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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[399]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 23:43:09 ID:x31yx7A+ ***** ??「――フられたな、ネイ」 ネイ「……なんだよー、見てたのか」 鈴仙が帰った(護衛など不要な事を、彼女は自分の洗練された体術で証明してみせた) 後のスタジアムに居たのは、ネイ一人だけではなかった。 トニーニョ「……『よもや夜練習をサボって、女子とデートでもしてないだろうな?』 と思って居た所に、まさかその女子を連れて来るとまでは予想が付かなかったが」 ネイ「あーもー。だから前からずっと言ってるじゃん。レイセンは例外だって!」 トニーニョ「俺は前から聞いているんだがな。……まあ、お前があの子に熱を上げる理由なら、 分からない事もないのだがな」 そこに居たのはネイの親友にしてパルメイラスのキャプテン――アントニオ・コンセイソン。 トニーニョの愛称で親しまれる彼は不愛想なしかめっ面でネイを睨み付ける。 オルヘス「そうだぜ! ま、その位大胆な方がお前らしいけどな」 ……いや、居るのはトニーニョだけではなかった。 どうやらネイがスタジアムに来た頃を見計らって、一斉にベンチ裏に隠れていたらしい 彼のチームメイト達は、ぞろぞろとトニーニョの後ろから現れて、ネイに一言ずつ声を掛ける。 素直で直情的な性格のFW・オルヘスが一番先に出て来て。
[400]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 23:44:23 ID:x31yx7A+ ゲレーロ「試合でミスするなよ」 寡黙なSMF・ゲレーロは短くネイを戒め、 リンコン「グズグズしてたら、この俺がお前を抜き去ってやるぜ!」 短気なSMF・リンコンは野心高く突っかかり、 アレクセイ「全く。お前はもう少しトニーニョの言う事を聞けよ」 トニーニョを信頼しているCB・アレクセイはキャプテンを煩わせた事に苦言を呈し、 ブランコ「しっかし今どきネイのナンパ術で落ちないなんて、偉く堅気な子だなぁー」 普段は暢気な性格とも言えるSB・ブランコはネイよりも鈴仙の方に興味がある様子で、 ミラ「それより練習を再開しようぜ。俺達には時間が無いんだ」 同じくSBのミラは無駄な対立を避け、無難にこの話題を終わらせようとする。 ネイの行動を強く咎めない彼らは比較的、穏健な集団であると言えた。 ……あるいは、今さら言っても治らないと諦めているのかもしれないが。
[401]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 23:45:36 ID:x31yx7A+ ネイ「サトルステギ達もどーせ来てるんだろ? 全く。『あの日』から今日まで、 結局俺達は毎日夜遅くから早朝まで練習を繰り返してたワケか。 俺が言うのも何だけど、ホント真面目だよな。俺らって。キャプテン様の影響かな?」 トニーニョ「どうだろうな。ただ一つ言える事は、今日まで俺を……いや、恐らく俺達を突き動かしたのは、 あのサンパウロFCとの練習試合だった」 そう言ってトニーニョを始めとする一同は、つい数か月前に行われた悪夢の試合を思い出す。 翼、ストラット、アマラウ、ドトール、バビントン、マウリシオ、新田、石崎……そして妖夢。 数多の強豪選手が揃ったサンパウロFCに、パルメイラスは0−8で大敗した。 相手チームのエースストライカーの不調があったにも関わらず、である。 オルヘス「……あの時の俺達はサイテーだったよな。モリサキがいなくなり、 チームもバラバラで……。でも、アレがあったから、立ち直る事ができたんだ」 ゲレーロ「そうだ。俺達はもう、今までの俺達ではない」 しかし、その日を境にしてパルメイラスのメンバーは奮起した。 その結果は表面上ハッキリとしたものでは無かったため、リオカップ開始前の彼らは酷評されていたものの。 彼らの評判は日を追うごとに、地味ながらも少しずつ変わっていった。
[402]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 23:47:24 ID:x31yx7A+ アレクセイ「相手チームが軒並み弱かった事もあった。しかし、俺達は順当に実力を発揮できていた」 リンコン「ああ。タレント選手の目立ち具合ではフラメンゴに負けてたかもしれねえが、 きっとチーム全体の総合力では、俺達が一番の筈だぜ!!」 その結果を招いたのは間違いなく、彼らの努力である。 宿敵サンパウロとの歴史的大敗をバネに、彼らは順当にその実力を伸ばしていった。 トニーニョ「ああ。……本当に、ここまでやって来れたのは奇跡だ。まるで――」 ――まるで、モリサキが今もまだここに居るようだ。トニーニョはそれを言いかけて止めた。 パルメイラスのメンバーにとって、かつての奇跡的なチームメイトにしてキャプテンの消失は、 今でも尚、彼らにとって複雑な感情を残していたからだ。 ……ただし、トニーニョの発言には半分間違いがあるため、ここは訂正する必要がある。 タッ……。 サトルステギ「おおっ! やっぱネイも来てたかー、メンドクサイとか言いつつ、 オメーが毎日自主練してるの知ってるんだぜ!」 キーガン「……力を求める意思。それはお前も俺達と同じだからな」 トニーニョ「サトルステギ、そしてキーガン……。お前達はまだトレーニングしていたのか。 休憩する時間も大事だと言った筈だぞ」 キーガン「すまん。しかし、もうすぐ俺達が、更なる高みに登れると思うと気分が高揚してな……」 サトルステギ「俺は純粋に体力が余ってただけだぜ!!」 ――モリサキは、今もまだここに居る『ようだ』。と、トニーニョは言ったが、それは正確ではない。 彼は間違いなく、今もまだここに居るのだ。そしてそれ故に、彼らは奇跡の復活を遂げたのだ。 それは、今大会までで最も成長した、キーガンの言葉にも如実に現れている。
[403]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 23:50:42 ID:x31yx7A+ キーガン「……モリサキだったら、この程度のオーバーワークでは壊れない。 いや、仮に壊れたとしても死ぬまで動き続けるさ。それがアイツなんだからな。 だったら、俺がもっと努力しないでどうする?」 トニーニョ「(……キーガン。あいつは中立派で、モリサキの信者という訳では決してなかった。 しかし、あいつの力を求める意思と勇気は、モリサキの考えともっとも近しかった。 そしてその結果――モリサキが不在となった後、あいつは俺達の精神的支柱となり、 自身を始め、周囲を大きく成長させる事に役立った)」 日本から世界のサッカーを変えた男・森崎有三。 彼の加護を受けたDFである彼は今や、ディウセウに次ぎアマラウ・ドトールに並ぶ代表クラスDFとして、 ブラジル中にその名を轟かせていた。 ネイ「相変わらずだよなー、キーガンさんは」 キーガン「さん付けするな。普通に名前で良い。……ところで、サルサノは?」 しかし驚くべき事に、キーガンの他にもう一人。『モリサキ』の毒が色濃く宿っている者がいた。 それは他の誰もが聞くと耳を疑う者だった。それはネイでも無ければトニーニョでもない。 サトルステギでも無ければ、オルヘスでもない(森崎に近しかった彼は、他のメンバーよりも成長していたが)。 サルサノ「……戻ったぞ」 トニーニョ「随分と長いシャワーだったな。まあ良い……ネイが合流した以上、俺とネイ。 ……そして、サトルステギは『あのシュート』の練習をしようと思うんだが。 お前も、付き合ってくれるな」
[404]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 23:51:42 ID:x31yx7A+ サトルステギ「おっ、それ助かる! お前、あの『ブースターシュート』だって、3回に1回は止めちゃうしなー」 サルサノ「――ああ、勿論だ。『がんばって』、何でも止めてみせる……!」 どんな逆境でも諦めない。才能の無さに絶望しない。勝利を求め走り続ける。 ――それは、自分には程遠い概念だと思っていた。 自分では腕っぷしでも実力でも敵わない、雲の上の奴の特権だと思っていた。 しかし不幸な事件を機に、彼は嫌が応にもそうしないと行けなくなった。 翼が無いのに空を飛べ。そう言われているような感覚を覚えながら、彼は努力を重ねた。 サルサノ「(もしもモリサキが居たならば。俺はきっと、この場所に居なかった。 その意味を……俺は、次の試合で知る事が出来るだろうか?)」 ……サルサノは明日のコリンチャンス戦。森崎有三の『代役』として舞台に立つ。 誰よりも近い位置で森崎の影を感じ、滑稽に足掻き続けた者の末路がどうなるのか。 ――それは、まだ誰も知らない。
[405]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/05(水) 23:56:34 ID:x31yx7A+ すみません、>>404で『明日の』コリンチャンス戦と書いてしまいましたが、 そうすると鈴仙の基礎練習フェイズが不在となるので、 『明後日の』コリンチャンス戦と脳内保管して頂ければ幸いです(汗) ――――――――――――――――――――――――――――――――― <<<鈴仙の章C・基礎練習フェイズその2>>> 鈴仙「あー、夕べは大変だったわ。でも明日はいよいよ準決勝! さとりさんとお燐がまだ来てないのが気になるけど……ま、大丈夫でしょ」 今回重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。 A:ドリブル(55) とても上がりにくい B:パス(54) 上がりにくい C:シュート(55) とても上がりにくい D:タックル(52) 上がりにくい E:パスカット(52) 上がりにくい F:ブロック(47) 上がりやすい G:せりあい(53) 上がりにくい H:フラグの開発をする。(更に選択) 所持中のフラグ:ドリブル(15/20)、低シュート(18/20)、タックル(10/20)、 スキル・アリスさん操作(特殊) 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 *日付を跨いだ場合でも、再投票はしないこととします。
[406]森崎名無しさん:2017/07/06(木) 00:03:05 ID:u922SoI2 H
[407]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/06(木) 00:21:30 ID:YxjxOFPE 0時40分までに投票が無い場合、今日の更新はここまでにします。 また、ここでフラグについて再投票をすると更に時間がかかるので、 Hが選ばれた場合は、低シュートフラグに関する練習を行うものとみなして進行したいと思います。 (もし>>406さん及び別の方が別の意図(ドリブルフラグを回収したかった、等)で投票された場合は、その旨お申し付けください。)
[408]森崎名無しさん:2017/07/06(木) 00:26:50 ID:u922SoI2 シュートのフラグの予定だったのでそれで大丈夫です
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0ch BBS 2007-01-24