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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】
[528]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:23:51 ID:zHOLhdKs 実況「――鈴仙選手。これは……凄い、凄すぎる! カルロス選手をも超える、前半20分でのハットトリック達成です! しかも並のGKでは無く、あのメオン選手を相手にしてのハットトリック! 廃墟と化したチーム・コリンチャンスに彗星の如く現れた狂気のニューヒロインが、 ブラジル全土を驚愕の嵐に染め上げようとしています〜〜〜!!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」 「レイセン! レイセン! レイセン! レイセン!」「凄いなコレ。ヨウム以上じゃないか?」 「いや、まだ技術は荒削りだ」「てか、メオンって案外大したことなくね?」「ですよねー」 「おいメオン! ポルト・アレグレの恥め!」「もう帰って来るな!」「何がブラジルナンバーワンキーパーだ!」 メオン「………くっ」 鈴仙がこうして劇的な3ゴール目を挙げた時、 ボールと共に吹き飛ばされてゴールネットを突き破り、 フェンスに衝突して倒れたメオンは、物理的な痛みと観客達の罵声に悶え、立ち上がれないでいた。 鈴仙「――あ、あの。リオカップはまだこれからだし。その……きっと何とかなる、っていうか……」 メオン「今のお前に同情される事よりも、落ち込む事は無い。――頼むから、構わないでくれ……」 鈴仙「! ……そう、だったわね。ごめんなさい」 試合開始当初はメオンを応援していたファン達すらも、今では掌を返して、 このビッグマウスだけが取り柄の三流キーパーをこき下ろす事に夢中になっている。 そんな状況に鈴仙は思わず手を差し伸べるも――メオンの言葉により、 それは一番残酷な行為である事に気づき、それ以上は触れられなかった。
[529]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:25:19 ID:zHOLhdKs ***** そこから戦意を全く失ったグレミオは、前半終了はおろか、 試合終了まで遅攻とも言えぬ、気の抜けたパスワークを繰り返した。 正確にはダ・シルバが数度、ドリブルによる特攻を試みたが。 ビベス「――そんな気の抜けたドリブル、流石に通さんぞ!」 ズザアアアアアアアアアアッ、バチイイッ! ダ・シルバ「(――技術で世界一になれずとも、この熱さだけは世界一だと信じていた。 しかし実際はその熱さにしても、こんな簡単に挫けるような、クソみたいな代物だったか……)」 数十万人からの罵声を1時間近くに渡り聞き続けた彼は、既にその熱さを失っていた。 数度のドリブルは、その全てがGKに届く事すらなく、途中で頓挫していた。 アヤソフィア「さーて。前線でボールキープし続けるのにも飽きて来ましたし、私も決めちゃいますかね!」 グワァァァッ、バシュウウウウッ! ――ギュンッ! メオン「(ボールが一瞬ブレた! だが……)舐めるな、この程度なら……!」 バシイッ! アヤソフィア「ありゃりゃ。ガッツリキャッチですか。上手く行くと思ったんだけどなぁ。 (――でも、今の感触はきっと成功。次に機会があればきっと……!)」
[530]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:26:54 ID:zHOLhdKs ――そして一方のコリンチャンスは、鈴仙の疲労もあってこれ以上の積極的な攻めは展開せず。 牽制半分にミドルシュートを撃ってきたアヤソフィアのボールがキャッチされるなどして、 たまにボールを奪われる事があっても、前述のようにしっかりと守備を固めた事により、 終始楽な試合展開を、後半開始から終了まで維持する事に成功した。 そのまま、長い後半戦も大きな見所が無く、刻一刻と時間が過ぎていき――。 クリムト「ダ・シルバ! 俺とワンツーだ! せめて最後に一矢報いようぜ!」 バシュッ……! 鈴仙「そうはさせない。――食らって、『アキュラースペクトル』ッ!」 ブウウン! ―――バシイッ! クリムト「そ、そんな……! 後少しだったのに……!」 鈴仙「――ごめんなさいね。でも、私だって、勝たないといけないから……! (今の『アキュラースペクトル』の出し方は良かったわね。……自分の感覚として、しっかり覚えておこうっと)」 後半戦のロスタイムに、パスワークを続けていたグレミオが最後の特攻を仕掛けて来るも、 鈴仙は冴えわたるパスカットを発揮し、彼らの最後の希望を簡単に打ち砕く。 そして――。
[531]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:29:48 ID:zHOLhdKs ……ピッ、ピッ。ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! メオン「(――終わった。何もかも……)」 鈴仙「(――終わった。ブラジル初勝利よ……!)」 鈴仙達コリンチャンスは、強豪グレミオを4−0で下すというこの上無い派手な方法で、 僅か一日にして恥知らずな草サッカーチームから、リオカップの優勝候補にまで上り詰めたのだった。 コリンチャンス 4 − 0 グレミオ 試合終了! *鈴仙がパスカットフラグを回収。アキュラースペクトルの発動率が1/2になりました。 *鈴仙がドリブルフラグを習得。次に11以上で勝利した場合フラグを回収します。 *ゲーノスがタックルフラグを回収。「スピードタックル(+2)」を習得しました。 *アヤソフィアがシュートフラグを習得。次に11以上で勝利した場合フラグを回収します。
[532]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:32:07 ID:zHOLhdKs 実況「試合終了! グレミオ、コリンチャンスにまさかの4−0で敗北!! グレミオは大会開始前は、名GKメオン選手を有する強豪チームとして語られ、 かたやコリンチャンスはそもそも出場するのか自体が謎の弱小チームと信じられていました。 が、結果はその真逆! コリンチャンスは鈴仙選手、アヤソフィア選手を中心に強者の余裕を見せ、 一方でグレミオは当初の期待を裏切るような結果となってしまいました!!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」「ブウウウウウウウウウウウウウウウ!」 「レーイーセン!」「レーイーセン!」「メオーン! 金返せー!」「グレミオは帰れー!」「私なら(えーりんが)取れたな」 「コリンチャンス頑張れー!」「サントス戦も勝っちまえー!」「ダ・シルバー! 何が情熱だー!」「ですよねー」 エベルトン(観客席)「チッ。面白いのは前半の途中までだったな」 ネイ(観客席)「全くだよ監督。俺はレイセンのダブルハットを見たかったのに!」 エベルトン(観客席)「オメーは何を言ってるんだ。……まあ良い。どうせ帰ったらミーティングだ。 コリンチャンス対策について、今の内にガッツリ検討しておくぞ」 ――試合が終わり、一部の例外こそあれど、観客達は概ね二通りの反応を見せていた。 一つは鈴仙達コリンチャンスの勝利を称え、今後の活躍を期待する歓声。 そしてもう一つはメオン達グレミオの敗北を蔑み、 期待を裏切られた事に対する罵声。 鈴仙「――これが、ブラジルのサッカーなのね……」 数十万の人間を収容したスタジアムには、幻想郷で観測した時とは比べ物にならない程の、 強い感情の波長が反響して増幅し、鈴仙の瞳へと吸い込まれていく。 そして、そんな有象無象の放つ波長と同じくらい強く、そして刺々しい感情を放つ存在が鈴仙の近くにいた。 メオン「…………」 鈴仙「(メオン君。試合前の威勢とは裏腹に、かなり精神的にやられてる印象ね……)」
[533]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:34:20 ID:zHOLhdKs グレミオのゴール前でいつまでも立ち上がろうとしない少年は、 全く予想だにしなかった現実を前に、正気を失っていた。 試合中は辛うじて保っていた緊張の糸が切れた今、彼は口をパクパクとさせたまま、 何か言葉を紡ぐことすらできずに打ちひしがれている。 鈴仙「(勝負とは言え、ここまでボロボロになってると、流石にちょっと可哀想かも。 ――どうしよう、メオン君に何か声を掛けておこうかしら……?)」 A:「……いい試合だったわ。どうもありがとう」無難に声を掛ける。 B:「こんな冗談みたいなチームに負けた気分はどう?」試合前の挑発にお返しする。 C:「あんた達の技は凄かったわ。でも、熱さなら私の方が上だったと思うわ」熱さについて語る。 D:「………(よしましょう。今の彼に何を言っても、彼に対する侮辱にしかならない)」黙る。 E:「ところで、アンタのファンの中に、私の知り合いが居る気がするんだけど……」 F:その他 鈴仙に言わせたい事があればどうぞ 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[534]森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:39:29 ID:YvZHW9Lg F 「つい最近までーーあなたなんかより、ずっと弱くて臆病なウサギがいたわ」 自分の経験談を始める
[535]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:40:48 ID:??? ……と、言った所で今日の更新はここまでにします。 本日も遅くまでお疲れ様でした。
[536]森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:41:04 ID:4c5VjnsU A ちっとも無難ではないような気がするが。今後の糧だ
[537]森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:42:47 ID:t16uOJVA A
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0ch BBS 2007-01-24