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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
[332]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:28:07 ID:4HTfgGS2 マルシェ「私からのプレゼントだ。フランス共産党が発刊しているサッカー雑誌、 Le Miroir de football。きっと参考になると思うよ」 岬「サッカー、雑誌、ですか」 手渡された雑誌を目にして、僕は戸惑いを覚えた。 サッカーが盛んな国であるし、共産党がサッカー雑誌を作っていても おかしくないのかもしれないが、それにしても表紙が奇抜である。 僕位の歳の金長髪の男の子がキーパーウェアを着てしとけなくゴールポストに寄りかかり、 恋人でも見るような眼差しでボールを眺めている。 どう見てもファッション雑誌かアイドル雑誌にしか見えないが、これがサッカー雑誌なのだ。 さすがはフランス、殺人集団たるカンプチア共産党をフランス語に訳すだけで、 クメール・ルージュという化粧品みたいな名前になってしまう国だ。 マルシェ「驚いたかね。さすがにこんなファッショナブルな共産党の雑誌は世界でもこれだけだろう。世界中でそうだが、 若者の共産党への関心は低下するばかりでね。今現在関心を持っている雑誌を大いに参考にしたのだよ。 批判も大きかったがその甲斐はあった。ちょうどパリの党員の子弟に 美男子がいてくれたおかげで、若い女性の入党者数が増えてくれている」 岬「パリ?サッカーをしている共産党の子がいるんですか」 マルシェ「ああ、運がよかったよ。この子はジュスト・アルナルディ(Juste Arnardi)。 パリのサッカークラブサンジェルマンの年少部に所属していて、いずれ育成部門の下部チーム シャンゼリゼかモンマルトルの正キーパーになるだろうという腕前だそうな」 岬「(ジュスト、か、覚えておこう)」
[333]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:29:54 ID:4HTfgGS2 思わぬところで耳にした同年代のフランス人実力者。それがパリにいるのだ。きっと 何かの役に立つだろう。だが次の言葉で現実に引き戻される。 マルシェ「ところで君は、サッカーで世界を目指す気はないかね」 岬「え、も、勿論」 マルシェ「そう言うだろうと思った。思ってなければ日本一にはなれなかっただろうからね。だがここはフランス、 君は外国人だ。残念ながら外国人の少年が世界レベルの大会に出られる機会が殆どない。 このままでは君の、神から与えられた才能が生かされずに朽ちてしまうだろう」 マルシェ氏に指摘されて、心中苦いものが走る。確かにこのままではダメだ。パリ中の年長者に 混ざってプレーするにしても限度がある。フランスは確かに強いが、 ドイツ・イタリア・ブラジルなどといった国と比べると確実に劣る。 何より目標が無ければ、意志を保ち続ける事など至難の業だ。 そう思っていると、マルシェ氏の口から僕の人生を一変させる 言葉が、何の気もなく放たれようとしていた。
[334]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:32:24 ID:4HTfgGS2 マルシェ「君の父親の友人の1人として私も非常に残念に思う。 こうした現実は全ての人間に平等な機会を与えるべきという共産主義の理念にも反する。 だから。ここを見てほしい」 Spartakiada Mezhdunarodnaya Podrostkami se tenant! マルシェ「タロー・ミサキ。君に国際友好諸国年少者総合体育大会、 通称国際ジュニアユーススパルタキアーダへの参加テスト権を与える」 岬「国際……スパルタキアーダ?」 マルシェ「そうだ。全世界の共産党の子弟で行われるサッカー大会で、2年に1度モスクワで 行われる。西ヨーロッパでは西側諸国の共産党の子弟を集めて作られる。 実のところ言えばこの臨時サッカークラブの創設には国籍事項が無い。外国人が入ることを 想定していなかったころの規約だからだが、この点を突いて君も参加できるよう働きかけてみよう」 岬「えっ、いいんですか!?」 思わず素っとんきょうな声を上げてしまう。この場でこんな声を上げてしまい恥じ入ってしまったが、 マルシェ氏はかわいい孫をたしなめるような顔で、手を軽く振る。
[335]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:34:06 ID:4HTfgGS2 マルシェ「落ち着きなさい。入団テストに参加できる権利が与えられるというだけの話だ。 君が代表入りするに相応しい実力が無ければ、それ以上は私にもどうにもならない」 岬「あ、すみません。マルシェさんありがとうございます。僕にここまでしてくれまして」 マルシェ「いやいや、君の父親の貢献に対するささやかな恩返しのつもりだ。気にしないでくれ。 それより、この雑誌は隔月慣行でね。君ぐらいの歳の東欧の選手の情報も載っていることがある。 新しいのが出来たら君の家に送るから、ぜひ読んでほしい。スパルタキアーダの情報もいずれ この雑誌に載る」 ありがとうございます。再びマルシェ氏に感謝の言葉を述べながら、僕の胸奥で熱い液が 流れるのを感じた。これだ、これで活躍すれば東側といえど世界大会、 日本にも日本人が活躍したという事で耳に届き、日本での立身のめどがつくかもしれない。 たとえ届かなくても、世界の強い相手と戦えるというなら、これからの生活にも張りが出る。 こうして思わぬところからの活路に心躍らせながら、 僕と父さんはルドワイヤンを後にした。 *フランス共産党雑誌『Le Miroir de football』を手に入れました。
[336]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:35:33 ID:4HTfgGS2 【1983年9月第1週】 岬「ふーう、世間はもう学校か。そう思うとフランスに越してきたのは良かった。 僕だけ夏休みが増えたみたいで。さて、この貴重な期間のうちに、何しようかな」 A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可 B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可) B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可) 所持金:954フラン 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[337]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:38:47 ID:4HTfgGS2 と、いう事で岬君の活路となるスパルタキアーダ(+ジュスト)の存在が 明らかになったところで、今日はここまでにします。 スパルタキアーダは実在していた大会です。日本の国体のような国内全国の年少者の生徒・学生の 選抜大会だったそうですが、この世界ではサッカー部門の(東側)世界大会として存在しています。
[338]森崎名無しさん:2018/05/27(日) 20:44:12 ID:WiIMzB+U B1
[339]森崎名無しさん:2018/05/27(日) 21:07:31 ID:75tTQhPE B1
[340]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/02(土) 19:38:41 ID:JIgFu7NU B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 持ち物(日常時間消費無し) A:財布 B:ヤーの復讐(アタリ2600の「シューティング」ゲームソフト) C:オリンピア(ソ連のスポーツ飲料。飲むとガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させる) D:この持ち物リストからは選ばない E:全部選ぶ 持ち物(注!日常時間が消費されます) T:ソビエツキ・スポルト(ソ連のスポーツ雑誌、ソ連のサッカー訓練も扱う、さらに分岐) U:ル・ミロワール・デ・フトバル(フランス共産党発行サッカー雑誌、東側ユースサッカー事情も扱う、さらに分岐) V:この持ち物リストからは選ばない 所持品:現時点でなし 先に2票入った選択肢で、何の持ち物を所持するか、持ち物を使うか、外すかについての選択を行います。 メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[341]森崎名無しさん:2018/06/02(土) 19:43:21 ID:bqn4dhcg T
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0ch BBS 2007-01-24