突きつけるような、 決意、葛藤、そして森崎に打ち勝とうとする闘志を感じる事が出来た。 陽子「片桐家にいた頃の私は、体中の臓器に砂が埋め尽くしていたような気分だった。 学んだ事は有意義ではあったけれど、何のためにそれらを使っていくか、 いや、そもそも私はどうなっていきたいか、 そんな事を考える間もなく、土石流の様に叩きこまれる 帝王学や高等教育を呑みこまされる毎日だった。 ふとしたきっかけでサッカーとあなたを知ってから 『そうだ、まだ始まったばかりのサッカーなら、与えられた道じゃなくて自分の道が見つけられる』 まるで生き返ったような感じだった」
[216]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:47:14 ID:G5RCPhNc そこまで言って陽子はおもむろに瞼を閉じた。表情は先程と変わらず何を考えているかは分からない。 陽子「ただそう思って進んだはずの自分の道が、サッカー協会で働き続けているうちに分からなくなってきてしまった。 父からの妨害の事もありますが、それよりも『自分の道』って何か、考えているようで考えていなかった。 私達の尽力で日本のサッカーを発展させ、いずれは世界に冠たるものにさせる。 そうなると結局のところサッカーで新たな片桐グループを作り上げるだけなんじゃないか? そんな疑問が生まれてから、再び私は意志を失いかけていったの」 森崎「日本のサッカーが、ねえ……確かに、デカくなれば詰まらねえ事や下らねえ事も 起きてくるんだろうなあ」 陽子「そうよ。そしてそのために本来サッカーから生まれる筈だった爽快感や感動を 奪ってしまうといった本末転倒な事さえ起こり得る。 そんな事に手を貸していいのかとさえ思った事もあった」 ここまで告げた後、陽子の声に張りが出はじめる。先程までの陽子の声が祝詞を告げる巫女の声で あるならば、今の陽子はその神の神降ろしを終えた後の巫女の声であるような、厳かな声であった。 陽子「それもあなたと出会ってから、いえ、正確には 私に対するあなたの真意を知った後からのやり取りで、私の道が見えた気がするようになったわ。 結局のところ、目指す結果よりもそれを目指して進む過程の方が、より素晴らしいって思えるようになった。 困難をどう乗り越えていくか、困難に自分はどういう存在であっていくか。 そうした選択で磨かれていく魂が、鍛え上げられていく意志が、一番尊くて素晴らしいと思えるようになった」 ここまで告げた後、瞼を見開き森崎に向けて、告げた。
[217]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 16:49:35 ID:G5RCPhNc 陽子「私はあなたの妻になる。あなたが上へ上へと昇っていく途中で邪魔してくる、 フィールド外からの敵は全て私が防いでみせる。だから」 最後の一言の瞬間。陽子の瞳がキラリと輝いたような気がした。 陽子「これから一生、あなたは世界で誰よりもサッカーの素晴らしさを見せてくれる 存在であり続けて。それだけで私、幸せよ」 森崎「……………………」 陽子の滔々とした、だが意気のこもった告白に、しばらくの間森崎は言葉を発する事が出来なかった。 やや時間をおいてから、森崎も覚悟を決めて、こう告げた。 A 「良く言った。それでこそ俺のパートナーだ!」 B 「いいや違う。サッカーもそうだが、あくまで結果が全てだ」 C 「俺は俺のやりたいように、陽子は陽子のやりたいようにしたい。そういう事だな」 D 「片桐家はどうする。今度は無理矢理連れ去られるかもしれないぞ」 E 「……(良く言った。俺の返事はキスで返す)」 F 「…………これからホテルに行くか?」(さらに分岐) G 「俺がサッカー出来なくなったら、どうするかな」 H 「これからひたすらサッカー漬け、陽子には構ってやれないが、いいのか?」 I その他、自由回答(要3票) 2票選ばれた選択肢で続行します。
[218]森崎名無しさん:2015/11/01(日) 19:34:36 ID:0N4TyGnw E
[219]森崎名無しさん:2015/11/01(日) 20:35:25 ID:m05glS42 E
[220]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/01(日) 21:38:31 ID:G5RCPhNc 申し訳ありませんが、文章がなかなか浮かばないため、 以下の分岐を記して終わりにいたします。 こちらはほとんど余談・付け足しのようなものですので、 話の展開にはほとんど関わりません。少々うふふを楽しむと 思って、気軽に投票してもらえれば幸いです。 森崎「(キスはどの程度にしようかな?)」 A 触れるか触れないか程度、陽子の緊張を解くのが主目的 B 数秒ほど触れたのち離れる。表情の変化を楽しみたい C 息の続く限りする、絶対に離したくはない! D 唇だけでなく、顔のありとあらゆる場所にキスしたい! E もうここまでくれば押し倒してもいいんじゃね?(要3票) F その他、自由回答(要3票) 2票選ばれた選択肢で続行します。
[221]森崎名無しさん:2015/11/02(月) 08:44:29 ID:Oib77BTg B
[222]森崎名無しさん:2015/11/02(月) 13:32:32 ID:ByE8WZRQ B
[223]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/03(火) 21:10:15 ID:KIadJXgo こんばんは、本来ならここで完結させたかったのですが、 文章の遂行に時間がかかりまして、途中までですが投稿させていただきます。
[224]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/03(火) 21:12:24 ID:KIadJXgo E 「……(良く言った。俺の返事はキスで返す)」 B 数秒ほど触れたのち離れる。表情の変化を楽しみたい -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 森崎「(……そうだ)」 陽子の告白に言葉を失っていたが、やはりそこは森崎である。事前に予想がついていた 事もあって、すぐに平静を取り戻す。それと同時に、キリリとした陽子の顔を見て、 ふっとイタズラ心が湧いてきた。 森崎「(こんな時にこんなことしたら、どんな顔するかな?)」 スッ…… 陽子「(来る……!)」 告白を聞いた時のままの硬い表情のまま相手が向かってくる。 その瞬間の陽子の感情には、絶望一歩手前の黒いものが上がっていた。 陽子「(ダメ、なのかな。家のトラブルで巻き込ませた私はやっぱり邪魔も……)んっ!?」 チュッ。 森崎が陽子の唇に口を合わせる。予想もしなかった行動に、陽子の頭は真っ白になってしまった。
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0ch BBS 2007-01-24