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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
[801]森崎名無しさん:2016/06/20(月) 00:32:59 ID:??? 乙なのです! 反町君は爆発し……いや、それ以外の不幸度考えればこれくらい報われてても釣り合い取れるのか?
[802]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:32:48 ID:??? 〜回想シーン終了〜 早苗「(……だけど、私は伝えられなかった。反町君への想いを伝える事が、迷惑だと思った。 なぜって、私が彼を知った頃にはもう、彼の傍には二人の想い人が居たから……)」 反町「早苗、さん……?」 実況「……早苗選手、ドリブルで突破かと思いきや、周囲を取り囲む反町選手と秋姉妹の二人の間合いを意識し動かない。 動的なプレーを好む彼女らしからぬ慎重さです!」 早苗「(……反町君が穣子さん達と支え合い、言いたい事をハッキリと言える少年に成長する姿を、 私はその傍で無関係らしく見守る事しかして来なかった。 何時の間にか、言いたい事を言えないのは反町君じゃなくて、私だけになっていた。 ……私の中には、自分自身へのもどかしさと。それだけじゃない、穣子さん達への嫉妬の感情も生まれた。 そしていつしか私は――反町君に勝つ事で、彼を乗り越えたいと思うようになっていた。 滑稽な程に一方通行な関係。だけどそんな滑稽な想いが、私がここまでサッカーをやって来れた理由の一つでもある。 だから……)私は、貴方に勝つ!」 タッ、バッ! シュンッ! ククッ、スパァッ! 反町「(……凄いキレのドリブルだ! こんな実力で、長野県大会レベルに埋もれていたのか!? ――俺には彼女がどうしてこんなに強いのかが、分からない……!)」 静葉「早苗お得意の五段ステップフェイント――『グレイソーマタージ』ね! 『オータムスカイラブタックル』で行けば、奪えたかもしれないけれど……」 穣子「無理だったよ、お姉ちゃん。私達の体力もそろそろきつくなってるし……」 実況「早苗選手、試合も終盤にも関わらず、相変わらずの素晴らしい技巧派ドリブルで中盤を突破します!」
[803]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:33:56 ID:??? アリス「まだよ! 私はあんたみたいな『リアルが充実している人』なんかに負けない!」 ダッ! 早苗「貴女に私のリアルの何が分かるんですかっ!」 バシュンッ! シュパッ! アリス「『リアルが充実している人』には勝てなかったよ……」 実況「早苗選手、この試合大活躍のアリス選手をも突破しゴール前へ! 既に疲労困憊の美鈴選手を差し置いて、カイエ選手から高いセンタリングを貰い……!」 早苗「……決まれぇぇぇーーーっ!」 ――バッ、シィィィ……ン! バギュウウウウウウウウウウウッルルルルルルルルルルッ! ルスト「な……!? こ、これは……!」 ブラボー「『ドライブシュート』だ。『ドライブシュート』を……オーバーヘッドの体勢で撃っているぞ!」 ドゴール「『ドライブオーバーヘッド』! いや……彼女風に言えば、『ドライブサマーソルト』、と言った所か!」 早苗「(思えば私は、普段は明るく自由であろうとしているけれど。 その裏では色んな人に対して劣等感を抱いてた。 中学時代のライバルチームのキャプテンだったり、反町君だったり、霊夢さんだったり、 静葉さんや穣子さんだったり、ピエール君だったり……。でも、そうやって辛いと思って。 それでも上を目指そうと思い続けたからこそ、この技が出来た! この技で、もう一度振り出しに戻すんだ!)」
[804]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:35:16 ID:??? 早苗が振り出しに戻したかったのは、この試合の趨勢か、霊夢との10番対決か、 それとも――反町を巡る恋模様か。様々な想いが詰まった奇跡のシュートは、 通常のドライブシュートとは反対に、高く空へと舞い上がりながら、レジスタンスのDF達を吹き飛ばし――。 アモロ「君の想いがどれだけ強いか、僕は分からない。でも――僕達だって、君に負けない位苦しんだり悩んだりして、 この場所に立っているんだ。だから――そう簡単に譲れないんだーーーーーっ!!」 バァァアアアアアアアアアアッ! バギイイイイッ! アモロ「うわぁぁぁぁぁぁっ……!」 決然と突っ込んだアモロをも吹き飛ばし、シュートはゴールに向かうかと思われたが、 DF達の奮闘、そして最後のアモロの決死の飛び出しにより、僅かに軌道が逸れた。そのため……。 ガッ、シィィィイイイイインッ! ポーンッ! 早苗「あ、あははは……。色々能書き垂れるには、やっぱちょっと早すぎましたかね……」 ボールは勢いよくポストにぶつかり、中盤へと再び零れていった。 ジョルジュが思いっきりボールをクリアするのを見届けた早苗が、恥ずかしそうに顔を赤らめながら頬をぽりぽりと掻く。 すると、これまでこのフィールドに漂っていた重苦しい空気が解けたような気がして――。 ……ピッ、ピッ。ピィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイッ! 実況「試合終了〜〜〜〜! レジスタンスチーム! 生徒会チームを4−3で下しました〜〜〜!!」 それと同時にホイッスルが高らかに鳴り、実況が試合の終了を宣言した。
[805]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:36:21 ID:??? 反町「(……勝った。俺は……俺達は……この試合に、勝ったんだ……。 まるで何度も何度も負けた上で勝利を掴んだような。そんな達成感すら湧いてくる……。 それだけに、苦しい勝負だった……)」 ピエール「(……俺は負けた。――が、この結果にどこかホッとしている自分が居る。 俺が信じ切れなかった仲間との絆は、少なくとも俺以外の間では確かに存在している事が分かった)」 勝利したにも関わらず、反町は苦い顔でこの苦しい試合を乗り切ったという事実を噛みしめる事しかできなかった。 敗北したにも関わらず、ピエールはどこか重荷が外れたような、虚ろながらも爽やかな感情で居られた。 勝者も敗者も痛み分けで。全ての感情を吐き出し切るまで戦い続ける、少年期の喧嘩のような。 そんな、苦しいけれど爽やかな練習試合が――漸く終わったのだ。 レジスタンス 4 − 3 生徒会チーム 試合終了!
[806]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 00:41:59 ID:??? …と、言った所で今日の更新はここまでにします。 >>801 乙ありがとうございます。 もうちょっと爆発させれば良かったかな、とも思っています。
[807]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 23:47:07 ID:5xxKxztU 反町「……」 反町は暫くぼうっとしたまま、立ち尽くしていた。 この試合が彼に与えた肉体的・精神的疲労はそれだけに耐えがたいものだった。 ピエール「………」 視界には、恐らくは自分と同じような面持ちで佇むピエールと。 早苗「はぁぁ……。負けちゃった。勝てると思ってたんですけど」 普段通りの様子であっけらかんとした風に見える早苗、そして……。 アリス「(これってユニフォームを交換する的な流れのアレよね……? ユニフォーム交換を経て、私達は真のライバル(トモダチ)になるのよね……?)」ワキワキ 反町「(アリスさんは何か楽しそうで羨ましいなぁ……)」 いつでもどこでもユニフォームを脱ぐ準備をしているアリスさん位しか居なかった。 ちなみにこの試合にユニフォームは無いため、果たして彼女が何を交換する気でいるのか不明である。 この中で、反町が一番興味を抱いていたのは――今回の試合の元凶でもあるピエールだった。 反町「(俺は……何も知らない。この試合に隠された思惑も、それに巻き込まれた人の考えも……)」 反町は結局、彼がどんな目的で動き、目的を果たせず敗北した今、どんな事を思っているのかを未だ知らない。 試合前、金持ちは良くないと呟いた意外に、その思いを汲み取れる材料が無い。 だからこそ、彼と一度、話をしてみたいと思った。
[808]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/21(火) 23:48:54 ID:5xxKxztU 反町「(けれど、どんな風に話しかければ良いのか、戸惑ってしまうな……)」 そしてそこで、反町自身がピエールと深い付き合いをしていない事に気付く。 どんな風に声を掛けて、どんな事を話せば良いだろうか。 暫く考えたり、周囲の様子を見渡したりもした結果、反町が取った行動は――。 A:「どうだピエール。これが俺達の愛の勝利だ!」愛をアピールする。 B:「良かったら、俺達ともトモダチにならないか?」ピエールとトモダチになる。 C:「…………」敢えて言いたい事を語らない。それでピエールも分かってくれる筈だ。 D:ピエールも大事だが、それより早苗さんと話をしよう! E:そんな事より、この試合大活躍のアリスさんを胴上げだ! F:その他 自由選択枠 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 ※円滑な進行のため、日を跨いで入った投票についてもカウントします。
[809]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/22(水) 00:09:14 ID:??? 今日はちょっと疲れたので、投票があっても更新はここまでにします。
[810]森崎名無しさん:2016/06/22(水) 00:23:27 ID:l5o6hXSw C
[811]森崎名無しさん:2016/06/22(水) 00:56:20 ID:YujgJ59M B 乙なのです! 今日からお前も友達だ!
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0ch BBS 2007-01-24