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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】
[23]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/30(木) 01:29:57 ID:??? ザガロが強襲して来たところで今日の更新はここまでです。 明日か明後日には恐らく、鈴仙の練習パートに入れるのではないかと思います。 それでは、本日もお疲れ様でした。
[24]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/07/01(金) 00:54:34 ID:??? アヤソフィア「……愚問ですね。私達コリンチャンスは、あんた達のような小物に興味無いわ。 さっさと帰って、ウナギのお好み焼きでも作ってなさい」 場末のバーを舞台に始まったザガロの挑発に応えたのはアヤソフィアだった。 靡く黒髪をクールに掻き上げ、彼女は更なる挑発で返した。 ザガロ「ホウ……?」ギロリ アヤソフィア「――って、あっちの鈴仙さんが言ってました!!」 ――で、それを鈴仙にブン投げた。いつもの事である。 鈴仙「ちょ、あんたブン屋! どーみても私は関係なかったでしょうが!?」 アヤソフィア「いやー、だって面白そうでしたもん」 鈴仙はたまらずこのトラブルメーカーの胸倉を掴みかかるが、当の本人は楽しそうにとぼけてみせる。 わりかし非常事態であるにも関わらずどこか暢気なのは、鈴仙もアヤソフィアも似ている所がある。 ザガロ「……フン」 ――一方、自分そっちのけでそんな見苦しい光景を見せられたザガロは、最初こそ不機嫌そうな表情を見せていたが、 やがて何か良い事を思いついたように顔を歪めて。 ザガロ「……まぁ良い。丁度ここらで、ピーピー五月蠅いウサギ共に挨拶してやりたかった所だ。 おいブローリン、ボールを持て」 ブローリン「はい……」 彼は後ろに控える護衛の男――大柄だが寡黙で大人しそうな印象を受ける――から、 サッカーボールを受け取った。バーの店主や残った客が何事かとザガロを見た時にはもう遅く、 彼はその右脚を大きく振り上げていた。そして――。
[25]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/07/01(金) 00:56:03 ID:??? ザガロ「コリンチャンスのクズ共よ、見るが良い。これが俺の実力だ!」 グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ザガロ「くらえ! これが最新式科学トレーニングで鍛え上げた超ザガロの! 『ビッグバンイール』だーーーーーーっ! ちゃあーーーーーーーーーっ!! ――ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ! ――ザガロは全く惜しむ事無く、鈴仙のどてっぱらに向かって全力のシュートを放ってみせた。 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ……!! 鈴仙「(相変わらずとてもシュートとは思えない轟音と爆音がするのは気にしないけどさ……!?)」 唐突に放たれたにしては、そのシュートは精度・パワー・速度全てにおいて優れていた。 ボールの周囲には青色の爆発波が帯びており、触れる物全てを消し炭にする程度の威力は十二分に秘めている。 実際、シュートは巻き込まれたバーの主人の悲鳴をよそに店内を粉々に破壊し、一瞬で鈴仙の心臓付近にまで迫っていた。 鈴仙「な、なんなのよこれ!? 何で私が、シュートで殺されなくっちゃいけないのよぉ〜〜!?」 コーチ「……わざと薄くカーブさせる事で、空気抵抗を殺し、更なる速度を得たか。 パワー一辺倒の弾丸シュートでは無く、理論と技術に裏打ちされたこのシュートはまさしく職人芸。 成程。ワシらの現役時代には思いも付かなかった、斬新な技じゃな」 鈴仙「コーチは冷静に解説役やってないで助けてください!?」 鈴仙は妖怪だが、心臓を撃ち抜かれれば死ぬ。それが周囲を破壊の渦に巻き込んだ弾丸であれば確実にだ。 肝心な時に助けてくれないコーチを恨みつつ、死を覚悟した鈴仙は眼をつぶってその時を待とうとしたが――。
[26]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/07/01(金) 01:00:03 ID:??? ダダダダダダダッ! ガチャッ! 「――やっぱりここに居たわ。大丈夫、まだ間に合う!」 「……! ……君を土台にして、飛んで! ブロックに行って!」 「…………!!」「うん、わかったよ。みんな!」 ガシイイッ、バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ! ―――――バチイイイイッ!! ポーンッ……。 鈴仙「(あ、あれ……!? し、死んでない……!?)」 周囲で騒がしい音がしたと思えば、そのシュートは鈴仙の心臓を貫かなかった。 不思議に思った鈴仙が目を開けると、そこに移ったのは今日初めて焦りを見せたザガロ。 そして――久しぶりに見た、懐かしい顔ぶれの一部がそこに揃っていた。 反町「はぁ、はぁ……なんとか成功したな。『オータムスカイラブブロック』!」 静葉「流石のコンビネーションね、二人とも。今なんか、秋の風が吹いていたように感じたわ」 穣子「えっへへー。何だか照れちゃうねぇ、一樹くんっ! だけどまず間に合ったのは、鈴仙の命が終末的状況なのを察知した、お姉ちゃんの能力のお蔭だよ!!」 アリス「(あ、分かった。これ、状況証拠でこの場所を割り出した私の功績は評価されない流れね……! ウフフ、でもいいの。私にはボールくんさえ傍に居てくれれば……)」 鈴仙「……反町君、それに秋姉妹の二人と、えーっと、あと、アリスさんも……」 アリス「(でもやっぱり、とってつけたかのような扱いをされると傷つくのよ……? 私だって、道化じゃないのよぉ……!)」 鈴仙をザガロの凶弾から救ったのは、フランスでの修行を終えて合流した、反町達一行だった。 彼らは協力して鈴仙達のピンチに駆けつけ、強力なコンビプレーで超一流のシュートであったザガロの新技、 『ビッグバンイール』を止めてみせたのだった。
[27]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/07/01(金) 01:01:33 ID:??? 今日はここまでにします。
[28]森崎名無しさん:2016/07/01(金) 01:21:09 ID:??? 掛け声がしっかりと王子にwww 乙でした
[29]森崎名無しさん:2016/07/01(金) 02:35:41 ID:??? これは前半グミ撃ちからのガッツ切れのかませ犬パターンですね
[30]森崎名無しさん:2016/07/01(金) 20:38:46 ID:??? 「決まったか!?」→決まってない
[31]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/07/02(土) 00:10:52 ID:??? >>28 乙ありがとうございます。 シュート防がれた後に「ダニィ!?」って言わせるの忘れました。 >>29 これは連続オーバーヘッドとか習得してそうですね… >>30 このあたりの展開はいわゆるお約束って感じです。
[32]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/07/02(土) 00:12:09 ID:??? ザガロ「チイッ……! ゴミも集まると鬱陶しい……!」 静葉「――だとしたら、その鬱陶しいゴミにシュートを防がれた貴方は何かしらね?」 穣子「ねぇ、今日は帰ったら……? 決着ならフィールドの上で! だよ!!」 ザガロ「……フン。もとよりその心算だ。興が削がれた。お前等、帰るぞ」 ブローリン「はい……」 ――シニカルな笑みを浮かべる静葉に、仲間を傷つけられかけた事に対し純粋に怒る穣子を前に、 ザガロは撤退を余儀なくされた。側近と思わしき大柄なチームメイトも、あくまでも忠実に付き従うのみだ。 アリス「(……ザガロ君のシュートは中々の物だった。だけど、驚くべき程の威力では無かった。 精々が反町君の『ポイゾナスオーバー』や、鈴仙の『マインドエクスプロージョン』に、 ほんの少し毛が生えた程度。サントスの最高戦力が彼だとしたら、恐れるに足りないわね)」 アリスさんはザガロのシュートを冷静に評価し、確かに彼のシュートは一流であるが、超一流では無いと断言していた。 そのため、涼し気な表情ですごすごとバーを立ち去るザガロ達を見送っていたのだが……。
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0ch BBS 2007-01-24