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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
[514]森崎名無しさん:2016/05/25(水) 14:37:24 ID:??? オールスター並みのダイスの偏りが見える
[515]森崎名無しさん:2016/05/25(水) 15:20:01 ID:??? 最初から流れをもってこれなかったけどシュート外してから本当にひどい つまり妖夢が悪い
[516]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:03:49 ID:??? >>513 リオカップの合間の遠征編なんで誤差の範囲内ですね。テクモ版3的に考えて。 >>514 オールスター戦はまさしく悲劇でしたね… >>515 反町は妖夢だった……?
[517]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:05:16 ID:??? ★美鈴→緋龍拳 59 ( スペード5 )( 6 + 6 )=71★ ★ブラボー→ブロック 48 ( ダイヤA )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=57*吹き飛び! ルスト→ブロック 51 ( ハート7 )( 3 + 4 )+(人数補正+1)=59★*吹き飛び! ★アモロ→たすけてルスト! 63 ( スペードQ )( 1 + 4 )=68★ ゴオオオオオ……ッ! 美鈴「(き、決まった……! 完璧に決まった! パチュリー様じゃないけど、完璧すぎて裏がありそうな位に決まったわ……!?)」 美鈴はボールを蹴り切った後、恍惚染みた達成感に取り憑かれる。 それ程までに、今の自身のシュートが完璧だったという自信があり――その自信は程無く確信に変わった。 ブラボー「ま、またか……!?」 ルスト「くそっ! 決して御しきれないボールじゃないのに……!」 ドゴオオオオオオッ! まず、ブラボーとルストはシュートの威力に耐え切れず吹き飛んだ。 ただし、これは美鈴が会心のシュートを放たずともある程度は予想できる事だった。 アモロ「(……駄目だ。このままじゃあ負ける! 僕が、僕が頑張らないと……!)」 グッ……。 彼女のシュートの素晴らしさを証明したのは皮肉にもアモロだった。 跳躍のタイミングは既にルストが示してくれていて、後は飛び出すだけとなった状態で、 アモロは力強く拳を握り、普段の気弱な彼らしからぬ覚悟を決めていた。
[518]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:06:34 ID:??? アモロ「(……学校には、嫌な思い出もあった。ナポレオンにイジメられたり、先生から補修で叱られたり……。 だけど、それ以上に楽しい思い出も多かった。皆と食べるお弁当、文化祭、そしてサッカーの練習! 今まで僕は皆に守られてきたけれど、それじゃあ駄目なんだ。僕が……守る!) ――う、うおおおおっ!」 バァァァァッ!! アモロは思い切って飛んだ。ザルキーパーの蔑称が付いて回る彼だが、 フランス代表として選ばれるだけあって、その身体能力は決して劣等ではない。 気弱すぎる性格が邪魔しているだけであり、完全に本気を出したアモロのパンチングは、 カメルーンのマハラチーニを上回り、ポーランドのジャイッチの全力セーブにも匹敵する。 それが果たして本当に凄いのか、と問われれば微妙だが、 少なくとも美鈴の全力でないシュートではあれば、まず問題無く防げる程度の実力はある筈なのだ。 しかし――。 バチイイイイッ……! アモロは吹き飛ばされはしなかった。その前に全身を使ってボールを抑え込んだ。 キャッチできなくても良い。最悪、弾くだけでも良い。 そんな思いでのダイビングは一瞬報われるかと思われたが――。 しかし、ここで美鈴のシュートが会心の出来であった事が影響してしまう。 グッ、ググッ……ギュンッ! アモロ「あ、そ、そんな……!? 僕のボールが……!」
[519]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:09:04 ID:??? 美鈴のシュートはアモロの身体をも飛び出して、ゴールへと推進していく。 アモロは決死の覚悟を嘲笑われた事に対して狼狽するも、それ以上に身体が動かない。 ボールはコロコロとゴールネットへと吸い寄せられて行き――。 パサッ……。 ――ピピィィィィィィイイイイイイイイイイイイイッ!! レジスタンス 1 − 3 生徒会チーム 実況「呆気なく決まってしまいました。これで試合は1−3! 生徒会チームが、後半15分を目の前にして、決定的な3点目を挙げてしまいました! ゴールしたのはこの試合2得点目の美鈴選手! これは素晴らしい活躍です! そしてレジスタンスは一気に厳しくなりました。確かにナポレオン選手、反町選手はまだ余力を残していますが、 これから15分以内に、ピエール選手や早苗選手、岬選手の網の目を潜り抜けて3点以上を上げる事が、 どれだけ厳しい事であるかはお分かりでしょう! レジスタンス、敗色濃厚だがどうする〜〜!?」 観客「ワアアアアアアアアアアア!!」「やはりフランスサッカーを支えるのはピエールだな」「ですよねー」 反町「(……一体どうしてこうなったんだ。俺がシュートを外したから……? 静葉さん達がタックルに失敗したから……? アモロの成長以上に、美鈴さんのシュートの調子が良かったから……?)」 ――反町は頭を抱えていた。自分達の作戦や行動が失敗だったとは思わない。 ただ、それ以上に相手の動きが自分達の想像を上回っていた。その要因は必然かそれとも偶然か。 いずれにせよ、これらの事実は反町の精神を大きく蝕み――やがて、心の奥底に封印したある感情が、 自分に代わって答えを導き出そうとしていた。 反町「(……やっぱり、ピエールのような。日向や森崎のような奴が居ないと駄目なんだ。 俺のような小市民ではどうしようも無い、良く分からない『何か』ってあるんだなぁ。 何やってたんだろ、俺。試合開始前、穣子さん達を抱いてここまで駆けて来たのが嘘みたいだ)ハハハ……」
[520]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:18:53 ID:??? ナポレオン「……おいソリマチ。何笑ってやがる」 FWとして近くに居たナポレオンは、反町が乾いた笑いを漏らすのを見逃さなかった。 彼は反町の襟首を掴みあげて不良さながらの剣幕を飛ばすも、反町の反応は変わらない。 反町「(……いや。ナポレオンはまだマシかな。俺と違って不良のリーダーだし、皆を纏め上げる力もありそうだ。 日向程じゃないにしても、後はコイツに任せるのが一番良いんじゃないのか……?)」 反町の瞳からは、試合開始前にあった煌めきが失われていた。 諦観と従属の意志のみが残るその濁った瞳は、彼がかつて日向の支配する東邦学園に居た時のものと同じだった。 ボッシ「お、おい。ここまで来て喧嘩は止めろよ!」 ボッシが慌てて二人を止めに入るも、その成果は虚しい。 あまりに報われぬ展開に過去を想起し、恐怖という枷に囚われて動けない反町と、 あまりに報われぬ展開を受けても尚立ち上がろうとするも、肝心な立ち上がり方が分からず苛立つナポレオン。 彼らが互いにもがき苦しむ中、ボッシの言葉はあまりにも軽かった。 早苗「反町君……」 そんな様子を敵陣から見守る早苗は、反町に声をかけてあげたかった。 そして同時に、彼とクラスメートを裏切った自分には声をかける資格がない事に気づき項垂れた。 しかも彼女は知っている。反町の傍には自分なんかよりもずっと適任な女性が居るという事実を。
[521]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:26:13 ID:??? ぱちんっ。 早苗がそう思い至った時、「彼女」は既に行動に移していた。 彼女は反町に歩み寄ると可愛らしく、しかし確かな強さで彼の頬を叩いていた。 顔に涙を湛え、その素朴な表情をくしゃっと歪め、虚ろな反町に呼びかける彼女は――。 穣子「一樹君……違うよ。一樹君が言いたいのは、そんな事じゃない。私には……私だから、分かるもん」 反町「……みのりこ、さん……」 幻想郷で誰よりも最初に彼の事が好きになり、それからずっとその甘ったるい素直さと愛らしさで 反町を支え続けて来た豊穣を司る神にして一人の少女は……、強い瞳で反町を射抜いていた。
[522]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:27:45 ID:??? すみません、今日の更新はここまでです。明日は愛の力で反町君が覚醒します。(恐らく)
[523]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 02:49:53 ID:??? 仕事とか外出で期間が空いてしまいましたが更新します。 私事ですが、今日漸く秘封新作の燕石博物誌を入手しました。 ピュアヒューリーズや凍り付いた永遠の都など最近お気に入りな曲がアレンジされてて、私的にはかなりツボな曲集でした。 オリジナル曲はブックレットの文がちょっと怖かったのもあり、禁忌の膜壁が印象に残ってます。 同人ショップで750円程度で買えるので、軽い気持ちで買ってみても良いと思います(宣伝)
[524]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/29(日) 02:51:42 ID:??? 穣子「違うよ……一樹君は、そんな事。本当は思ってない」 穣子は虚ろな反町に対してそう断言した。 穣子「一樹君はずっと私達の事を想ってくれていた。でも、それだけじゃない……!」 反町「…………」 反町は泣きながら必死になって何かを伝えようとする穣子の綺麗な顔を静かに見つめていた。見つめる事しかできなかった。 穣子「……一樹君は、本当は自分も輝きたいって思ってる。日向くんや森崎くんや翼くん。ピエールくんみたいに、 私達だけじゃなく、みんなを守れるような強い男になりたいって思ってる。 でも、一樹君は賢いから、自分がそんな事を言うのはおこがましいってハッキリ認識しちゃってる。 だから、今みたいにすぐに諦めちゃうの。言いたい事を誤魔化して、これが自分の意思だって言い聞かせて……」 反町「それは……」 違う、とは言えなかった。その理由が何かを思いつかないでいる間に、穣子は不意にこう切り出した。 穣子「――あのね、一樹君。神様と、普通の人間とか妖怪との違いって、何だと思う?」 突然の質問に対し、反町は過去に彼女から同じような質問を受けていた事を思い出しながら答える。 反町「……人間や妖怪は、肉体もしくは精神的な『自身』さえあれば成り立つ。だけど、神はそうじゃない。 自分以外の誰かからの『信仰』があって初めて、神は神たりえる……」 かつて反町は信仰を失い、自らを失いかけた秋姉妹の境遇を見て来た。それは、愛情等を抜きにしても間違いなく、 反町が彼女達を救いたい、守りたいと思ったきっかけだった。そして、それは今も変わっていない。 だが、穣子が反町の答えを聞くと僅かに首を振り、少しだけ訂正を加えた。
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0ch BBS 2007-01-24