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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[380]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/03(月) 01:13:01 ID:Bsj7oxKE ……と、いったところで今日の更新はここまでです。 今回の選択肢も特段アタリハズレは無いので、気軽に投票して頂ければ幸いです。 今後の予定としては、ネイとのデートイベント(兼鈴仙の成長イベント兼パルメイラスの選手紹介イベント) を後2〜3回の更新で行い、それが終わってから、いよいよパルメイラス戦のオーダーに入っていく予定です。 >>372-373 確率は上がりましたが、それでも失敗率もそこそこあるので、 この辺りはしょうがないと思うしかないですね。 鈴仙の成長に関するイベントはまだありますので、また引いて頂ければ幸いです。
[381]森崎名無しさん:2017/07/03(月) 01:14:11 ID:8SVka/56 A 乙なのです
[382]森崎名無しさん:2017/07/03(月) 10:22:09 ID:tUfYpEiA A
[383]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/04(火) 01:04:41 ID:gSZK2rBM A:「迷惑じゃないけどさ。何だか、どーしても緊張しちゃって……」とりあえずはぐらかす。 ――嫌ならハッキリとそう言うか、そうでなくてもやんわりと意思を示せばいいのに。 鈴仙は不器用な事に、そのどちらも出来ない類の少女だった。 鈴仙「い、いやー。迷惑とかじゃないのよ? でもさ。ホラ、私って永らく貧乏暮らしだったから……。 こんなホテルのレストランなんて来た事ないし。どーしても緊張しちゃうって言うか……」 ネイ「なんだ、そうだったのか。ごめんよ俺のシンデレラ。 でも今夜は真夜中の鐘が鳴っても、決して帰しはしないぜ? ――もっとも、そうしたらあの監督にシメられるどころじゃ済まないんだが。 いやでも! 君の為なら俺は死んでも良い!」 鈴仙「(ひいい……なんかますます目が熱くなってる。私はそんなに安い女じゃないのよぉ……・? ――と、兎に角とにかく話題。話題を……共通の話題を見つけないと。……そ、そうだ!!)」 ネイは鈴仙のウブな態度にますます惚れ込んでしまったようで、 発言がますます詩的かつ過激になっていく。これは流石に困った鈴仙は、 鈴仙「そ、そーいえば! ネイ君って、暫くの間あの森崎君と一緒に練習してたのよね!? どんなんだったか教えて欲しいなぁー……なんて」
[384]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/04(火) 01:06:15 ID:gSZK2rBM 咄嗟に浮かんだ話題――かつてネイ達のチームメイトだったらしい森崎の事を聞いてみるが。 ネイ「……………」 ――その話題はネイには強すぎたのか、彼は今度は一転して押し黙ってしまった。 だがしかし、落ち着いて考えればそれも仕方がない。 森崎は、高い野心を胸にこの地にやって来て、ネイを始めとするパルメイラスの仲間と交友(?)を深め。 ……そして、夢半ばにして失踪してしまったのだから。 森崎と近しかったと聞くネイが気分を損ねてしまう事は仕方がない。 鈴仙「――ご、ごめんなさいっ! 私、緊張してつい、聞いちゃいけない事を……!」 鈴仙は咄嗟にネイに謝った。幾らこちらがデートに辟易していたとはいえ、 それでも少年のデリケートな部分に触れても構わない訳がない。 ネイ「……モリサキ、ね。確かにアイツは、思い出の彼方に消えるような、どうでも良いヤツじゃなかった。 ああ、レイセン。大丈夫さ。それじゃあ……話でもしようか。 ある日突然日本からやって来て、全てを手に入れようとして――結局、途中で消えちまったヤツの話をさ」 しかし、鈴仙の想像に反してネイは強かった。 むしろ、鈴仙への愛の言葉を囁く事以上に、森崎の事を語りたいと思っているようだった。 鈴仙「(もしかして。ネイ君は……ううん、パルメイラスの皆はまだ、乗り越えられていないのかな。 居た期間は短かったとしても、きっと彼らに大きな影響を与えた、森崎君の事を)」
[385]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/04(火) 01:08:18 ID:??? ネイ「そうだな。じゃあまずはアレから話すか。突然前監督と交代で赴任して来た鬼監督、エベルトン・レオン! チームメイト達を牧場の豚扱いするヤツに対し、我らがモリサキはルール3を早速適用! 見事な雷属性の左で監督を血の海に沈め……」 鈴仙「いやいや、血の海って流石にウソでしょ!?」 ネイ「あー、そんな気もするな。じゃあこれはどうだ? 大人気アニメ・ドラゴンスフィアの伝道師! チーム内の紛争をアニメで解決する、まさしくクールジャパンを体現したモリサキは……。 ――おっと、これはウソじゃないぜ? 大マジさ」 鈴仙「へぇー。単なる暴君って訳じゃあなかったんだ……」 幻想郷に居る時、中山はいつでも熱っぽく森崎の破天荒さ、理不尽さ、そしてその魅力について語っていた。 短いブラジル生活で森崎が築き上げた武勇伝を語るネイの姿に、そんな中山の姿が重なる。 鈴仙「(でも。これはネイ君だけじゃない。きっと他のパルメイラスのメンバー達も一緒……)」 ネイやパルメイラスのメンバーは、恐らく、かつての中山や南葛SC・南葛中学のメンバーのように、 森崎の生き方に触れ、そして様々な影響を受けたのだろう。 ……その生き方を肯定できるか否かや、その影響が良かったのか悪かったのかについては、 議論の余地が多いに生じ得ることは一旦保留としても。 鈴仙「(このブラジルの生活は、そうした意味では、森崎君の影を追う旅なのかもしれない。 中山さん以上に強い力と強い意志を備え、周囲の世界を想うままに変えていった、『主人公』。 私はそんな風になれる気はしないし、なりたくも無いけれど。 ……でも、これもまた、未来の私の力になるような気がする)」 ネイ「まぁ、当然ながら誰もが皆アイツの事が好きな訳じゃない。当然反対の声も挙がる。 しかしヤツは話し合いや融和などしない。入団後も、暴力による実力行使でGKを従えて……」 ネイによる『キャプテン森崎』の物語は続く。 鈴仙は、改めてその大きな流れに身を投じるような気持ちで、彼の勇気と狂気に触れていった。
[386]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/04(火) 01:10:16 ID:??? ――と、いったところで短いですがここまでです。 次回更新では、何か判定や投票まで出来ると思います。 >>381 乙ありがとうございます。 更新ペースは依然早くない&参加部分少なくすみませんが、 気長に読んだり参加して頂ければ幸いです。
[387]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 00:12:15 ID:??? ***** ――そして、楽しかったディナータイムはアッという間に終わり。 鈴仙とネイはサンパウロを流れる心地よい夜風に当たっていた。 ネイ「あー、楽しかった。……どうだった、レイセン?」 鈴仙「え、う、うん。まぁ……後半は悪くなかった、かな」 森崎に纏わる話題を皮切りに、ネイは少しだけ落ち着きを取り戻したようであり、 また鈴仙の方もネイに対する不要な偏見が取り払われたお蔭か、 その後はごく普通にホテルでの会話を楽しむ事が出来ていた。 鈴仙「(ネイ君って、本当にどうしようもないナンパ野郎だと思ってたけど。 意外と頭が良くって話が面白いし。それに、サッカーに対しては、 中山さんやパスカル君にも負けてない位の熱さを感じたし……普通に良いヤツ、なのかも。 ――って、ダメダメダメッ! こーやってギャップを見せつけて頭の弱い女子をコロっと落とすのが チャラ男の常套手段だって姫様がいつも言ってたじゃない!!)わ、私は騙されないわよ……!」 ネイ「え? 何がだい?」 鈴仙「何でもありませんっ!!」
[388]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 00:13:27 ID:??? ――が、それを素直に受け止めたら負けだと思った鈴仙は首をブンブンと振って冷静になり、 ネイを睨み付けてやる事で心の均衡を得ようとする。……傍から見ると挙動不審この上無いのだが。 しかし細かい事は気にしないか俺に惚れてるサインとみなすネイは全く悪びれる様子もない。 ネイ「――さ。夜も遅い。今から俺がとっておきの場所を案内するよ」 鈴仙「!? あ、あんた……私をどこに連れてく気なのよ……」 ネイ「? ……とっておきの場所はとっておきの場所さ。――大丈夫、君もきっと気に入るさ」 鈴仙「……それで連れて来た場所がロクでも無い場所だったら、 軍仕込みのマーシャルアーツで背骨折るから。容赦なく」 夜も更ける中、ネイのとっておきの場所とやらはどうみても怪しい。 しかし一方で彼の良い点も見えて来た為に断り辛く、 鈴仙は取りあえずネイが招き入れる場所へと行ってみる事にしたのだ。 その場所は――。
[389]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 00:14:36 ID:??? 〜パルメイラス・スタジアム〜 ネイ「さあ、着いたよ」 鈴仙「ここは……パルメイラスの練習場じゃないの」 ネイが案内した場所は確かに怪しくない場所だったが、ある意味ではロクでも無い場所とも言えた。 サンパウロの夜景も見えず、あるのはナイターの光だけの荒涼とした芝の平地。 普通の女子がここに案内されたとして、大舞台に来れたという高揚感こそあれど、 男の魅力無しに、この場所そのものをロマンティックに輝かせる事は困難だろう。 鈴仙「――へぇ。やっぱりサンパウロの名門チームだけあって、良い環境で練習してるのね。 羨ましいわ。私達だなんていっつもスラム街のド真ん中で練習してるから、 怖いお兄さんには睨まれるし、酔っ払いにはゲロを吐かれるし……」 ネイ「(コリンチャンスも、一昔前は名門チームだったんだがな……というか、 別に弱小チームでも普通はそんな劣悪な環境に置かれたりはしないぞ……)」 しかし、これまで短くない間サッカーに情熱を捧げて鈴仙にとっては話が別だ。 ネイなどいなくても、自分自身でこの場所に立つ事の価値を考え、感じる事が出来る。 鈴仙「……ネイ君も、他のメンバーの皆も、この場所で自分達の全てを賭けて戦ってるんだよね」 ネイ「ああそうだ。プロという華やかな舞台に登り詰める事が出来るのは、俺達のほんの一握り。 そして、その華やかな舞台で主役として活躍出来るのは、ほんの一握りの中の、更に一握り。 ――いや、一つまみと言った方が良いかな。そんな厳しい世界に生きてるんだ。俺達はさ」 鈴仙「そっか。そう……だったよね」
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0ch BBS 2007-01-24