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屁理屈推理合戦withキャプ森
[445]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/23(日) 19:45:22 ID:??? >>436 森崎「いや……こういう時こそ、これまでの赤字を見直すんだ。 そして、その隙間を掻い潜る青も、きっとあるはずなんだ……!!」 森崎は諦めず、これまでに出された赤き真実を確認し。 果たして……ゲーム開始当初の赤で、不自然な物を発見した。 森崎「……【ロベルトの自宅において、雨漏りは発生しなかった】。 これって確か、「ロベルトの家の屋根から水が入ってくることはない」っていう復唱要求の代わりに出されたんだっけか。 当時は気にも留めなかったが。なんで、こんな風に言い直したんだ?」 正確には赤そのものというよりも、この赤が出された経緯が不自然だった。 単純に屋根から水が入って来る事は無い、と。そう復唱すれば良いだけだったのに、 ワルギリアはもう一つの青への回答と合わせた形で、「雨漏りは発生しなかった」、と状況を限定してきた。 本来ならば理由を突き詰めるべき所であったが、彼女のポーカーフェイスを前に有耶無耶となってしまったのである。 ワルギリア「ほっほっほ……どうやら、気付かれてしまいましたか。私の、些細な抵抗の正体に」 森崎「……ああ。あれは、魔女の駆け引きだったってワケだな。 理由なき復唱拒否で、疑いを屋根に向けさせるのではなく。 敢えて雨漏りの赤を犠牲にする事で、結果として人間側の目を眩ませた。 ――自軍の駒を犠牲に、敵側の布陣を崩して大局的な利を得る。チェスで言う所のサクリファイス。 それをお前はやってみせたんだ」 ワルギリア「良きゲームとは、良きゲーム盤のみによっては齎されない。 悪辣なる魔女の指し手と、それを覆す人間の執念と。……そして、両者を繋ぐ「愛」こそが重要。 そういう事です。――さあ、森崎くん。 そこまで解っているのなら、ひと思いに、このゲームのハラワタを引きずり出してはくれませんか?」
[446]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/23(日) 19:47:43 ID:??? 森崎「分かってるぜ。……つまり、真実はこうだ。 ロベルトはどうやら無い知恵を働かせて、必死にドアに窓の閉鎖や、水道設備の遮断。 そして自宅外壁の強化をやって、魔女から逃げおおせようとした。 ……しかし、ロベルトは。……あのクソヒゲ凡庸残尿頻尿全裸サンバグラサンおじさんは、 ある大事な一点について、全く何の対策も――いや。対策どころかむしろオープンにしてしまっていた。 あいつの作戦には、文字通りの巨大な穴があったってワケさ」 森崎の周囲に青き力が満ちる。それは赤く燃え上がる魔法に満ちた絵本を包み込まんとする程に膨張し――。 森崎「青き真実。『ロベルトの自宅にはそもそも屋根がなく、上から大量の水がロベルトの自宅に流れ込み、ロベルトは溺死した』」 カッ! ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ! ワルギリア「……お見事です、森崎くん」 青き真実は一点の光に収束すると、そのまま絵本を貫いて、大きな穴を作り出した。 それは、人間とトリックでは説明できないと断言した、悪趣味な絵本の魔女の敗北を意味していた。
[447]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/23(日) 19:51:10 ID:??? 有限の魔女ワルギリア卿は、 >>436さまの提出した青き真実に対し、リザイン(投了)を表明しました。 よって、このゲームは人間側の勝利となります。お疲れ様でした。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ……と、言ったところで一旦ここまでにします。 >>441 普通ならあり得ないんですが「ロベルトならやりかねん」と、皆も納得してくれるかなぁ…と期待してましたw >>442 これは山羊の皆さんの食料確定ですね…(うみねこ並感)
[448]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/25(火) 00:11:43 ID:??? ************************************** 【よいまじょのえほん ざんにょうロベルト と みずのまじょ 〜さいごのページ〜】 なぜロベルトはおぼれてしんでしまったのか、ですって? うふふ、それはとってもかんたんです。なぜなら、ロベルトはぼんようなので、きづかなかったのですが。 「おまえのいえはなぜかやねがなかったからな こんなん まじょじゃなくてもはいれるぞ」 「あーーーっ! そうかあ! わすれてたあ!!」 そうです。ロベルトのおうちには、やねといいますか、てんじょうがなかったのです。 ぜんらがだいすきなロベルトは、じぶんのおうちもぜんらっぽいのがすきだからと、 ぎょうせいとゆちゃくしている、ゼネコンぎょうしゃにたのんで、やねとてんじょうをはずしてもらっていたのです。
[449]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/25(火) 00:14:14 ID:??? 「とほほのほ。あーあ、しんでしまってかなしいなあ」 しかし、ふくすいぼんにかえらず。ロベルトはじごくで、おんなのくさったふうなやつみたく、まいにちめめしくないていました。 ですがあるひのことです。まいにちないてるロベルトをキモイとおもったえんまさまが、 ロベルトを、じごくからこのよにいきかえらせてしまったのです。 「もとはといえばざんにょうのせいで オレはまじょにころされたんだったなあ」 いきかえったロベルトは、ここでようやくじぶんのざんにょうが、すべてのげんきょうだときづきました。 そこで、ひにょうきかにいって、おいしゃさんにざんにょうをなおしてもらいました。 するとどうでしょう。もともとサッカーがうまかったロベルトは、ざんにょうとくゆうのおしっこくささがなくなって、だいにんき。 つまとあいじんとセフレをてにいれ、ねんぽういちおくえんプレーヤーとして、ブラジルサッカーかいにかがやくのでしたとさ。 めでたし、めでたし。 よいまじょのみんなも、おしっこがでにくくなったら、すぐにひにょうきかにかかろうね。 でないと、ロベルトみたく、わるいまじょにころされてしまうかもしれませんよ。
[450]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/25(火) 00:16:09 ID:??? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− よいまじょのえほん ざんにょうロベルト と みずのまじょ お し ま い さく・え プブリウス・ワルギリア・マロ **************************************
[451]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/25(火) 00:17:20 ID:??? …書き溜めておいた文を投下して、今日はここまでにします。 次回以降はいよいよ理論編に入っていこうと思います。
[452]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/26(水) 00:36:25 ID:??? <理論編・魔女の絵本から学ぶゲーム盤の作り方> (0)はじめに ワルギリア「……さて。そんなわけで」 森崎「いや、どんなわけだよ。よくもあんなクソみたいな絵本作りやがって……。 大体、下ネタナンセンスはお前の原作的にもおかしいだろ、お前、そんな奴じゃなかったって」 ワルギリア「そうですね。ですが考えてもみてください。あの絵本を作ったのは、本当は私ではないのかもしれない。 『たまたま私の本名をペンネームにしていた、 大空奈津子 くんの書いた絵本だった』可能性だって、 赤で否定されない限りはあり得るのですよ?」 森崎「ああそうだな。ずけずけとそんな大ホラ吹けるあたりは、充分とあんたらしいや。 ……で、やるんだろ。魔女のゲームの作り方講義」 ワルギリア「ええ、もちろんですとも。とはいえ、>>1が物語を記述する時間の兼ね合いもありますから。 本日はほんの序文のみを紹介します。 ……あ。これからの講義の内容ですが、勿論原作及び二次創作においても定義されたものではない、 完全に>>1の我流オリジナル理論を紹介するものです。また、この理論を満たさないゲーム盤は駄作、 という烙印を押す為に考えたものではありません。講義という体ではありますが、実際は見習い魔女の>>1が、 ゲーム盤に関して、徒然と思う事を書きなぐっているだけだと思って頂ければ幸いです。 そんなんじゃダメだ!……という方はごめんなさい。次から、講義を初めていきます」
[453]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/26(水) 00:50:48 ID:??? (1)ゲーム盤を作り彩る3大元素、「謎」「戦術」そして「愛」 森崎「まあ、話の都合上、さっきの絵本とゲーム盤を作ったのはお前と断定した上で話を進めるんだが。 ――あのゲーム盤を作るにあたって重要な事って何だったんだ? 作る立場の意見を聞かせてくれないか」 ワルギリア「ええ、いいでしょう。これは私……というか>>1の場合はなんですがメタ的な発言はこれまでにしておいて。 ゲーム盤を作り、運営し、結実させるためには大きく分けて三つの要素が大事だと考えています。 すなわち、「謎」「戦術」そして……「愛」です」 森崎「えらく抽象的な表現だな。勿論、一つ一つ紹介してくれるんだろうな?」 ワルギリア「勿論です。では……さっきから絵本のストーリーに感動して泣いてるベアト。 それぞれのおおよその意味を、私に代わって説明してみなさい」 ベアト「うええええええん! ロベルトが地獄から蘇っちゃたよおおおッ! 折角皆が頑張って封印したのに、ひどすぎるよぉぉぉぉおおおおおおぉぉんっ!」 森崎「お前いたのか。……ていうか、そんなストーリーじゃなかっただろ、あの絵本」 ベアト「ふん。妾が童心に帰り無邪気で素直な気持ちになれていたところを邪魔しおって! そしてお師匠様ァ。そんな簡単な事を妾に聞かれても困るぜぇオイ。 ――うむ。たまには妾が自ら答えてみせよう。 ひとつ。「謎」とはすなわちミステリー。ゲーム盤に与えられた「不可能状況」の構築の巧拙を指し。 ふたつ。「戦術」とはストラテジー。相手の指し手に応じ、如何に巧妙なる赤を振りまくかの巧拙を指し。 みっつめは。……えーっと、どんなだったかなァ。妾、忘れちまったよォ」 ワルギリア「はあ。予想通りの答えでしたね。ですが……一つ目と二つ目はまさしくその通りです」 森崎「不可能状況の構築、そして、赤の出し方が大事ってか。……まあ、感覚的に分からんでもないな」
[454]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/26(水) 00:52:04 ID:??? ワルギリア「ええ。……けだし、屁理屈推理合戦とは、単なる一方通行のミステリークイズではありません。 魔女は魅力的な幻想を生み出し、人間はその裏に隠れた驚くべき真実を見抜く。 魔女と人間の双方間の駆け引きと作戦。アクロバティックな暴論が成り立つ、スポーツ的な躍動感。 それを楽しむことこそが、このゲームの真理と考えます」 森崎「だから、「謎」と「戦術」って訳か。……「愛」が何故必要なのかは俺もイマイチわからんが、そこまでは分かった」 ワルギリア「それは何よりですね。……まあ確かに、「愛」が無くとも、洗練された「謎」と卓越した「戦術」さえあれば、 その魔女は瞬く間に喝采を浴び、やがてはそのゲーム盤一つ一つが魔女の殿堂に保管されることになるでしょう。 それだけ、「謎」と「戦術」はゲームの基礎として大事である事は間違いありません」 ベアト「今回の絵本のゲーム盤で言うと、「謎」とは、ロベルトの溺死の謎。 そして「戦術」とは、お師匠様の赤の出し方やポーカーフェイスにあったな」 森崎「さっきのゲーム。「謎」は今にして思うと単純だが、「戦術」の方に引っ張られてミスリードしちまった所は……。 悔しいが、認めざるを得んな」 ワルギリア「ほっほっほ。褒めても鯖しか出ませんよ。……ですが、折角そうした流れになりましたし。 次は「謎」と「戦術」そして「愛」についても、各論的に考えや具体論を述べてみるとしましょうか」
[455]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/26(水) 00:53:26 ID:??? …と、いったところで今日はここまでです。
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0ch BBS 2007-01-24