※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】
[165]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/02(水) 00:29:27 ID:9AohjI4s 女性「「「キャーーーッ! ネイくん優しーい!」」」 鈴仙「(皆を等しく平等に愛したいなら、ナンパなんてするなってーのよ。 しかし、こりゃあちょっと……何と言うか、話辛いわね。心理的にも、物理的にも)」 練習場にある選手との交流スペースにネイは立っていた。 そしてそれを囲むのは、若くて最近風のオシャレな少女が、ひとり、ふたり、さんにん……。 十を超えたあたりで、数えるのが馬鹿らしくなった。 一体どうしたものか、ファンのフリでもして無理やり突っ込もうかなどと鈴仙は考えていると。 ネイ「………!」 カリ、カリカリ……ポーンッ! 鈴仙「……え!?」 ネイは女性ファンに絡まれながら、器用にも何か紙に文字を描き、鈴仙の方へと投げつけて来た。 そこには、「1時間後、選手寮のロビーで」と走り書きで書いてある。 どういう思惑かは置いといて、ネイは自分から鈴仙に対して接触を持ちかけた格好となる。 鈴仙「(……でも、ここはノるしかないんだけどさ)」 鈴仙は練習場の傍にあるパルメイラスの若手選手寮のロビーへと向かった。 そして小一時間後……。
[166]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/02(水) 00:32:20 ID:9AohjI4s 〜パルメイラス・選手寮ロビー〜 ネイ「――やあ。まさか君の方から会いに来てくれるなんて嬉しいよ」 鈴仙「勘違いしないで。そんなんじゃないわ。私はただ、情報収集に来ただけよ」 嫌らしいまでに優しげな笑みを浮かべるネイ。 恐らくこれで数多の頭が弱い女を落として来たのだろうが、 自分は違うぞと言わんばかりに、鈴仙はつっけんどんと答えた。 ネイ「くーっ。その『自分は他の頭が弱い女とは違うのよ』って思ってそうな顔も可愛いね。 そうだ、今からパルメイラスに来ないかい? 大丈夫、君ならオルヘスよりは強いのは確かだからさ」 鈴仙「ど、どうしてわかっ……(――とか、言ってる場合じゃないわ。 このままだと、本当に彼のペースに流されちゃう! 早い所、私の本題を伝えないと……)」 図星を突かれて驚く仕草を無理やり抑え、 鈴仙は今自分が探っている内容についてネイに伝えた。 鈴仙「あのね、今日私が来た理由はさっきも言ったとおり、貴方から情報を得るためなの。 具体的には……」 つまり、コリンチャンスの過去の栄光と凋落。そしてそれに大きく関わっていると言う、 あの今や老いぼれたコーチ兼監督を包む謎の真相。 果たして一般市民でしかないネイに、こんな事を聞いても分かるのかという不安が 今更になって湧いて来たが、しかし少なくとも、彼は鈴仙以上にブラジルに詳しい筈だ。
[167]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/02(水) 00:33:34 ID:9AohjI4s ネイ「ふーん。そうだな……」 多少の期待と多くの不安の中、ネイはこう語りだした。 先着1名様で、 ★ネイの回答→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→エベルトン「おい貴様ァ! 練習サボってナンパとは良い度胸だな!」ネイ「か、監督!」 ダイヤ・ハート・スペード→ネイ「そうだな。……コネが無い訳でもないし、調べてみようかな」 クラブ→ネイ「悪いね。政治ニュースには詳しくないんだ」 クラブA→女性「あんた何ネイ君と喋ってるの!? 死ね!」チャキッ!鈴仙、良い船になる。
[168]森崎名無しさん:2016/03/02(水) 00:35:55 ID:??? ★ネイの回答→ JOKER ★
[169]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/02(水) 00:39:47 ID:??? JOKERが出た!…と、言った所で今日は短いですがここまでです。 今回のJOKERは鈴仙の成長的な意味で大きいかもしれません。 それでは、本日もお疲れ様でした。
[170]森崎名無しさん:2016/03/02(水) 00:51:39 ID:??? 練習の帳尻合わせが来たな
[171]森崎名無しさん:2016/03/02(水) 01:40:46 ID:??? 乙です カワイコちゃんに甘いとはいえ、結構ネイは協力的で良かった リオカップ前に会えたのは中々の幸運ですね、逆に運が人脈に片寄り過ぎてますけど
[172]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/03(木) 00:53:42 ID:??? すみません、時間が足りず文章だけですが、更新再開します。 >>170 これで多分、リオカップは充分に戦えるようになったと思います。 >>171 乙ありがとうございます。 人脈については今後のストーリー面は勿論、ゲーム面でも活かせるようにしたいですね。
[173]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/03(木) 00:54:45 ID:??? ★ネイの回答→ JOKER ★ JOKER→エベルトン「おい貴様ァ! 練習サボってナンパとは良い度胸だな!」ネイ「か、監督!」 ネイ「――ねぇ、君。最近サンパウロに出来た美味いコーヒー屋の事、知ってるかい?」 鈴仙「……はぁ?」 そして鈴仙の期待に反し、ネイは暫く何も語らなかった。 いや、正確には彼はロビーに並んだソファに座り、 延々と鈴仙にサンパウロ市内のお洒落な喫茶店や雑貨店、洋服屋などの案内をしていた。 それは多くの女子ならば垂涎ものだったのかもしれないが、少なくとも鈴仙には良く分からなかった。 鈴仙「――私は、そんな事を聞きに来たんじゃないって。さっきも言ったでしょう!」 いかにも女性をナンパする事しか考えていない彼の発言に、 鈴仙はいよいよ我慢の限界と机をバンと叩いて立ち上がる。 それには流石のネイも慌てたらしく、優男然とした表情を崩して、 ネイ「ああ……いや、すまない。君があんまりにも可愛いから。ついつい何時もの癖が出ちゃって」 鈴仙「か、可愛いですって」 そんな単語、中山さんやパスカル君は一言たりとも言ってくれなかったなぁ… とか思って、内心満更でも無くないのを隠しつつ、鈴仙はもう一度繰り返した。 鈴仙「私はね。真実を知りたいのよ。謎の凋落を遂げた名門チーム・コリンチャンス。 その全盛期を支えたヒーロー・ドトール監督に隠された過去! 私は決して、あんたの女になるために態々高い電車賃払ってここまで来てないの!」
[174]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/03(木) 00:56:40 ID:??? ネイ「……………」 鈴仙の真摯な言葉に、ネイは言葉を詰まらせた。 てっきり別のナンパ文句なり弁解なりがひょいと出てくると思ったのに、 まるで年相応の少年らしく、彼は鈴仙の目をじっと見つめて呆けている。 鈴仙「ど、どうしたのよ。なんかそんな風になったら、私が悪い奴みたいじゃん」 今度は罪悪感を覚えた鈴仙が慌てる番だった。 ネイ「……素敵だ」 しかしそんな鈴仙を尻目に、ネイはますます症状を悪化させていた。 そしてそれは、鈴仙をますます慌てさせる羽目になった。 ネイ「――正直、この前のビーチで会った時から、君は何か違う。 ……そう思っていたし。それで今日もこうして話す機会を設けたかったのだけれど。 俺はどうも、君に本気で惚れちまったみたいだ」 鈴仙「……ど、どうせそれも含めてナンパの定番フレーズなんでしょ。 遊びっぽいポーズから、急に真面目ぶっても遅いんだからね」 ネイ「そんな事ない。俺はマジだ。……故郷に彼氏とかは居るのかい?」 鈴仙「ど、どーせいないわよ。私、男の人とそういうのって何かイヤだし」 ネイ「それなら、俺が教えてあげるよ。ああ、絶対に君を楽しませてあげるさ」 ネイは鈴仙の手を取った。鈴仙は背筋がぞわっとした。 ネイに対して嫌悪感を覚えているというよりは、自分が異性とこうなる事について、慣れていないし嫌だった。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24