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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】
[208]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/15(火) 00:19:22 ID:fhSJ7/9c ★てゐのシュート練習→ クラブ10 ★ →シュート+1! ★霞のタックル練習→ ダイヤ10 - 2 ★ →タックル+1! ★ボールくんの様子LV3→ ダイヤ3 ★ JOKER・ダイヤ・ハート・スペード→ボール「レイセン イツモツカッテクレテ アリガトー」鈴仙「しゃ、喋った!?」 てゐ「は〜、最終調整ねぇ。そんなら私は敢えて、シュートでもやってみっかねぇ」 霞「では、私はタックルを。決勝戦では、ドリブラーに対して少しは対抗できるようにしたいですから」 鈴仙「ふむふむ……。その二つなら私でも教えられそうだし。調整しつつ、コーチングもさせて貰うね」 鈴仙はてゐと霞の調整に付き合う形で、二人のシュート、タックル技術の基礎を固めていった。 *てゐのシュートが+1されました。 *霞のタックルが+1されました。
[209]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/15(火) 00:20:52 ID:fhSJ7/9c ***** 鈴仙「……はい。じゃあ今日はここまで、お疲れ様」 てゐ「ふいー、いい汗かいた。部屋に帰って りんごジュース でも飲もうっと」 霞「鈴仙さま、今日はありがとうございました」 ――そして数時間後。 てゐと霞の動きが丁度良く洗練されたタイミングを見計らい、鈴仙は練習を打ち切った。 ひたすらな修練は大切だが、不要な反復作業は正確なフォームを乱す。 それに何より、自分達には午後から大会の三位決定戦 ――聖徳ホウリューズ対紅魔スカーレットムーンズの試合を見に行く予定がある。 霞「あっ、私、後片付け手伝いますよ」 鈴仙「良いってば。霞には今日の三位決定戦のデータを集計するっていう、大切な仕事があるでしょ? ……っていうか、霞ったら寝不足でしょ。 てゐから聞いたけど、データ集計用に藍さんの付けてたスカウターを拝借して改造してるとか……」 霞「河童じゃあるまいし、私は改造までできませんよ。自爆機能を取り除いてただけです」 鈴仙「(それだけでも、他の妖怪兎の事を考えればスゴいと思うけどね……)」 片づけを手伝いたがる霞の申し出を丁重に断り、鈴仙は一人で練習後の片づけに入る。 (てゐは当然の権利のごとくサッサと帰っていた) 所詮は三人での練習、それも軽い調整が主だったため片づけは楽だった。 鈴仙「さてと。あと片づけるのはこのボールだけかしら……っと」 鈴仙は練習開始早々にフィールド隅に転がっていた「ボロボロのボール」を手に取る。 これが最後のボールだ、と思って丁寧に屈んでそれを胸元にまで持って行った時――。
[210]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/15(火) 00:21:53 ID:fhSJ7/9c ボール「……セン」 鈴仙「ん? 誰か何か言った?」 誰も居ない永遠亭の練習場に、小さい男の子の声が聞こえた気がする。 鈴仙「……き、気のせいよね。幽霊か亡霊か何かでしょ、多分。……亡霊だったらわりと物騒だけど」 が、気のせいではなかった。 鈴仙はボールを籠まで持って行き、他の練習用ボールと一緒くたに片づけようとしたところ。 ボール「レイセン キミハ マチガッテイルヨ カグヤガ タダシイヨ」 鈴仙「……ボ、ボールがしゃべったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」 ――常識に囚われない出来事が度々起こる幻想郷においてはそこまで珍しくないにせよ。 それでも鈴仙にとっては中々に珍しい出来事が起こって腰を抜かして、 鈴仙はそのまま興奮の余り、午後の試合観戦の集合時刻に遅刻してしまうのだった。 *鈴仙がアイテム「しゃべるボール(各練習時、判定に+!dice/2。無くならない)」を入手しました。
[211]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/15(火) 00:23:42 ID:fhSJ7/9c 〜大会17日目午後・固定イベント〜 【決勝トーナメント三位決定戦】 ボールが突然喋りだす等の紆余曲折がありながらも、何とか辿り着いた妖怪の山モリヤスタジアム。 しかしそこには鈴仙の予想以上に興ざめな出来事が待ち受けていた。 輝夜「ハァ? 試合は紅魔スカーレットムーンズの不戦勝ですってぇ!?」 早苗「私にツバ吐きながら怒鳴られても困りますよー。 だって、聖徳ホウリューズのメンバーが一人を残して全員行方不明なんですもん。 かな……大会運営委員会も、興行的な収入が削られてヒイヒイ言ってますし。とにかく、こっちも大変なんです!」 観客「ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!」「なんだそりゃー!」 「レミリアお嬢様の得点王が確定しないじゃないか!」「太子様ー! 私達を見捨ててどこへー!?」 スタジアム入口で鈴仙達観客集団を待ち構えていたのは、 大会運営委員会側として派遣されたらしい守矢の風祝だった。 ただし、彼女は世間知らずさ故か頭を下げる事がどうにも苦手なようで、 逆に今日の試合を楽しみにしていた観客の神経を逆なでしている風にしか見えない。 永琳「守矢は肝心な時に、しばしば人選を見誤るようね……。――仕方ない。姫様、ここは帰りましょう」 輝夜「はあーあ。この私の貴重な体力が無駄に奪われちゃったじゃない。 妹紅、慰謝料として燕のウン子安貝持って来て! あんたのパパが白目剥きながら握ってたヤツ!!」 妹紅「何で私なんだよ! 後私のパパは職人の給金をケチっただけだろ! いい加減にしろ!!」 慧音「(真面目に本物を得ようとした結果、燕のフンを握っちゃった石上麻呂さんの方が、 妹紅の父上よりも人格的には立派な気がするんだよなぁ……)」
[212]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/15(火) 00:25:40 ID:??? 鈴仙「(一人を残して全員行方不明。まさかその一人って、岬君……?)」 鈴仙は鈴仙で、未だにその行動の真意が掴めぬ少年に思いを馳せていた。 しかし勿論、この場に少年の――岬太郎の姿は見えない。 鈴仙「(彼は豊聡耳神子の手下でありながら、彼女に完全に従っている訳では無かった。 そのままトカゲの尻尾切りで、ここに捨てられたのだとしたら……ちょっと可哀想かも)」 無論、岬の様々な行為――妖夢を神子の【ハイパーカンピオーネ】計画に引き込み、 パチュリーを悪質な反則で何度も吹き飛ばし、狂言で鈴仙と佳歩の絆を引き裂こうとする等については、 仮に神子の命令であったとしても完全に許せるものでは無いかもしれない。 しかし、そうであっても鈴仙はせめてもう一度、岬と話をしたいと思っていた。 レミリア「…………」 佳歩「あっ、レミリアさんが選手口から出て来ました」 早苗が温泉旅館「森屋」の無料宿泊券をばら撒いた事で、漸く観衆達の不満が幾らか和らいだ頃。 佳歩が不機嫌そうな顔でスタジアムを後にするレミリア達紅魔スカーレットムーンズ一行の姿を視認した。 しかし、ここ最近紅魔館の連中とは親しい鈴仙であったとしても、 彼女達の物々しい雰囲気を前に、それ以上の声を上げる事は憚られた。 それでも、そんな鈴仙だからこそ、彼女達の姿からある程度の「違和感」を見つける事もできた。 パチュリー「――ふぅ。どうしようかしら……」 鈴仙「(……パチュリーさんが変な感じね。普段はレミリアさんと並んで偉そうにしているのに、今日は珍しく遠慮してるような)」 ――とはいえ。この段階でレミリアが何を考え、 パチュリーが何故躊躇いの表情を見せているかについて、鈴仙が推測するには困難が過ぎた。 聖徳ホウリューズの行方。岬の真意とこれから。レミリアとパチュリーとの軋轢。 全幻想郷選抜大会の三位決定戦は、爽やかなスポーツマンシップも、一流としての矜持も見せる事もなく、 ただ鈴仙の前に新たな謎を提示しただけで、幕が開く事なく終わってしまった。
[213]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/15(火) 00:29:58 ID:??? 紅魔スカーレットムーンズ * − * 聖徳ホウリューズ 紅魔の不戦勝! ……と、なったところで今日の更新はここまでです。 紅魔と聖徳の再戦を期待されてた方がおりましたら、申し訳ないです。 この三位決定戦は、元々かなりさっくり終わらせるつもりでした。 明日は最後の行動選択……の前に、 大会前夜という事で森崎のイベントを少し入れたいと思います。 準決勝は概ね魔理沙と霊夢のターンで、これまでの自由行動が鈴仙のターンだったので、 次は森崎と中山さんのターンになればいいなと思ってます。 それでは、みなさん、本日もお疲れ様でした。
[214]森崎名無しさん:2015/09/15(火) 00:34:25 ID:??? 乙です 三味線引いてわざとあっけなく負ける程度かと思ったら、まさか不戦勝とは この海のリハクの目を持ってしても(略)
[215]森崎名無しさん:2015/09/15(火) 00:57:09 ID:??? 乙でした ボール君が思ってたより有用だった 姫様に渡すよりそのまま友達で居たほうが良いかもしんない ボールとレイセンゎ……ズッ友だょ……!!
[216]森崎名無しさん:2015/09/15(火) 06:10:14 ID:??? (そうしないとまた1ヶ月くらい空きそうだから)仕方ないね
[217]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/16(水) 00:39:52 ID:??? こんばんは、今日は文章だけになってしまいそうですが更新します。 >>214 乙ありがとうございます。 私も最初はあっけなく試合終了を考えてたんですが、色々考えた結果不戦敗にしましたね。 >>215 乙ありがとうございます。 難題アイテムは普通に使っても有利な性能をしています。 ただ第三章では練習の仕様を変えようと思っているので、 第二章終了までには姫様に渡した方が得かもしれません。 >>216 紅魔VS博麗は時間が掛かろうとも必要な描写と信じて書いておりましたが、 三位決定戦を濃く書いてもテンポが悪くなるだけですよね。 自分の中での描写の濃淡付けはやっていきたいと思っています。
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0ch BBS 2007-01-24