※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】
[245]森崎名無しさん:2016/03/08(火) 12:13:03 ID:??? 流石は森崎以下と評された男よ…… (一対一もアレだが、肝心のセービングが酷い)
[246]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:40:30 ID:MrrZYuvc >>245 コリンチャンス選手は能力値が乗ってるサイト様を参考にしつつ、 全体的に平均的になっていますが…ピュジェ君のセーブ力は低いですね。
[247]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:42:22 ID:MrrZYuvc ★ゲーノスのセンス→ クラブ5 クラウディのセンス→ ハート8 ★ ★ライアのセンス→ ハートJ→パス技習得!(>>243でドリブル、って言ってますが間違いでした) ナバイロのセンス→ クラブ8 マギッシのセンス→ スペード4 ★ ★デ・ラーダのセンス→ スペード10 ビベスのセンス→ ハート4 ミャージセンス→ ハートQ→タックル技習得! ニータのセンス→ スペードK ★→ブロック技習得! ★ピュジェのセンス→ ダイヤA ★ ライアがパス技、ミャージがタックル技、ニータがブロック技を習得します。 コーチ「(やれる限りの術は施したが、芽が出る確率は……ま、13分の3程度じゃろうか。 この中で言えば、2、3人程が何か技を習得出来れば上出来と言った所だが……)」 このコーチの厳しめな目測は結果として的中した。 ライア「監督! 今以上に照準を定めたパスの開発に成功しました!」 ミャージ「俺は体格を生かしたタックルを究めました! リオカップではがんばります!」 ニータ「俺は飛び出しブロックのタイミングを掴みました。少しでもシュートを防いでみせる!」 コリンチャンスの生え抜きの選手達の内丁度3名が、 リオカップに向けての新たな武器を開発する事に成功していた。 コーチ「(――ふむ。これでグレミオレベルなら、大分安心して戦えるようになったか。 後は欲を言えば、鈴仙に加えてもう一人程度、強力なタレントが欲しい所じゃが……)」
[248]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:44:26 ID:MrrZYuvc コーチ「(――というか。わしら、無事にリオ・デ・ジャネイロまで辿り着けるんじゃろうか……)」 コーチは優秀であるが、貧乏である事には変わりない。 彼はたらればの夢物語を早々に切り上げ、ここからどうリオカップを勝ち抜くか、 そもそもサンパウロから結構遠いリオまで、金が無い中どうやって行こうか考える事に専念したのだった。 *ライアが「ピンポイントパス(パス+2、60消費)」を習得しました。 *ミャージが「パワータックル(1/4でタックル+2、吹飛4)」を習得しました。 *ニータが「ダイビングブロック(1/4でブロック+4、100消費)」を習得しました。
[249]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:46:04 ID:MrrZYuvc <<<1月1週・リオカップ開幕!>>> 〜ブラジル・リオデジャネイロ州リオデジャネイロ市〜 ――そして、年が明けるとすぐに、リオカップは始まった! 鈴仙達が住むブラジル・サンパウロから車を使って約五時間半、436キロメートル。 ブラジルの南東部にある州都は、今にも実際に燃え上がらんとする程の熱気に包まれていた。 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」 実況「さあ〜〜! 見て下さい、このマラカナンスタジアムが圧倒的な人に溢れています! その数なんと25万人! ここエスタジオ・ド・マラカナンの最大収容人員は20万人ですが、 それに加えて更に5万人がブラジル中、いや、世界中から集まったが為に、 スタジアムの観客席は人の上に人が重なり、とんでも無い事になっています!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」 実況の煽りに、観客達が身を振り絞ってあらんかぎりの大声をだす。 声の振動でスタジアムが潰れてしまいそうにすら思える中、 この観客達よりももっととんでも無い連中が現れ始めたからだ。 実況「さあ! そして……オープニングセレモニーが始まります! ブラジル全土から集まった、16の若き精鋭たちが今、登場します!」 ??「…………!」 その連中の先頭を飾るのは、整った顔立ちをした、オレンジに近い茶髪をした美少年だった。 美少年と言っても彼は決して華奢では無く、バランス良く引き締まったスポーツマンの体格と、 そして熟練の戦士さながらの、静かな自信のオーラに満ちていた。
[250]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:47:21 ID:MrrZYuvc 実況「まず現れたのは、カルロス・サンターナが率いるフラメンゴ! 今大会MVP候補筆頭とも称される彼は勿論、脇を固めるチームメンバーの実力もピカ一! 新戦力の情報も入っており、間違い無く目が離せないチームとなりそうだ!」 カルロス「(……やるぞ。俺がブラジルナンバーワン。そして世界一になるんだ。見ていてくれ、アーサー!)」 古びたボールを小脇に抱えて、フラメンゴのキャプテン、カルロス・サンターナは強い意思の籠った瞳を観客席に向けた。 翼「……!」ニコッ! 妖夢「………」 そんな彼に続くようにして入って来たのは、ここブラジルにおいてはある意味異質なチームだった。 先陣を切る選手は日本人、銀髪の少女、金髪のイタリア人、また日本人……。 多くの外国人選手を抱えたこのチームはしかし、フラメンゴ以上の歓声を持って観客に受け入れられた。 実況「次に現れたのはサンパウロ州の雄、サンパウロFC! なんとこのチームは、日本MFの大空翼がキャプテンを務めている……だけでは無い! エースストライカーが日本の奥地出身の少女であり、その両者ともが、 ブラジルでも最強クラスの選手と言う事が一番の驚きです! 彼らが一体、このリオカップで他にどのような驚きを見せてくれるのかに期待です!」 翼「(皆に早く俺のサッカーを見せて、幸せな気持ちになって貰わなくちゃな!)」 妖夢「(私は勝つ。やっぱり……どうしても、勝たなくてはいけないの……)」
[251]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:49:13 ID:MrrZYuvc ズシン、ズシン…… ??「うひぇー、強そうな奴がいっぺぇいるなぁ! オラワクワクして来たぞ!」 実況「7番目に入場したチームもサンパウロ州から、サントスです! 巨漢DF・ディウセウ選手が地面を揺らしながら、 今大会屈指のストライカー・ザガロ選手と共に入場してきました! 最新鋭の科学トレーニングを取り入れた彼らは、大会のダークホース足り得るでしょうか!?」 ディウセウ「なあザガロ、どっちが沢山倒せるか競争しねえか?」 ザガロ「ふざけろ、ディウセウ。俺達は奴らを倒しに来たのではない。征服しに来たのだ……ククク」 ネイ「トニーニョ、早く行くぞ。俺は勝ってあの子にプロポーズするんだ」 トニーニョ「またその話か。お前らしくも無く、一途だな」 実況「次に現れたのが……同じくサンパウロ州から、パルメイラスです! 彼らのチームは一時期失踪騒動があり、それ以来選手の士気がガクンと落ちたとの評判ですが……。 そんな評判を笑い飛ばさんばかりの、真剣な表情で全員がピッチに入っていきます! 今大会の彼らには、期待できそうです!」 エベルトン「(ケッ。なーにが、期待できそうです! ……だ。ガキの運動会かよ。 ――ま、そうやって余裕ヅラ出来るのも今の内さ。覚悟しとけよ、今のパルメイラスは……強えぞ)」 実況「15番目に現れたチームはグレミオです! 今大会ナンバー1キーパーと称されるクラウディオ・メオンが守るゴールは、果たして破られるのでしょうか?」 メオン「(破られる訳がねえ。俺は最強だ、負ける気がしない。――俺を破るならサイクロンでこい!)」 ダ・シルバ「なーんかさ。俺達だけ扱い、微妙にショボくないか? 気のせいか? 気のせいなのか?」
[252]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:50:50 ID:MrrZYuvc 実況「さあ! ここで15チームが今、スタジアムの中央に揃いました!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」 そして、グレミオが最後に集合して15チームが揃った所で、観客達の盛り上がりはピークに達した。 後は残り1チームの入場を待つのみ。そうすればやがて開会セレモニーが始まり、心待ちにしていた試合が始まる。 そんな中で――その残り1チームが中々現れない。 実況「……え。えー。残すところはあと1チーム、コリンチャンスのみです! コリンチャンスの選手達が、今スタジアムに……入って来る筈です!」 シーン。 ――ざわざわ、ざわざわ…… コリンチャンスがいつまで経っても現れない。その事実は観客席の気温を下げるのに十分だった。 実況「コリンチャンス、コリンチャンスはどうしたのですか! 何故現れないのですか!」 友人や恋人との待ち合わせに遅刻する者は多く居るが、 サッカーの若手の登竜門たる一大大会に遅刻する者は滅多に居ない。 それゆえに、一度冷えた観客は、盛大な遅刻をかましているチームへの怒りの炎を灯す事で、 せめてもの慰みを得ようとしたようだったが――彼らの怒りは数分後、呆れに変わった。 ドタドタドタ……バターン! 鈴仙「お、遅くなってすみませぇーーん! コリンチャンスです!!」
[253]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:51:55 ID:MrrZYuvc 実況「こ、これは……! コリンチャンス、集合時刻よりも30分遅れての到着です! 一体どうしたのでしょうか!?」 鈴仙「ぜひー、ぜひー。……えっと……その」 遅れてやって来た、コリンチャンスを名乗る兎耳の少女を差し置いて、 平然とした顔で少女の後ろについて来た老人は、 コーチ「……ワシら、チャリとヒッチハイクでここまで来たのよ。だってワシら、お金ないし。 バスって言ったら、10レアルで乗れる町中の路線バスだけじゃし」 痴呆老人のような弛緩した笑みで、平然とリオカップに出場するチームらしからぬ言動を言ってのけた。 老人会の草サッカー大会と会場を間違えたとしか思えない場違いっぷりに、 観客席は怒りよりも先に、混乱するしかなかった。 コーチ「ま、そんなちょっとヘンなチームですけど。いっちょ宜しく頼んますわ。……グヒヒ」 それでも、この老人が親しげにグヒヒと笑い一礼をすると、彼らは何となく黙らざるを得なかった。 言いたい事は色々とあったが、茶番は止めて一刻も早く試合を見たかった事と、 あまりに突っ込むべき所が多すぎた事などから、諦観にも近い呆れ顔で、 第16のチーム、コリンチャンスの飛び入り参加を認めるしかなかったのである。 実況「え、えー。と、とにかく。まぁ、16チームが無事に揃ったという事で。 時間よりも少し遅れていますが、オープニングセレモニーを開始します! まず……」 妖夢「(……鈴仙。雑誌では聞いていたけど、本当に来ていたのね)」 そんな中、妖夢はボケたコーチと鈴仙との漫才チックな掛け合いを遠目に眺めて、 妖夢「(――この大会。私が勝って、私の道の方が貴女の選んだ道よりも善い道だった事を、証明してみせる……!)」 心の中で鈴仙に対し、静かだが黒い闘志に身を委ねていた。
[254]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:53:22 ID:MrrZYuvc 〜スタジアム内・控室前廊下〜 コーチ「いやー。途中でヒッチハイク先がリオ・デ・ジャネイロじゃなくて、 アフリカ西サハラのリオ・デ・オロだと気づいた時は危なかったのー」 鈴仙「危なかったのー、じゃないですよ。もう……。私達、早速赤っ恥じゃないですか!」 コーチ「まあまあ。観客は名プレーが見れれば、そんな事すぐに忘れてしまうさ」 オープニングセレモニーが終わって、鈴仙とコーチはスタジアムの廊下を並んで歩いていた。 あの場はコーチのボケ老人演技が光り、聴衆は煙に巻かれたような、 毒気を抜かれたような雰囲気になっていたものの、鈴仙は恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。 そしてそんな鈴仙を無視するかのように、老人は暢気な風にこう確認した。 コーチ「……わしらの試合は、今やっている開幕試合、フラメンゴ対スポルチ戦の次じゃ。 前にも言ったように、対戦相手はグレミオ。GKメオンの守備力とMFダ・シルバの突破力が光るチームじゃな。 それで、わしらは今から、グレミオ戦の戦略を練る為に、与えられた控室へと向かっておる所だった……かの?」 鈴仙「そうです。分かり易い状況説明ありがとうございます」 そうやって歩いている内に、廊下の突き当たりにある次試合チーム用の控室―― 今は鈴仙達コリンチャンス用の控室だ――を見つけたので、 鈴仙はツンと澄ました表情のまま、コーチよりも一歩先に進み、大会スタッフから貰った鍵でドアを開けようとしたが。 鈴仙「……あれ。もうドアが開いてる」 鈴仙が鍵を使うまでも無く、その鉄製の扉は開いていた。 一体何故かと、鈴仙がコーチや他の選手達に先んじてドアを開いて中に入ると。
[255]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:55:58 ID:MrrZYuvc アヤソフィア「やあやあ、お疲れ様です、鈴仙さん。コーチさん、それにコリンチャンスの皆さんも」 ――そこでは、前にも何度か見た黒髪スレンダーの女性が、 普段通りのしたり顔で、鈴仙達を出迎えてくれた。 ***** 〜スタジアム・コリンチャンス控室〜 鈴仙「な。なんでアンタがここに居るのよ!」 アヤソフィア「まぁまぁ、そう怒らないで。可愛い顔が台無しですよ?」 コーチを含めたコリンチャンスメンバーを部屋に入れた上で、 鈴仙は改めて、怒気と驚きを籠めた声で、彼女――アヤソフィアに対してこう問いただした。 軽薄な外見の女記者は最初、馴れ馴れしい笑みでその問いをはぐらかしていたが、 暫くして、その態度が鈴仙を落ち着かせる為には何の役にも立たない事を悟った彼女は、短刀直入にこう切り出した。 アヤソフィア「何故来たかって。それは、貴女達コリンチャンスにお願いがあったからですよ」 私を助っ人として、このチームに入れてくれはしないか――ってね」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24