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屁理屈推理合戦withキャプ森
[456]森崎名無しさん:2017/04/26(水) 01:23:33 ID:??? 愛に関しては原作作者のせいで叩かれる要素にしか聞こえなくなってしまったの悲しいなぁ
[457]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/28(金) 00:31:50 ID:??? (2)「謎」・・・魔女のゲームで「叙述トリック」は欠かせない ワルギリア「さて。それでは魔女のゲームを構成するにあたり重要な第一の元素。 「謎」に関する各論的な講座に入っていきましょう」 ベアト「さっき妾が言ったとおり、この「謎」とはすなわち、魔女から人間への不可能状況の提示! もっと言おうか、「謎」とはすなわち、如何にして上手く不可能殺人のトリックを生み出し、 それを如何にも不可能そうに提示するかであるッ!」 森崎「不可能殺人のトリックと、その提示か。魔女のゲーム盤で言う所の、 『ニンゲンとトリックでは説明できませんよね?』ってヤツだな」 ワルギリア「その通りです。魔女のゲーム盤における魔女側の目標は、迷宮入りの事件を作る事ではない。 そうではなく、如何にして、「こんな不思議な事態は、人間とトリックでは説明できない! 魔法しかありえない!」 ……と、思わせるかになります」 ベアト「ならば妾がとっておきの赤を出そうぞ! 【ロベルトは魔法で殺された】【魔法は実在する】! ――こうすれば誰がどうあがこうと、人間とトリックでは説明できんぞ! しかも魔法は実在すると絶対の真実で書かれた以上、もはやニンゲンは屈服不可避だ!!」 ワルギリア「――ですが、だからと言って今のベアトのような発言を、魔女は行う事はできません。 何故なら……少なくとも、普通の屁理屈推理合戦においては。結局のところ、魔法は実在しないからです。 あ、ステイルメイト云々の話は後々しますので、お詳しい人もご心配なく」 森崎「まあ、ぶっちゃけるとそうだろうな。色々考えさせといて結局「魔法は実在します」オチは、普通ならあり得んだろ」 ワルギリア「そう。悲しい事に、真実の世界では魔法は実在しない。ですが、現実に不可能状況が存在している。 ……では、魔法が実在しない中で、如何にしてこの不可能状況が発生したのか? その隙間を魔法の代わりに埋めるのが、「謎」という概念になります」
[458]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/28(金) 00:32:56 ID:??? ベアト「『ロベルトは水の無い、閉鎖された空間で溺死した』。……これは、さっきの絵本で提示された不可能状況であるな。 これを単純に、『水の魔女が魔法で殺した』……と、言えれば言いのだが。 一なる真実は、『空間は、実は閉鎖されていなかった』……である。 ――で、この真実を如何にも魔法っぽく見せる為に、魔女側は『閉鎖された空間”らしさ”』を演出する必要があったという事よ」 森崎「で、その”らしさ”を演出する為の手段ってのが、家は破壊不可能だとか、屋内には水は一切なかっただとかの赤き真実。 それと、その赤き真実を強調して、いかにも人間じゃ再現不可能だって煽り立てる幻想描写。この二つだったって訳か」 ワルギリア「ええ。そしてそれこそが、魔女のゲーム盤に挑むニンゲン達の前に横たわる「謎」ということになります」 ベアト「……んで、お師匠様ァ」 ワルギリア「……貴女がそのような甘えた声を出すのは、大抵が碌な場面ではありませんでしたね」 ベアト「うぐっ。ま、まあよいではないか。……それよりだな。妾、そういう理論的な話はもう飽きちゃったからさァ。 具体的にどうしたら面白い「謎」が出来るのか、そろそろ教えてくれないかなーって……」 ワルギリア「…………」 ベアト「そ、そんな風に細めた目を更に細めなくってもいいじゃんかよぉ! なんだよお師匠様、そんなに面白い謎を安売りするのが勿体無いってかァ〜?」 森崎「へっ、怒られてやんの。大体魔女のゲームだってサッカーと同じだろ。 きちんとしたセオリーってのは存在しない。毎日毎日、血のにじむような努力を重ねれば、 やがて進むべき道も開けてくるって……」 ワルギリア「――いえ。面白い、と断言できるかはともかく。 全ての魔女のゲームに通底して守るべき、「謎」の作り方のセオリーならば考えられます」
[459]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/28(金) 00:34:47 ID:??? 森崎「ま、マジかよ……」 ベアト「うっひょ〜〜! さっすがお師匠様ァ! で、さっさと教えてくれよォ」 ワルギリア「森崎くんはともかく、ベアトは何度も教えたでしょうに……。 まあいいでしょう。ズバリ、魔女のゲームにおいて魔女側が作るべき謎とは一つ。『叙述トリック』です」 森崎「じょ……じょじゅちゅトリック……?」 ベアト「ダサッ! 噛んでやがるぜふひゃっひゃひゃひゃァ!」 森崎「う、うるせーやい!」 ワルギリア「……コホン。定義を軽く説明しますと、『叙述トリック』とは、端的に言って物語の登場人物ではなく、 物語を俯瞰する「読者」を騙す為のトリックです。 具体的には、物語の登場人物にとっては周知の事実である事(年齢、名前、場所等)を敢えて隠蔽し、 物語のクライマックスでその事実を明かす事で、読者を驚かせるという手法ですね。 古典小説ではアガサ・クリスティが超有名な長編を書いていますし、日本の本格ミステリーでは、綾辻行人や、 我孫子武丸などが、それぞれ有名な小説を書いています。 タイトルまで挙げてしまうと、その時点でネタバレですから言いませんが」 ベアト「詳しくは、『叙述ミステリー 作品』で検索検索ゥ、であるな!」 森崎「ふーん。そういや考えてみれば俺もサッカーばかりで、本なんて全然読まねえからな……。 今度、中山にでもお勧めを教えてもらうか」 ワルギリア「……で、本題ですが。叙述トリックの特徴として言いました、 『物語の登場人物にとっては周知の事実である事象(年齢、名前、場所等)を敢えて隠蔽し、 クライマックスでその事実を明かす』。 ……これって、魔女のゲーム盤における「謎」の出し方と似てませんか?」
[460]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/28(金) 00:35:49 ID:??? 森崎「……確かに。魔女の絵本とかはまさにコレじゃねーか。作中のロベルトにとって、 ロベルトの家の天井が無い事は丸わかりだ。だが、俺達読者には、それは明かされていない。 いやむしろ、幻想描写や赤き真実を使って巧妙にミスリードしてやがる。 ……そうか。これが「謎」のキモだって訳だな」 ベアト「魔女の絵本にしても、【ロベルトの天井はオープンだった】という赤を早々に出して、 『では、魔女はどのようなトリックで遠隔地のロベルトを溺死させた?』という「謎」を、 中心に持って行く事だってできた。しかし、普通はそんな事はしない。何故だかわかるか? ――答えは超簡単。それだと単純に、「面白くない」からよ!!」 ワルギリア「……ベアトの言い方には語弊がありますが。まあ、大枠は間違っていません。 そうです。所謂、通常のミステリーの文脈で使われるトリック ――装置類を組み合わせて作る物理トリックや、電車の接続や乗り継ぎを利用する時刻表トリック等を指します――は。 正直に言って、魔女のゲーム盤における、主たる「謎」とするには向いていません。 そしてそれは私の好みではなく、明確な理由があります。 ひとつ。騙す主体が物語の登場人物となる以上、どうしても派手なトリックを構築しづらい。 物語の舞台そもそもをひっくり返す事に主眼を置いた叙述トリックに対し、 通常のトリックは、舞台に立つ役者の目を欺く為のもの。 舞台の大枠をひっくり返せない以上、どうしても真相が地味なものになりがちです。 ふたつ。通常のトリックを配置するには、多くの描写が必要となります。 たとえば、氷が溶けると紐が切れて仕掛けが作動するトラップを考えたとします。 普通の推理小説であれば、氷の溶けた跡とか紐が切れた跡とか、 仕掛けの基盤となり得る構造物とかの可能性が事前に文中に提示されるので問題ありませんが、 事実の多くが、【赤き真実】の中でのみしか記述されない魔女のゲームにおいて、 この類の謎を主題とされると……夥しい数の赤が出されるか。あるいは、乏しすぎる赤の中で、 不毛な言い当て合戦になってしまうかのいずれでしょう。 一方、叙述トリックならば、こうした描写を示す必要はありません。 なぜなら、解くべき真実については、「敢えて描写しなければ良い」だけなのですから。 事実を一から十まで書く必要のある通常のトリックと、事実を敢えて書かない事で成立する叙述トリック。 書くべき事実が、赤き真実によって縛られる魔女のゲームにおいて、どっちの相性が良いかは一目瞭然です」
[461]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/28(金) 00:38:02 ID:??? 森崎「確かに。物理トリックや薬物トリックを使おうとすると、色んな前提条件やら予備知識やらが必要になりそうだが、 叙述トリックだったら、毒の知識やら物理法則やらを知らなくても作れそうな気がするな……。 騙す為のアイデアが見つかったら、後はそれを言わないだけでトリック成立だからな」 ベアト「と、言ったところで。ここで誤解の無いよう、今のうちに補足しておくが。 ――妾達は決して、通常のトリックを地味だとか叙述トリックに劣るとかは言っておらぬし、 叙述トリックを誰でも作れる稚拙なものであるとも言っておらぬぞ! ここでは単純に、そもそも悪魔の証明による説明不要のXがまかり通る魔女のゲーム盤と、 緻密な説明を要する通常のトリックとの相性は悪く。 そして、推理小説以上に読み手側の情報が制限される魔女のゲーム盤と、 情報を敢えて伝えない事で成り立つ叙述トリックとの相性が良いであろう、としか言っておらぬ! 饗宴の場によって取るべき振る舞いが変わると同じく。 一つの「謎」についても、披露する場によって、好まれるか否かが大きく異なるという事だ!」 ワルギリア「勿論その通りです。それに、魔女のゲームにおいても、通常のミステリー小説めいたトリックが役立つ時もあります。 例えば本丸となる謎を前に、クイズじみた謎解きがあっても小洒落ていますし、本丸の謎の格も高まる。 それと、大規模なゲーム盤の合間を縫った余興としても、物理トリックや時刻表トリックは好まれるでしょう」 森崎「長くなっちまったが。「謎」の主題は、事実を敢えて説明せずに隠蔽する叙述トリックがお勧め……って事だな。 ああ、それは分かった。分かったが……でも、叙述トリックまみれってバレたら、このゲーム、一気につまらなくならないか? だって、叙述トリックは大きく舞台をひっくり返せるって言ってたけどよ。 それって逆に、大きなものしかひっくり返さないとも言えそうっつーか。……ぶっちゃけ、ネタ切れるの早いんじゃねえか?」 ワルギリア「……そこについては、図星かもしれません。しかし同時に、ともすれば被りネタでマンネリ化しつつある 魔女のゲーム盤において、ただ魅力的な「謎」を置いただけでは不十分。 そのゲーム盤を支配する魔女がニンゲンと対峙する際に振るう、「戦術」もまた重要となる事が、 なんとなく分かるのではないですか?」 ベアト「というワケで、次からは「戦術」について考察していくぞぉ」
[462]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/28(金) 00:46:28 ID:??? 屁理屈推理合戦の謎の核心は物理トリックじゃなくて叙述トリックにした方が面白いと思います。 ……と、言ったところで一旦ここまでです。 >>456 私的にはうみねこは神ゲーなので、「愛」にまつわるテーマも重要だと思っています。 原作者の発言もそう言いたくなる気持ちは分かるんですが、それでも擁護できない部分はあるかもですね。 ただ、もしも原作者嫌い(やネットの批判)だけが理由でうみねこを食わず嫌いしてる人は、是非一度プレーしてみてほしいです。 原作者が何を言おうとも、その作品に込められたテーマは決して色褪せないと思います。
[463]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/25(金) 00:49:07 ID:??? ワルギリア「……と、思いましたがやっぱりやめました」 ベアト「……って、なにィ!?」 森崎「なんだよ。引っ張るだけ引っ張っておいて、ネタ切れかァ? 千年を生きた魔女サマとやらも、案外大したことないんだな」 ワルギリア「やめろォ?! ……なんて情けない叫び声はあげませんよ。 勿論、お叱りの言葉は謙虚にお聞きしたいとは思っていますが。 ……ともかく、やはり魔女のトリック講座は一旦打ち切って、また次回以降にしたいと思います」 ベアト「えー。でも気になるんだけどよォー。せめて何で打ち切るか位は説明してくれよなァー?」 ワルギリア「理由と言いましても、本当につまらないものですよ? >>1が別スレのイタリア編を書きあぐねている間に、イタリア繋がりでゲーム盤を一つ、 思い浮かんだとかそんなような……げふんげふん。……とにかく、そんなような理由です」 森崎「ったく、思った以上にいい加減な理由だったぜ。……で、それだけ色々投げうってやるからには、 さぞかし面白いゲーム盤なんだろうな?」 ベアト「くっくっく。ゲーム盤と言ったら妾も放ってはおけぬなァ!」 ワルギリア「そうですね。参加者さんがどれだけ居るかも把握する必要がありますし。 タイトルだけは先に提示しておきましょうか。 ――タイトルは、『Catenaccio of the golden witch〜黄金の魔女の閂〜』。 カティナチオと評されるイタリアサッカーの如く、堅牢な密室を用意しましたよ。 ……と、>>1は言っているようです」 森崎「そうかい。……ま、俺としては堅牢()にならない事を祈ってるぜ」 ベアト「くっひひひひひ! その言葉はマシな推理を構築してからのたまう事たな! てなわけで、シーユーアゲイン。ハバナイスデイ、ってな!」 〜TIPSB 了〜
[464]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/25(金) 00:57:02 ID:wkpgoQ/+ 突然ですが、別スレのネタを考えてる内に紆余曲折あって、ゲーム盤のネタを思いつきました(汗) そのため、もし現時点〜明日の夜までに参加希望者が1名でも居た場合、 久しぶりに屁理屈推理合戦をやりたいと思っています。 (実際にゲームをするのは、土日になる予定です。リアル事情等で遅れる場合は、早めに連絡します) なので、もしも参加希望者が居りましたらこのスレに書き込みをしてください。(agesageは問いません) 本筋の方を更新しないままですみませんが、参加して頂ければ大変嬉しいです。 ゲーム盤のタイトルは『Catenaccio of the golden witch〜黄金の魔女の閂〜』。 本スレイタリア編を下敷きに(?)、魔女によるカティナチオな密室をお送りする予定です。
[465]森崎名無しさん:2017/08/25(金) 08:05:26 ID:??? 参加させていただきます
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0ch BBS 2007-01-24