※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
[224]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/26(火) 00:39:08 ID:givKRj2E 穣子「……私なんかで、良いのかな。本当に」 反町「……貴女じゃないと、駄目なんです」 穣子「うん。……ありがと」 一瞬は躊躇しつつも、安心したようにうなずいてくれた。 そして、二人は約束通り、出店の材料用の芋を掘り終わり仲間達に差し入れたすぐ後、 色々なイベントをやっている校舎内へと入っていき――。 反町「……ライブ演奏が、今からあるんだってさ」 ……二人が最初に目に止めたのが、講堂で行うこれから予定のバンドステージだった。 穣子「らいぶ? それって新しいお芋さんの品種?」 反町「違うって。……ギターとかベースとかドラムとか。楽器をステージで生演奏するんです。 CDとかで聞くのと違って、こう……胸に直接、楽器が響くのが良いって言うか」 反町も日向の気まぐれでドラムを叩いた記憶があるが、 それはリズムを打ち間違えた自分に対する、若島津からの鉄拳制裁だったかもしれない。 黒い過去を忘却の彼方においやりながら、反町は呆気に取られている穣子にそう説明した。 穣子「うん。いいよ! 行ってみようよ! 私も賑やかな音楽なら大好きだし!」 そして基本的にお祭り好きな穣子が、こうした場に興味を示さない訳がなかった。 反町の提案に彼女は二つ返事で頷き、そのまま暗幕が張られた講堂へと入っていく。 MC「えー。それではこれが、本日最後のステージとなりました」
[225]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/26(火) 00:40:54 ID:givKRj2E どうやら、反町達は文化祭最後のステージに滑りこめたようだった。 MCの案内もあり、数人のバンドマンが緊張半分にステージへと上がり紹介を受ける。 そこで始まった曲目は――。 先着1名様で、 ★文化祭最後の曲目→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→俺の青春だった。 ダイヤ→短調ながらも爽快感あるロックだった。 ハート→兎に角ノリだけは最高なヘビメタだった。 スペード→キュートな感じのポップスだった。 クラブ→しっとりとした大人な?バラードだった。 クラブA→ロベルトはだかサンバだった。 ―――――― …と、言ったところで今日の更新はここまでです。 本日もお疲れ様でした。
[226]森崎名無しさん:2016/04/26(火) 01:02:26 ID:??? ★文化祭最後の曲目→ ダイヤ10 ★
[227]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/27(水) 00:52:13 ID:xKZrdIDw ★文化祭最後の曲目→ ダイヤ10 ★ ダイヤ→短調ながらも爽快感あるロックだった。 反町「(ギターに、ドラムにベース……うん。良くある学生バンドって感じだな)」 穣子「うわぁー! なんかよくわかんない機械がたっくさん! 外の世界の人間は凄いなぁ」 反町がしみじみとし、穣子がとりあえずハイテンションでいる中――。 ♪〜 ハイテンションなギターのイントロが始まった。 短調の切ない響きを8ビートのアップテンポなリズムで刻み、 ベースも地味ながら一部では素早く低音階を移動している。 やがて女子学生のボーカルが始まった頃には、 反町達観衆はそのバンドの世界観にのめり込んでいた。 ――私ついていくよ、どんな辛い世界の闇の中でさえ〜♪ 反町「(……上手いな)」 当初は所詮学生バンド、と若干斜に構える見方をしていた反町も、 ボーカルがサビの旋律を歌い出した頃には純粋に感動していた。 穣子「は、はわわ……これが都会さんのお祭り音楽なんだねぇ……」 穣子の感動は別なベクトルに向いている気もしたが、 少なくとも反町や他の観衆と同様に、この曲が放つメッセージに圧倒されているようだった。
[228]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/27(水) 00:53:20 ID:xKZrdIDw ***** 学生「――ありがとうございましたーっ!」 ワアアアアアアアアアアアアアアッ! パチパチパチパチ! 反町「……いやぁ、良い演奏だったなぁ」 穣子「うんうん、そうだよねぇ〜。私も良く分からないけど、凄くドキドキしちゃった! 一樹君、こんなに素敵な演奏会に連れてってくれて、ありがとね!」 反町「(……穣子さん、喜んでくれたみたいだ。本当に良かったなぁ)」 音楽の波に溶け込もうとする内に、何時の間にか手を繋ぎ合っていた二人。 興奮して汗ばんだ穣子の柔らかい手が、反町にはとても愛しく思えた。 *穣子の評価値が上がりました。
[229]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/27(水) 00:55:55 ID:??? …と、言ったところで短いですが、次まで行くと分量が多いので、今日の更新はここまでにします。 次回はアリスさんが活躍(意味深)します。 それでは、本日もお疲れ様でした。
[230]森崎名無しさん:2016/04/27(水) 09:19:33 ID:??? 乙でした God knows...懐かしいな、とか思ってたら自分が老けたのを実感しました
[231]森崎名無しさん:2016/04/27(水) 21:26:25 ID:??? 今年でハルヒ1期放送から10年という衝撃よ
[232]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/28(木) 01:15:51 ID:??? >>230 乙ありがとうございます。 神様っぽくて秋姉妹っぽいかなと思ってました。 >>231 私もハルヒ出た当時は恥ずかしいくらいハマってましたね…。10年間色々ありました。
[233]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/28(木) 01:17:04 ID:??? ざわざわ……ざわざわ…… ――そして自由時間が全て終了し、残すは後片付けのみとなり、 反町と穣子が自分達の出店に戻ると、そこには一波乱が起きていた。 ピエール「――一体なぜ、こんな事をしようとしたのか。理由を言ってみろ」 アリス「……………」 野次馬と化したクラスメート達の輪に入って様子を見てみると、 この騒ぎの中心はピエールと……アリスさんだと言う事が分かった。 反町「(なぜここでアリスさんが……? 普段は休み時間でも基本机に突っ伏して、 他人とコミュニケーションを取る事のない彼女が、どうして……?)」 いぶかる反町だったが、周囲のひそひそ話を聞いていると大よその筋が分かってきた。 ピエール「……一体何故、皆で頑張って稼いだ売り上げを盗んだ?」 アリス「そ、それは……?」 穣子「えっ、ええっ? アリスさんが売り上げ泥棒? あんなにしっかりして賢いアリスさんが泥棒なんて、絶対あり得ないよぉ!」 ルスト「――いや、申し訳ないが。彼女は間違い無くクロだ」 反町の隣で話を聞いていた穣子は野次馬ながらアリスさんを擁護するも、 そうした擁護は的外れだと、クラスメイトのルストは教えてくれた。
[234]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/28(木) 01:19:07 ID:??? ルスト「犯行の一部始終を見られていた。本人はトモダチの儀式がどうこう言ってて、気付いてなかったみたいだがな」 反町「それは確かなのか?」 ルスト「複数の目撃証言がある。そう簡単には覆らないだろうさ」 穣子「そ、そんなぁ……」 ルストは嘘をつくような奴ではない。恐らく彼がこう言い切るならば、アリスさんのクロは間違い無いのだろう。 反町と穣子は暫く、一時昼食を共にしたクラスメイトの非行に嘆く事しかできないでいたが――。 不良A「ククク……」 スッ……。 穣子「か、一樹君、アレ!」 反町「(あれは……不良だ!)」 クラスメートを中心とする野次馬の中に数名、この場には相応しくない恰好の連中が居る事に穣子は気付いた。 不良B「クク……」 スッ……。 不良達は叱責されるアリスさんを一瞥すると、スッとクラスメート集団から離れて、 彼らのアジトがあるとされる校舎裏へと逃げていく。 統率の取れた彼らの行動に不可解さを感じた穣子は、 穣子「……追いかけようよ。あのひとたち、アリスさんの事について、何か手がかりを握っているかも!」 タッ!
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24