※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【目覚めるか】スターリベリオ.W3【鼻の趣味】
[500]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:40:58 ID:??? ──────────────────────────────────────── リベリオ「(こんな場所……あったのか?)」 完璧に記憶しているわけではないが、キノコ王国内には自身が見ているような光景のような場所はなかった。 それほど目立つ場所だった。上空から見ればこそだろうが、ここに降りる場所であることは推測できた。 リベリオ「(まんまヘリポートだな。流石にこんなのあったら覚えてると思うが…… もしここなら都合がいい。ヨースター島につながってる土管も近い。 中がどうなってるか分からんが、身を隠すのも逃げるのも打ってつけだ)」 予想通り、次第に速度を落とし高度も下がり始めたのだが、そこで機体と切り離された。 リベリオ「(結局落ちるのかよぉーーー!!)」 浮遊感が生まれるや否や、すぐに消える。 ミスターL「大丈夫?」 機体から引き上げられ、地面に叩きつけられずそのまま空中にとどまった。 リベリオ「……なぜ?」 ミスターL「とりあえず、降りてから話そうか。何かするつもりはないから安心して」
[501]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:42:21 ID:??? リベリオ「(……まあ、どうこうするつもりなら助けはしないか)」 そのままゆっくりと降下し、程なくして地面へ着地する。 ミスターLの視線の先に目をやると、吊り下げられている甲羅を脱がされたノコノコと 黒い甲羅に座っている作業着を着た少女がいた。なぜか不釣り合いな緑の帽子をかぶっている。 ノコノコが「嵌められていたか……」とつぶやいており、黒いノコブロスであることはすぐ察しがついたが、 リベリオはそれよりも少女の左腕が気になった。 リベリオ「(……義手?)」 光沢のある腕が、次第に金属であることに気づく。 リベリオ「(グローブ、には流石に見えないな)」 手持無沙汰なのか、工具をくるくると回しており、どこか手慣れているようにも見えた。 ミーネ「旦那と、リベリオさんか。こりゃ予想外だな」 トンと軽快に甲羅から降りると、勢いよくリベリオ達に近づく。 近づくと、そういえば小柄だったんだな、と、思ったよりも小さいな、と、考えるが、 それよりも気になったのが義手だった。思わず見入ってしまい、少女が顔を僅かに歪めたことに気づく。 しまったと思いすぐに謝ろうとするが、髪の毛をかき上げられた。 ミーネ「ケガしてんな」 リベリオ「え? あ、ああ……」 急いで這い出た時にぶつけたのか、リベリオは頭から血を流していた。 少し切った程度の傷だが、それでも血は流れ出ている。 ようやく自覚した痛みの個所に手をやろうとするが、やんわりと止められる。
[502]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:44:16 ID:??? ミーネ「しゃーねー」 ミスターL「ちょっと、治療なら僕が―――」 ミーネ「いーから黙ってろ」 痛みの個所に手を添えられると、熱さを感じだ。 熱湯をかけられたような強烈な熱さではないが、火傷をするのではないかと思うぐらいであった。 顔を退けようとするが、義手でしっかりと抑えられているためうまく動かせなかった。 また、時間とともに熱さが引いていったのもあり強く抵抗はしない。 熱さが無くなると痛みも消え、手ぬぐいで顔を拭かれる。拭われた血を見て、ようやく本当に傷があったことに気づかされた。 痛みがあった個所に手をやったが、傷がないことを確認すると安堵する。 リベリオ「(……何だったんだろう? 今の)」 ミスターL「大丈夫なの?」 ミーネ「問題ない。 それよりも、ヨースター島のキャプテンをキズモンにして返した方がマズイだろ」 リベリオ「(本当に治してくれたんだな。 言葉を信じるなら、無事に帰れそうではあるか)」 張りつめていた緊張が、一気に解けていく。 ふぅと息を吐くと、遠くからリベリオを呼ぶヨッシーの声が聞こえた。 ヨッシー「だ、大丈夫だった? ケガはない?」 リベリオ「大丈夫だ。ケガもしてないよ」
[503]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:46:35 ID:??? 正確には治してもらったが、あえて説明せずに無事だと伝えた。 その視界の片隅に、メドリが飛んでくるのが見えていた。 それよりも早くやってきたヨッシーに心配をかけなくなかった。 ヨッシー「やっぱりルイージが助けてくれたの?」 振り向くと、ミスターLがマスクを外している。どこかで見覚えのある顔だった。 リベリオ「そっか、先生の……」 マリオの弟にルイージという名の男がいたことを、前に教えてもらったことを思い出した。 リベリオ「(一体どういうことなんだ?)」 メドリ「無事のようですね」 リベリオ「主審……えと、メドリさん」 メドリ「いろいろ疑問に思う点が多いかもしれませんが、それはまた後程説明させていただきます。 とりあえず今は安心してください。必ず無事に帰しますので」 リベリオ「分かりま―――」 ミーネ「そこ危ねーから早くどけ」 腕を引っ張られると、自分が立っていた場所から土管が現れる。 そこからは黒いノコブロスの代わりに試合に出場していた“奴”が現れた。 ノコブロス(黒?)「あ、あれ? どうして君もここにいるの?」 リベリオ「お前さっきの……ノコブロスじゃない奴」
[504]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:48:24 ID:??? ミーネ「あのハリボテが連れてきたんだよ、ドニー」 リベリオ「(ドニー、愛称だな。やっぱり協力者か。 カペロマンがいたから何かあるのは分かってたが、 カペロマンがどうってよりは試合自体にあったみたいだな)」 ミーネ「ドニー、さっさと片そう。工具はあっちに置いてある。 旦那、あんたはそっちのお姫様を送ってやんな。丸くとは言わんが尖がらずに済むだろ」 ルイージ「……ごめんね」 ルイ―ジを屈ませて、“「”文字の帽子を脱がせるとかぶっていたL文字の帽子をかぶせた。 拳で軽く胸を叩くと、微笑んで見送る。 幾度となくもルイージに見せている笑顔のため、そこにいつも覇気が陰っていることが分かっていた。 ルイージ「リベリオ君、ヨッシー、皆のところに戻ろう。 メドリさんもありがとうございます」 リベリオ「(俺かよ、お姫様)あ、はい」 メドリ「はい、無事に済めば何よりです」 皆ついて来て、とルイージは土管の中に入る。 全員が降りてきたことを確認すると、案内役となり走り出した。 ルイージ「巻き込んでごめんね。なのに、君の事後回しにしちゃって。 あの子、ちょっと体が弱いから心配だったんだ」 リベリオ「いえ、元はと言えば俺が勝手に乗り込んだのが原因ですし。 一緒にいてあげなくて大丈夫なんですか? (……この人も医者だろうか?)」
[505]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:50:34 ID:??? ルイージ「うん、君を送り届けたらすぐ戻るよ」 ヨッシー「それよりもルイージ、これってどういうことなの?」 ルイージ「そのことなんだけど……」 ──────────────────────────────────────── キノシチョフ「(やっぱり手ごわい。流石にノコノコ達を束ねるだけはある)」 ノコブロス(赤)「(なんて奴だ……このままじゃやられる。どうにかして隙を作って逃げなければ。 今ここで俺が倒れたら、何もかもが終わってしまう)」 キノシチョフの攻撃を、致命傷を避け耐え続けているが、ダメージは蓄積していた。 決定打を与えられないことに焦ってはいたが、深追いすれば手痛い反撃を受けることは分かっていた。 じわじわ攻撃していても、他のノコブロス達が回復して立ち上がってくるかもしれない。 一方隙を伺っている赤いノコブロスも、このまま攻撃を受け続けていては限界がくる。 しかし安易な攻撃は相手にチャンスを与えるだけだった。 おまけに時間が経てば経つ程、逃げられる可能性は低くなる。 キノシチョフ「ん?」 ノコブロス(赤)「(!? 好機!!)」 リベリオ「どっせい!」 突如、リベリオが赤いノコブロスの背後からスライディングタックルを仕掛けた。 攻撃の為ではなく、転ばせるためのタックルだった。 目論見通り、赤いノコブロスは仰向けに倒れる。リベリオはすぐに立ち上がり、飛び上がって赤いノコブロスを踏みつけた。 特に誰から教わったわけでもないが、リベリオはその特性から弱点を見切っていた。
[506]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:52:58 ID:??? リベリオ「卑怯な気がするが、まあ許せ」 すでにキノシチョフからダメージを負っていたため、この一撃で立ち上がることはなかった。 実況「戻ってきている!! リベリオ君、帰ってきました!! 無事に逃げ出せたのでしょうか!? ……おーっと、ルイージです! ルイージがいます!! 彼が助け出したのでしょう!! 影ながらいつもこの男はやってくれます!!」 リベリオ「(この人への信頼感も、多分凄いんだろうな。 もしかしたら、この人と一緒のチームになってたかもしれないのか)」 リベリオが無事に帰ってきたことは、難なく受け入れられていた。 その証拠であるように歓声が上がっている。 バビントン「大丈夫……みたいだね」 リベリオ「心配かけて悪かったな。こっちはどうだった?」 バビントン「特に何もないさ。キノピオの兵隊? が取り囲んでること以外は。 それにしてもよく入ってこれたね」 リベリオ「なんだか緑の人、ルイージさんがいたらほぼ顔パスでな。ほら、あの人だ。 とりあえずまあ……無事に帰れるから安心しとけ」 リベリオの視界の片隅では、マリオとルイージ会話しており、すぐに切り上げてルイージは去っていく。 すると、マリオがフィールドの選手全員に自分の元へ集まるよう声を上げた。 その傍らで、ノコブロス達はキノピオたち拘束される。薄れゆく意識の中、赤いノコブロスは浅い賭けを望んでいた。 ノコブロス(赤)「(ブラック……どうか無事でいてくれ)」 ────────────────────────────────────────
[507]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:54:41 ID:??? ──────────────────────────────────────── ドナテロ「とてもじゃないけど二人じゃ終わんないよ。 この後ルイージが来てもこれじゃ間に合わない」 ミーネ「ドニーがいてもダメか……どうすっかなー。今回はバラすだけで済ませるか。 それとも……」 ドナテロ「亀の手でも増やす?」 ミーネ「いいな、それ」 含み笑みを浮かべながら、軽快に歩み寄る。 黒いノコブロスを見上げ、その笑みを大きくする。 ミーネ「簡単な質問だ。 今この場で私たちの役に立つことと、リーダーたちと仲良く人々の役に立つこと、どっちがいい?」 黒いノコブロスは目を閉じて、何度何度も赤いノコブロスの言葉を反芻させた。 一つの言葉を飲み込み、必要な言葉のみ吐き出す。 ノコブロス(黒)「………………分かった。何をすればいい」 ミーネ「感謝するぜブラック。一緒にこいつを生まれ変わらせてやろう」 ────────────────────────────────────────
[508]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 00:56:00 ID:??? ―――控室――― リベリオ達は敵味方問わず、一つの控室に集まっていた。 忍者軍団の選手たちはマスクを取っており、椅子に腰を掛けている。 マリオが「皆無事に帰すから安心してくれ。頭硬い連中と話をつけてくる」と、出ていったっきりである。 落ち着いてはいるが不安を隠しておらず、ヨッシーがフォローに回っていた。 リベリオ「……分かっちゃいたが、やっぱりお前か」 カペロマン「まあな。かのスーパーヒーローと戦うのにちょうどいい機会だったんでね」 リベリオ「よくやるよ、お前も本当に」 カペロマン「戦っておきたかった奴と一通りやれた分、結果的に良かったがね」 指でちょいちょいと合図をしていた。近くに腰をこけると小声で話す。 カペロマン(で、だ。もう聞いてるか?) リベリオ(分かってる、大丈夫だ) カペロマン(ならいい) そう言うと目線を外し、静かに待っていた。 リベリオ「(……先生が戻ってくるまでの間、どうしようかな)」 一票決です。IDが表示されるようにして書き込んでください。 A:誰かと話そうか (分岐します) B:外を覗いてみよう、何かあるかもしれないC:その他 D:静かに待ってようか
[509]スターリベリオ ◆PkNFzBNfkA :2017/08/25(金) 01:05:55 ID:??? 大変お待たせいたしました。 落ち着きを見せ始めたために、更新を再開します。 最近また暑くなりましたので体調気を付けてください。 夏でも容赦なく喉をやられますので、なかなかのなかなかです。 そうそう、もしルイージ編(仮)をやるとするならばダイス板でやると思います。 その際はこっちの周知します。 ただ、いろいろとシステム考えてて詰めなければ部分が分かったので、先の予定です。 あ、早速ミスりました。正確には下記の通りです。 一票決です。IDが表示されるようにして書き込んでください。 A:誰かと話そうか (分岐します) B:外を覗いてみよう、何かあるかもしれない C:その他 D:静かに待ってようか
[510]森崎名無しさん:2017/08/25(金) 08:17:29 ID:aymWXxbI A
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24