※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[502]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 00:50:38 ID:??? こんばんは、今日は帰りが遅くなった上に少し疲れたので更新をお休みします。 明日は一日休みなのでいくらか更新できると思います。 >>496 乙ありがとうございます。 ブルノさん操作したら味方が失点し過ぎてゲームにならなくなるので、却下でお願いします。 >>497 はだけかけにエロスを感じますね(棒) >>499 すみません、見落としがあったようです……。 次に直すだとまた忘れそうなので、レスの最後にでもアナウンスだけしておきます。 >>500 鈴仙のせいだと思っていたのはパスカルのせいだったんですね… >>501 乙ありがとうございます。 霊夢→(知り合い)→アリス 魔理沙→(ご近所)→アリス パチュリー→(賢者ファン)→アリス なので、もはや森崎亡き今アリスさんには鈴仙しかいませんね。 皆さま、また明日宜しくお願いします。 *狂気度の上昇漏れを直した事により、狂気度が1上昇します。29→30
[503]森崎名無しさん:2015/11/03(火) 00:59:39 ID:??? 乙です。合体シュート決めたせいで全部パスカルのせいになってるw
[504]森崎名無しさん:2015/11/03(火) 01:03:30 ID:??? 紫「みんな、だまされないで!あれは鈴仙の変そうよ!」 パスカル?「ふっ、私の正体をよくぞ見破った!」ベリッ 鈴仙「それでは幻想郷の秩序は頂いていくぞ!ハッハッハッ!」 紫「という夢を見たのも鈴仙ってやつの仕業ね」 藍(この前夕飯にさかなだしたら肉が食べたいのに魚が出てきたことも彼女の仕業にされてたな・・・)
[505]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 23:03:26 ID:??? こんばんは、更新再開します。 >>503 乙ありがとうございます。 パスカル黒幕説が新しい流れとなるのか気になりますねw >>504 今の紫は肉や魚を食べる気力すらないですね…。
[506]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 23:04:36 ID:??? ★霊夢→ドリブル 54 ( スペード5 )( 1 + 3 )+(華麗なドリブル+3)=61★ ★鈴仙→タックル 52 ( クラブ4 )( 2 + 4 )+(人数補正+1)+(ガッツ200未満ペナ-2)=57 パスカル→タックル 52 ( クラブ4 )( 3 + 2 )+(人数補正+1)=58★ ★中山→タックル 54 ( スペード6 )( 3 + 3 )+(人数補正+1)=61★ =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして魔理沙がフォロー 霊夢「(抜く……早く抜いて、点を挙げなきゃ……!)」 タタタッ、シュンッ、シュパァァァッ……! ――友人として、魔理沙の破滅を見たくない。 そんな単純だが純粋な気持ちで行われた霊夢のドリブルは、 その想いの強さに反して空回り、明らかに精彩を欠いていた。 鈴仙「……うええっ……! な、何このドリブル!?」 パスカル「――信じられん。これが努力では到底追いつけない、『才能』というものなのか……?」 しかし、『精彩を欠いていた』というのは、世界中に残り1名居るかどうかであろう、 霊夢と互角の能力を持つ超天才選手の視点から見た場合の話である。 並以上のタックラーである鈴仙やパスカルにおいてすら、精彩を欠いた霊夢のドリブルには追いつけない。 中山「プレーに焦りが見えるぞ」 霊夢「…………!」 霊夢にとって不幸だったのは、彼女の眼前にたまたま、世界中に残り1名居るかどうかであろう、 霊夢と互角の能力を持つ超天才選手が居た事だった。 前線でのドリブル突破とパスによるゲームメイク、ミドルシュートを得意とする霊夢と異なり、 中盤でのボールキープとタックルによるボールカット、シュートブロックを得意とする中山。 それぞれ得意とする分野に違いがあれど、二人の総合力はほぼ同じ。 故に、少なくとも中山にとって霊夢の焦燥は大きな隙として映った。
[507]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 23:06:39 ID:??? 霊夢「――何を言っているの。私は焦ってなんか……!」 中山「……そこっ!」 ――ダダッ、ズザアアアアアアアアアアアアアアアッ! 霊夢「――ッ!」 中山の指摘に対し、半分意地でそう言い返そうとする霊夢だったが、タックルの勢いが激しすぎた。 摩擦により炎を発生させる『バーニングタックル』や、 それ以上の超高熱により、炎すら発生させずにボール以外の物質を焼き尽くす『アッシュタックル』のように、 恐ろしい威力を秘めるタックルでこそ無かったが、中山のタックルは確実に霊夢のボールを捉えていた。 霊夢「――だめ。このまま、じゃ……!」 グルンッ! ……バシッ! 中山「――しまった!」 そんな中で、霊夢が無意識的にターンを行い、咄嗟にバックパスまで行えたのは、やはり彼女の能力の高さを表していた。 しかし当の霊夢は、再びリターンを貰おうとボールを蹴った先を見て、大きく後悔していた。 いや、どちらかと言うと怒っていた。憤りを覚えていた。一発ぶん殴ってやりたいとか思った。 ――その対象は勿論、自分自身である。 ――ポーンッ、コロコロコロ……パシッ。 魔理沙「――霊夢。お前はきっと咄嗟の事だから覚えてないって言うだろうけど。 中山のタックルが来て、パスを出そうとした時。 ――お前は間違い無く、私を見ると安堵しきった表情で、こっちにボールを蹴り出した」 霊夢「……最低。私って、ほんとバカ。時間を稼いでくれると思って、 わざわざ敵のパサーにパスを出しちゃうザルGK位には馬鹿だったわ、私」
[508]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 23:09:34 ID:??? ――霊夢は、ボールを奪われるという自分の危機を救ってくれる人物として、霧雨魔理沙を選んでいた。 彼女は魔理沙を守りたいと思いながら、その魔理沙を心から深く信頼して「しまって」いた。 ……その結果が、親友の破滅に繋がると重々承知していたにも関わらず。 魔理沙「――霊夢。今日は私にとって、本当に、本当に幸せな日だったぜ」 魔理沙は普段のような、いや、普段の数倍もカラッとした、太陽のような笑みを浮かべた。 魔理沙「お前は準決勝の途中から今までずっと、私の事を心配しながら、 それでもなお、私が私の夢を――霊夢と肩を並べてプレーする事を――応援してくれてた」 霊夢「……魔理沙。ボールを返して。私がドリブルゴールするわ」 霊夢は普段の冷静さを装いながら、暗にシュートを止めるよう要求する。 しかし魔理沙は話を聞かずにドリブルで前へ前へと進んでいった。 魔理沙「お前がそんな風にしてくれなきゃ、私は今頃夢より先に柳の河原に身投げして。 そんでもって辛うじて生還こそするが、復讐半分に魅魔様のノートから禁呪法でも勉強して、 『これが私の「フィンガーフレアスパークス」だぜ!』……とかほざいて。 それで、夢も叶えられずフィールドで惨めに野垂れ死んでただろうな。 ――うん。ホントに柄じゃないけど。私は霊夢に感謝してるぜ?」 霊夢「感謝してるんなら、恩を返しなさいよ。――今なら賽銭 877 万円のところ、 今あんたが持ってるボールを私に返すだけで大目に見といてあげるから」 霊夢の口調が刺々しくなる。しかしそれは普段の妖怪退治のような無慈悲さによるものではなく。 どちらかと言うと、年相応の少女が友人と喧嘩をする際のそれに近いものだった。 そしてそれにも関わらず、魔理沙はドリブルを止めなかった。
[509]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 23:11:46 ID:??? 魔理沙「霊夢。悪いがその恩、死ぬまで借りとくぜ」 霊夢「それは私じゃなくて、本来はパチュリーとかアリスとかに掛けてやるべき言葉でしょ。 あんたと私で寿命ネタなんてやったって、どっちが先かも分かんないし。面白くもなんとも無いんだから」 魔理沙「本なら最近ちゃんと返してるってば。ん? でも、そういや最近アリスからは本を借りてないな。 そろそろ「トモダチ料」とかでっち上げて、数冊魔導書でも徴収しとくかな」 霊夢「それはアリスが泣くから……いや、でも最近の人肌恋しげなアイツなら大丈夫かな。 むしろ泣いて喜ぶかも。じゃ別に良いか、どんどん借りパクっていきなさい――って、違うでしょ。話が逸れてる」 魔理沙「おっと、そうだった。悪いな」 こうしたシリアスで重たげな中でも、普段の世間話のような軽い会話が入る辺りは、 暢気な幻想郷の巫女とその相棒、という以上仕方ない所ではある。 しかし、今の彼女達にとってはこうした何気ない会話すらも重要だった。
[510]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 23:13:40 ID:??? *** 霞「……ボールカット率、7パーセント! ですが行くしかありません!」 タッ、ズザアアアアアアアアアアアアッ……! 魔理沙「……どけ、今重要な会議中だ。ガキは引っ込んでな」 ――グワッ、ブウウン、ドゴオオオオオオオオオオオオオオオッ! 妹紅「だったらこの『正直者の死』はどうだい!?」 タッ、グルンッ。ズザアアアアアアアアアアアアアッ! 魔理沙「私は嘘つきだから、関係無いぜ」 ――グワッ、ブウウン、ドゴオオオオオオオオオオオオオオオッ! ――魔理沙の全力を相手にブロックはほぼ無意味、と言わんばかりにプレスを掛けるルナティックスのDFを、 最近開発した自慢のドリブル、『サングレイザー』であっけなく吹き飛ばすと、 魔理沙は霊夢の制止を振り切り、いよいよルナティックス側のバイタルエリアへと辿り着く。 霊夢「待ちなさい、魔理沙! 何度だっていうけど、あんたが今シュートを撃てば……!」 魔理沙「――私の右脚はコナゴナに砕け散って飛び散り、肉の破片となる。その位分かってるよ。 それでも、私は霊夢。お前と並び立ちたいんだ」 グワアアアアアアアアアアアアアアアッ……!
[511]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 23:16:17 ID:??? 魔理沙は右脚を大きく振り上げた。 痛みに加え、先程のボールキープにより疲労が蓄積し、その額には玉のような汗が幾つも浮かんでいた。 白黒でリボンのついた、可愛らしい山高帽子からは汗と泥がしたたり落ちる。 彼女の肉体は既にボロボロだった。しかしそれにも関わらず、彼女の表情は変わらず晴れていた。 霊夢「もう充分並び立ってるってば。結果も多くの観客も幻想郷のサッカー評論家も、 全てがあんたが私に並ぶFWである事を証明してる! これ以上、何を望むって言うの!? 『ファイナルスパーク』なんて無くたって、あんたはレミリアや最近の鈴仙にも並ぶ屈指のFWだし、 これから先努力をしていけば、反動の無い『ファイナルスパーク』が開発できちゃうかもしれないじゃない! どうしてこの試合で必死に終わろうとするの! ねぇ、どうしてよ……!」 魔理沙「……そうだな。確かに、そういう手もあったかもしれないな」 魔理沙の表情とは対照的に、霊夢は半分泣き崩れていた。 彼女は今まで、こうした表情を誰にも――実質的な親代わりだった紫にさえも――見せた事はなかった。 ――博麗の巫女は中立。博麗の巫女は泣かない。博麗の巫女は怒らない。 その代わりただ単純に、そして無慈悲に異変を解決し、幻想郷を守らなくてはならない―― 幼少時よりそう教え込まれ、果たしてその通りに成長した筈の彼女は、 一体どこからこうも感情的に変わってしまったのだろうか。それは誰にも分からない。 とにかく重要なのは、霊夢は今、魔理沙の事を誰よりも強く思っているという事実だった。 魔理沙「――認める。今日の試合こそが私の最期であると決めた事は、確かに私の甘えだ。 私はこの機会を逃せば、もう二度と霊夢達に追いつけなくなる。 ――そう思って焦っていたのは事実だし、逆に言うと、そう決めつけて、何もしようとしなかった。 森崎と会ってからは、自分のそうした弱さや甘えがより一段とハッキリ分かったつもりだったけど。 それでもまだ、私はアイツ程強くは無かった」 激痛に耐えながらも、今尚自分の将来が栄光に満ちていると信じて疑わぬ、 不屈の男の姿を見やりながら、魔理沙はそう告白する。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24