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屁理屈推理合戦withキャプ森
[231]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:54:45 ID:??? <今回のまとめ> 森崎「何だなんだで今回も長かったな、オイ」 ワルギリア「すみません。ですがこの定義も、ただコピペするだけならば簡単なのですが。 詳細については色々の議論の余地があるところでして。 これでも、本当に細かい部分については説明を割愛しているのですよ」 ベアト「『外部干渉の余地否定は、扉にも及ぶのか?』『壁や天井や窓はどうか?』 『外部干渉により密室構築した場合も、ベアトリーチェの密室定義を満たすのか?』 ……などについては、魔女の評議会においても度々議題とされる内容であるな。 まぁ、そんな事まで考えても面白くないから、妾は語らぬがな!」 ワルギリア「定義の隙間を縫ったトリックは魔女のゲームの基本であるとしても。 細かすぎる言葉遊びになってしまうと、それはそれで意見が分かれ面白くない。 しかし、意外性のある面白い発想は時間により出尽くしてしまう。 それは、このゲームの難しいところだと思います」 ベアト「それでも、妾たちはあの手この手で魔女幻想を振りまき続けるがなァ! うっひゃひゃっひゃっひゃははぁ! 妾もさっそく一つ新たな密室のアイデアが思い浮かんだところだ! 今度ゲーム盤を片手に、そなたの家に遊びに行くから待っておれ!」 フワァァァッ……! 森崎「そ、それだけは止めろ! 親への説明が面倒だッ!? ……って、行っちまった」 ワルギリア「森崎くんも、厄介な子に好かれてしまいましたね。あの子、中々執念深いですよ?」 森崎「分かってらぁ。……はぁ。綺麗な女に気に入られて絶望的な気分になるなんて、生まれて初めてだぜ……」 ワルギリア「ほっほっほ。それもまた若さですよ。私もつい800年前は……と。 話が逸れてしまう前に、今回のまとめを置いておきましょうか」
[232]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:55:55 ID:??? 〜『ベアトリーチェの密室定義』まとめ〜 1.『ベアトリーチェの密室定義』とは、ざっくり言うと『とても強固な密室』 2.『とても強固な密室』でも、幾つかの抜け穴はある(『脱出不能な隠し扉』など) 3.『ベアトリーチェの密室定義』=『このゲームの謎の核心は密室じゃないよ』のメッセージ?
[233]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:59:52 ID:??? <補講・ロノウェのトラップ定義について> ワルギリア「……森崎くんとベアトは去ってしまいましたが。 折角の機会を利用して、もう一つ、魔女のゲームにおいて使われる単語を紹介しましょう」 ワルギリアはこの世界を『観劇』している名もなき無数のウィッチハンターに向かい、補講を始めた。 ワルギリア「定義系の言葉として、『ベアトリーチェの密室定義』に加え、 『ロノウェのトラップ定義』というものがあります。定義は以下のとおりです」 【ロノウェのトラップ定義】 仕掛け人が直接関与することなしに殺人を遂行できる全ての仕掛け。 ワルギリア「ええ。ええ。分かっていますよ。『ロノウェって一体誰やねん!?』……ですね。 彼は、ベアトが使役する大悪魔の一人であり、彼女の家具頭として仕える執事。 魔女の社交界では彼を雇用する事が一種のステータスで…… ――とか、設定は色々あるのですが、特に重要ではありません。 重要なのは言葉と定義です。魔女のゲームにはこうした単語があると言う事だけ、 頭に入れておいてください。もっとも、議論の余地についてはあまりないのですが。 強いて言えば、『殺人を遂行できる』とはどこまでの範囲を指すのか。 そのトラップが直接殺人を行えるもののみか、 そのトラップが発動した結果、間接的に人間が死亡する(餓死等)ものも含めるか、 そのトラップ自体に危険性は無いが、事故により結果的に死亡した場合はどうか。 ……などについては疑問がありますが、そこまで深く考える必要は無いと思います。 まぁ、魔女のゲームを楽しむためのフレーバーとして、 『こんな用語もあるんだ!』……程度に覚えて頂ければと思います。 さて、それでは補講もおしまい。皆さん、次のゲームでもご武運を。ほっほっほ……」 〜TIPSA 了〜
[234]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 19:10:54 ID:??? ベアトリーチェの密室定義について、TIPSを書かせて頂きました。 書いてるうちに一部複雑になってしまいましたが、読んで頂ければ幸いです。 第三のゲーム盤について、当初構想していたゲームの他に、 『ベアトリーチェの密室定義』を使った、シンプルな問題が一問思いついたので、近い内に開催できればと思います。 (ソリマチ卿は出てきませんがw) 内容を詰めて、具体的な日程が決まれば、またアナウンスさせて頂きますので、参加して頂ければうれしいです。
[235]森崎名無しさん:2017/01/14(土) 19:19:29 ID:??? ワルギリアおb・・・先生の分かりやすい講義乙 要するに「そんな細かいところ突っつかなくていいから」という魔女の良心なわけですね
[236]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/22(日) 23:47:45 ID:??? >>235 乙ありがとうございます。分かり易ければ幸いです。 そうですね、私もそう考えています。>「そんな細かいところ突っつかなくていいから」 ただ、中には定義の穴を利用した問題(脱出不能な隠し扉とか)もあるので、信じすぎても問題かもしれません。 第三のゲーム盤について、準備が出来ましたので投下したいと思います。 取りあえずNPCパートだけ投下しておいて、開始は明日以降人がいる時間にしようと思います。 (私以外にやりたい人がもしいたら、スレを押さえてしまっててすみませんが…)
[237]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/22(日) 23:55:35 ID:??? 屁理屈推理合戦withキャプ森『もりさきのふっとぶ頃に』 Episode 3 Revenge of the golden witch 〜黄金の魔女の雪辱〜 おはようございます。 黄金の魔女はあなた方のご活躍に大変驚いております。 魔女も是非雪辱を晴らしたいと意気込んでおられます。 とはいえ、これはあくまでも楽しいゲーム。そう、ゲームの世界の出来事なのです。 そのため、肩肘張らずにお付き合いして頂ければ幸いです。 難易度は王道。 王道の謎には王道の推理、王道の展開、そして王道の真相がつきもの。 どのような真相が待ち受けていようとも、決して諦めない事もまた王道かと思われます。
[238]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/22(日) 23:58:08 ID:??? 森崎「弘法は筆を選ばず、なんて死語だよな。良い選手には良い道具が必要なんだ」 全国中学校サッカー大会を終えた森崎は、Jr.ユースの合宿が始まるまでの束の間の休日を楽しんでいた。 森崎「……優勝したはいいが、大会MVPは翼のクソヤローに取られちまったしな。 合宿を迎えるまでに、少しでも出来る事はやっておかなくちゃな」 今日の予定はショッピング。しかし森崎は当然、ただ遊び呆けるつもりは毛頭ない。 日本国内だけではなく、世界中に森崎有三の名を知らしめる第一歩として、 次のJr.ユース大会のキャプテン就任、そして優勝は必要不可欠。 そして、その為にはまずは自分自身の実力とコンディションを高めておく必要がある。 フワァァァッ…… ベアト「森崎、こんな所で会うとは偶然だなァオイ? こうもなったら妾が作ったゲーム盤で一勝負……」 森崎「……………」 森崎は暇な時間などない。仮に、スポーツ用品店を目指す道中に金色の蝶が羽ばたいても、 その蝶から現代日本には似つかわしくない豪奢なドレスを来た金髪の女が現れても、 そいつが馴れ馴れしく遊ばないかと誘って来たとしても、構っている暇など存在しないのだ。
[239]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 00:00:42 ID:??? ベアト「おーい、相手してくれよォ。こないだの事なら謝るからさぁ……」 森崎「……………」 ベアト「……むぅ。こうなっては仕方あるまい。先にそなたの家に潜り込んでご両親にでも挨拶しておくか」 森崎「おいやめろ。話をややこしくするな」 と、言いつつこうやって理由を付けて構っているあたり、森崎も根はお人好しなのかもしれない。 以前ひょんな事で知り合ってしまった、黄金と無限の魔女・ベアトリーチェ。 傲然と煙管を吸う彼女に対し森崎は思いっきり舌打ちしながら睨み付けた。 ベアト「まぁまぁ。どうせ、【そなたは今日、これからスポーツショップに行ってグローブを新調する以外、 特段の予定がない】のであろう? 妾は何でも知っておるぞ! なにせ妾は『読心の魔法を使い、そなたの思考を読み取った』のだからなァ! くっくっく!」 森崎「……何が魔法だ。『この通りにはスポーツ用品店以外、俺が好みそうな店はない。 そして、中学大会の日向のシュートのせいで、俺のグローブは痛んでいる』から、 推理してそんな事言ってるだけだろう。それが魔法なら、ポーやドイル、 クリスティやエラリーは大魔術師だぜ」 ベアト「ほう! そなたのような無学な輩にも天界大法院の上席審問官の名が轟いているとは。 妾も以前は、SSVDのご厄介になったものだ、懐かしい」 森崎「(何言ってるんだ、こいつ……)」
[240]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 00:04:08 ID:??? 森崎が幾ら面倒そうな素振りを見せても、この魔女はマイペースを崩さない。 とはいえ無視するともっと面倒なのは明らかなため、森崎は諦める事にした。 森崎「……どうしたらここから失せてくれるんだ? 世界のてっぺんを目指す俺にはな、お前なんかとじゃれ合ってるヒマは無いんだっての」 だからせめて、森崎は少しでも時間の浪費を最小限にするべく、単刀直入に要件を聞くのだが。 ベアト「くっくくく……! そなたがそう言う位、妾とて推理……じゃなかった。 地獄の魔女・サトリーヌ卿から学んだ『心を読む魔法』で予知済みよ!」 が。どうもこれがまた、ベアトの思い通りの返しだったらしい。したり顔で笑っている。 ベアト「だから妾は、そなたにゲームを挑むとともに……『ご褒美』を用意している。 そなたの覇道を手助けする事間違いナシの『魔女のマジックアイテム』をな」 するとベアトの掌から蝶が一匹生まれ、それはみるみるうちに姿を変える。 姿を変えて現れたのは――小さく黄金の蝶の刺繍がなされた、上質なグローブだった。 森崎「……! お、お前。これ幾らで……」 ベアト「魔女に金策の心配とは愚かな。妾は無限の黄金すら生み出せる大魔女ぞ。 この程度のグローブなど、使用人の支給品にするにも憚られるわ」 『良い選手には良い道具が必要』と主張し、サッカー用具の質には一家言ある森崎が見ても、 そのグローブは素材、製法、性能からして良質だった。 恐らく、これから行こうと思っていたサッカー用品店では売っていない――売っていたとしても、 到底今の森崎の小遣いでは買えるレベルで無い代物である事は間違いなかった。 森崎の目の色が変わった事を確認してから、ベアトは頷いてこう続けた。
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0ch BBS 2007-01-24