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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】
[12]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/29(水) 00:08:50 ID:??? 〜プロジェクト・カウンターハクレイ関係者〜 ※プロジェクト・カウンターハクレイ・・・霊夢に対抗し得る選手(チーム)を育て上げ勝利する事で、 『異変は巫女が解決する』という幻想郷の秩序に一石を投じる為の計画。 スポンサーには幻想郷への進出を図る外界の企業の他、魔界の住人も居る。 鈴仙達はこの計画により編成されたチームの一員である。 八意 永琳 鈴仙の師匠であり、プロジェクト・カウンターハクレイにおいても仕掛人として動き、 平凡だった鈴仙を中山と出会わせる事で成長させ、立派なキャプテン候補へと育て上げた。 かつては鈴仙に眠る『狂気』の力を利用しようとしていたが、その目論見が今回の事態を深刻化させた。 日向 小次郎 外界を席巻しつつある大企業・ヒューガーの若社長にして、プロジェクト・カウンターハクレイのスポンサー。 ビジネス圏拡大の為に幻想郷を経済的に支配する野望を持っている。 魅魔 新チーム『リトルウイングズ』の監督兼スカウトマン。 これまで鈴仙を始めとする15名の選手を勧誘し、修行の為に海外へと送り込んだ。 高慢でサバサバした性格だが、目的の為ならプライドを捨てる事も厭わない。 神綺 プロジェクト・カウンターハクレイのスポンサーの一人。 新チームの結成について大きく寄与したらしい。 魅魔の前で、『森崎有三』を蘇生したと喜んでいたが、その言葉が意味する事は不明。
[13]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/29(水) 00:10:32 ID:??? 〜ハイパー・カンピオーネ関係者〜 ※ハイパーカンピオーネ・・・豊聡耳神子が提唱した、『人間の人間による人間の為のチーム』。 中東の石油王の資産を使ってチームを買い上げ、現在世界各地で暗躍している。 豊聡耳 神子 最近幻想郷に復活した聖人。かつては聖徳太子として日本を統治したが、現在においても同じ野望を持つ。 勝利の為ならば手段を厭わぬ合理主義者でもあり、かつての鈴仙達をその謀略で大きく苦しめた。 霍 青娥 神子の影となり働く邪悪な意思を持った仙人。神子が華々しい活躍を遂げる裏で、 彼女は陰湿かつ凄惨な仕事を心の底から喜んで行って来た。 神子が『明けの明星〈アルシオン〉』としてハイパー・カンピオーネに君臨する事を望んでいる。 魂魄 妖夢 自分の弱さに絶望し、力を得る為に神子の軍門に下った鈴仙のかつての親友。 現在サンパウロFCに入団し、圧倒的な活躍を遂げるも……先の試合では心の弱さも垣間見せた。
[14]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/29(水) 00:12:20 ID:??? 〜全幻想郷選抜代表関係者〜 ※『純狐』・・・純化された強烈な怒りと憎しみを持つ狂気の神霊。 これまでは月に封印されていたが、鈴仙が想定以上に活躍し、大きな感情(=狂気)を人々に振りまいた為、 幻想郷へと降り立った。現在は力が不完全であるため、自身に共鳴した八雲紫の中で活動している。 八雲 紫 幻想郷と外界を隔てる結界を創り、今も尚幻想郷の平和を愛し守るべき賢者……の筈が、 鈴仙の狂気に導かれて現れた『純狐』に取り憑かれ豹変。 結界を破り、かつての式を切り捨て、怪しげな連中とつるむ彼女の目には、今や愛すべき霊夢の姿しか映らない。 ラズリー 紫の式・八雲藍に代わりコーチを務める謎の女性。 変な柄のTシャツを着こなし、謎の球形のオブジェクトを頭に身に着けるパンクなファッションセンスの持ち主。 ピース ラズリーのアシスタントを務める可愛らしい妖精。 博麗 霊夢 全幻想郷選抜代表のキャプテンにしてトップ下。かつての大会で親友を失った悲しみから、心を閉ざしてしまった。
[15]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/29(水) 00:15:32 ID:??? ☆第三章のフローチャート☆ 第三章開始 ↓ ○妖夢の章(試合) ↓ 今ココ→○鈴仙の章(練習2回→試合)※最初(リオカップ開会前)のみ練習8回→試合 ↓ ↑ ○仲間の章(練習8回→試合)※試合後は鈴仙のチームに合流 ↓ チームメイト全員合流 ↓ ○鈴仙の章ラスト(練習2回→決勝戦) ↓ ○??の章(試合) ↓ ○新チームの章(練習4回→試合→練習8回) ↓ 第三章完、最終章へ…
[16]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/29(水) 00:27:16 ID:??? ――と、言った所でこのスレのテンプレは以上です。 スレタイを考えて下さった>>836さん、>>848さん、>>849さん、>>850さん、>>851さん。 本当にありがとうございました。今回は>>836さんのスレタイを採用させて頂きましたが、 また色々と考えて頂ければ幸いです。 今日は鈴仙の章Aの出だし位は書こうと思ったのですが、今日は少し疲れたので更新はお休みします(汗) 目標としては、来週位には試合に入れたら良いなと思ってます。 それでは、本日もお疲れ様でした。
[17]森崎名無しさん:2016/06/29(水) 00:44:41 ID:??? 新スレ乙です 新惑星べジータと化したサントスに、パンツさんやムシケラさんがいるかどうかが次の試合の見所ですね(違)
[18]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/30(木) 01:21:39 ID:??? 描写だけですが更新します。 >>17 乙ありがとうございます。某惑星ベジータ感はマンマンですね。
[19]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/30(木) 01:23:02 ID:??? −鈴仙の章A− アヤソフィア「はい、行きますよー。ワーン、ツー。ワーン、ツー、ワンツースリーフォー!」 ジャン、ジャーーン、ジャンジャンジャン…… 鈴仙「…………」 コリンチャンスメンバーが宿泊しているビジネスホテルから僅か五分の裏通り。 客は大体飲んだくれてるか死んでるような、見事すぎる程場末なバーに、鈴仙は立っていた。 その表情は死んだように穏やかで、しかし内心では激しい怒りを秘めている。 ジャーン、ジャジャジャジャーン…… 鈴仙「…………………」 カラオケ音声からは安っぽい打ち込みのギター音が聞こえた。 あの後ろでニヤケ笑いをしているアヤソフィアが夕べ2時間で作った力作らしい。 後で必ずシメる、鈴仙は怒りを昂らせながらそう決意して――。 鈴仙「……………………………!!」 ジャジャジャジャン! 鈴仙「もみたかったー♪ もみたかったー♪ もみたかったー♪ イエス! もみたかったー♪ もみたかったー♪ もみたかったー♪ イエス! きーみーをーー♪」 ――スケスケなバニースーツを着こなしたまま、半分以上セクハラな曲を朗々と歌い上げていた。
[20]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/30(木) 01:25:29 ID:??? ***** 鈴仙「何なんですかあの曲!? お客さん全員ドン引きでしたよ!?」 コーチ「グホホ……やっぱワシって作詞センスあるな。 技巧的なレリックから、キャバクラで揉みたかった女の子を想う、思春期特有の切ない気持ちが溢れ出ておる」 鈴仙「ただ揉みたかったって言ってるだけでしょうが!? どこが技巧的だ!? それと思春期の子がキャバクラに行く訳がないでしょ!?」 コーチ「え? そうなのか。でもワシらの店のはす向かいにあるキャバクラ嬢のカリーナはまだ13歳で……」 鈴仙「そういう重い話にしないで下さい!?」 コーチ「大丈夫じゃ。まだEカップじゃからそんなに重くないぞ」 鈴仙「カリーナちゃんの胸の重さなんてますます誰も聞いとらんわ! てかEカップって私より重いわね!?」 当然、鈴仙に対してこうしたセクハラを行うのはあの老人しか居ない。 コリンチャンスの監督兼コーチ、昔はロベルトやエベルトンに並ぶ名選手かつ名医だったらしいが、 今ではただのおっぱいと尻好きの変態親父はグヒグヒ笑いながら色々とのたまっていた。 アヤソフィア「あやややや。いやー、良い写真が取れましたよ。 『新感覚! いつでも揉めるアイドル、SNP48−47。リオに現る!!』 ――この記事を雑誌社に持ち込んだら、中々のお金になりそうです」 鈴仙「あんたは良いわよね。そうやって火傷しない場所から色々と楽しめて。 こちとら身やらプライドやら羞恥心やら、色んなもの削って働いてるのに。あー! もうお嫁にいけないっ!」
[21]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/30(木) 01:26:38 ID:??? 厄介者のコーチと並んで厄介なのが、突然コリンチャンスに転がり込んで来たフリーの女記者、 自称日系ブラジル人のアヤソフィア・シェマリーである。 あのコーチの戯言に過ぎなかった『いつでも揉めるアイドル』は、彼女の多彩な才能(と鈴仙)無しには実現しなかっただろう。 アヤソフィア「でも、しょうがないですよ。私の貯金だけじゃあ、コリンチャンスの皆さん、食いっぱぐれてしまいますもの。 なんせ最近、急激に物価が上がっていまして。幾らブラジルの政況が不安定とは言え、どうしてこうなった事やら……」 鈴仙「……それは、分かってるわよ。だからイヤでもこうして、歌ってあげてるじゃない」 ――とはいえ、鈴仙が彼らの暴挙に甘んじている事にも理由があった。 それが急激な物価高騰による、生活費の逼迫である。 元々金欠のコリンチャンスは、元大企業のデスクだったアヤソフィアの厚意の金のみを頼りに、 安いホテルを賃借し、辛うじてリオカップの日程分を食いつないでいる状況だ。 そんな状況下で、リオ州近辺で値上げがこれ以上続いた場合、 彼らは肝心の決勝戦前夜を、公園のベンチで寝泊まりして過ごす状況となり得る。 故に、鈴仙のアイドル稼業は決して遊びでもセクハラでも無く、歴とした仕事なのだ。 ……何故サッカー選手が、自分の将来を掛けた大会の日程中にまで、金策に悩まなくてはならないのかという疑問は置いておくにしても。 コーチ「この大会が終わったら、ワシらのクラブハウスで本格活動するか、SNP48。 まずはSカップとNカップとPカップの女の子をそれぞれ16人ずつスカウトして………グヒヒ」 鈴仙「Sカップの女の子なんてそうそう居るワケ無いじゃないですか。少しは現実を見て下さいよ」 コーチ「大丈夫じゃよ。ワシの医局時代のトモダチに、豊胸手術の専門家が居るからの」 鈴仙「私は手術なんてやりませんからね!?」 コーチの妄言を華麗にスルーしながら、鈴仙ははあと溜息を吐く。 バーには観客は殆ど残っていなかった。
[22]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/30(木) 01:28:40 ID:??? ――ギィ。 カツン、カツン、カツン……。 金髪の少年「フン。……貴様等がメオンをやったゴミ共か」 ――そんな時に、鈴仙達の眼前に現れたのは、金髪でシャツをめくった獰猛そうな少年だった。 後ろに護衛のように大柄の男二人を従えた彼は、まさしく王国のプリンスの如し。 アヤソフィア「――あやや。 これはどうやら、招かれざる客人のようですね」 この少年が誰かを瞬時に察したアヤソフィアは、一転して警戒を強め、 敵意の籠った瞳で彼らを射止めた。しかし、この王子様に彼女の視線は通用しない。 金髪の少年「こんな所でお遊戯ごっこをしている時点で、貴様等の実力など高が知れている。 今の内に言っておこう。次の試合、死にたくなかったら、さっさと棄権する事だな」 彼は逆にギロリと鈴仙達を睨み返しながらそう言った。 そうだ。彼を鈴仙はどこかで見た事がある。この傲慢な少年の名は――。 アヤソフィア「マルシオ・パッソス・ザガロ。今世代随一のストライカーにして、国内最大手貿易会社の取締役。 埋没しかけた弱小チーム・サントスを金の力で優勝候補にまで押し上げた立役者。……ですね」 ザガロ「そうだ。……今から尻尾を巻いて、サンパウロのあの豚小屋クラブハウスに帰ると良い。 そうしたら、命だけは助けてやるぞ? 俺は寛大だからな」 鈴仙「(サッカーで死ぬとか命を助けるとか。頭のおかしいコーチから解放されたと思ったら、 また頭のおかしい人に絡まれちゃってるよぉ……)」 自信満々にそう言い放つザガロの姿に、鈴仙の耳はいよいよ枯れ草のようにしおれ始めた。
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0ch BBS 2007-01-24