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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】
[160]森崎名無しさん:2018/01/17(水) 01:44:55 ID:0IcAF4fU 乙でした アリスさん、パチュリー べ、別に誰からも誘われそうになくて可哀そうとか思ってるわけじゃないんだからね!
[161]森崎名無しさん:2018/01/17(水) 01:47:55 ID:jyc692UU 乙なのです アリスさん、慧音 けーねせんせー! アリスさんを導いて!(無茶振り)
[162]森崎名無しさん:2018/01/17(水) 03:50:30 ID:qcIyLOCg アリス パチュリー
[163]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/17(水) 22:23:56 ID:UQyWWvY2 更新再開します。 >>160 乙ありがとうございます! アリスさんは何だかんだで愛されキャラだから…(震え声) >>161 乙ありがとうございます。 さとり「想起『2人組で余った挙句先生とペア』」アリスさん「がああああ」 アリスさんをどうにかする方法は色々ありますが、慧音先生もその選択肢の一つですね。 今回ですがまず、紅白戦を始める前にちょっとしたイベントが挿入されます。 内容は本スレのパロディなので分かる人はすぐ分かりますが、 鈴仙達にとって有益なイベントであるのは間違いありませんので、気楽に参加して頂ければと思います。
[164]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/17(水) 22:25:05 ID:UQyWWvY2 >アリスさん、パチュリー パチュリー「……鈴仙。もし良ければ、相部屋はどうかしら」 鈴仙「あ……はい! 私で良ければ喜んで!」 鈴仙が誰かに声を掛けようとする前に、パチュリーはそう声を掛けてくれた。全幻想郷選抜大会前。 鈴仙はパチュリーから様々な事を教わり、彼女を永琳に次ぐ第二の師……”マスター”として尊敬の念を抱いている。 また、失明した鈴仙の身を案じ、保護者に近い視線から、彼女が戦い続ける事を最後まで反対し続けていたのもパチュリーであり。 この二人は、互いに想い合う理想的な師弟関係にあると言えた。 パチュリー「良かったわ。小悪魔が居ないものだから、雑用をしてくれる奴が居なくって、困っていたのよ。 ……さあ。喜びなさい。この賢者の弟子として、無限の叡智のお零れに与れる事を……」 鈴仙「(パチュリーさんって。未だに自分の事を賢者って信じて疑わないんだよなぁ……)」 ……たぶん。 パチュリー「後一人はどうしようかしら。私の希望としては、イタリアで一緒だった、慧音と一緒が良いのだけれど」 鈴仙「それも良いですね。私も慧音さんとは永遠亭ルナティックスの時からの付き合いですし、話しやすいから。 私、声掛けてきま――」 そして、少し奇妙な師弟コンビはもう一人のルームメイトに慧音を指名。さっそく勧誘に向かおうとするのだが――。 鈴仙「……う」
[165]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/17(水) 22:26:11 ID:UQyWWvY2 鈴仙「……う」 アリスさん「あ、……せ、せんせい。わたし……ふたりぐみ……つくれ……なく――て――」 正確には重いフラッシュバックに陥り呆然自失としたアリスさんと――目が、合ってしまった。 さとりに想起技を掛けられた訳でも無いのに、コーチやてゐの『3人組』というキーワードが地雷だったらしく。 魔界カップどころか練習すら始まる前から、既にリタイア寸前の状況に陥っている。 鈴仙「(――だ、駄目よ鈴仙! アリスさんは確かに可哀想だけど……でも私達は、慧音さんを誘うって決めたんだから!)」 正直、声を掛けてもいいなと思っていた鈴仙だけに、彼女の痛ましい姿には同情を禁じ得ないのだが。 ……この一瞬の隙が命取り。 さとり「慧音さん。良ければ私と一緒の部屋は如何ですか。……連れが喧しいものだから、少しでも静かな方と相部屋したくて」 慧音「まさか、地霊殿のご令嬢にご指名頂けるとは。当然、断る訳にも行かないな」 さとり「ありがとうございます。でも、私はそんな大層な者じゃないです。気軽にさとり、って呼んでください。 ……私と貴女はポジションが近い故、緊密な連携を求められるのですから」 お燐「さとり様だって、ぶりっ子モードじゃないですかー。ぶーぶー。もっといつもあたいにしてるみたいに、 足踏んだりとか耳つねったりとかしないんですかー、って、イテテテ……!」 さとり「あんたは、いつもそうやってお行儀が悪いから。私も心を鬼にしているのよ……!」 慧音「ハハハ……確かに、賑やかな従者だな。だが、寺子屋の子どもを思い出すな。是非、ご一緒させてくれ」 慧音は、さとり・お燐の地霊殿主従コンビに取られてしまうのだった。
[166]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/17(水) 22:32:34 ID:UQyWWvY2 佳歩「あの……てゐ様。私とつかさちゃんと、一緒な部屋になっていただけませんでしょうか……」 つかさ「やっぱり、同じ永遠亭の兎妖怪同士の方が不安が無くて。……恥ずかしいのですが、どうでしょうか」 てゐ「勿論! 何言ってんだい、水臭いなァ。お前達は二人とも、この私の可愛い舎弟なんだからさ」 佳歩・つかさ「「ありがとうございます!!」」 てゐ「(こいつらは二人とも賢いけど、私からすりゃあまだ子供だ。不安になるのもしゃあないか。私が、守ってやんないとね)」 反町「あの。俺もコーチと相部屋に……」 穣子「一樹君は、私とお姉ちゃんの部屋でキマリだよねぇ〜」 静葉「そうね……反町君に悪い虫がついても困るし――ねぇ、反町君?」チャキッ? 反町「いえ……はい。ありがとうございます……(まあ……穣子さん達と一緒ならいつも通りだし……別に良いか)」 にとり「へっへー、ナズー! 一緒な部屋にしないかい? もう一遍あの坊主が乗ってた、”ぶいまっくす”とやらの話が聞きたいんだ!」 ナズーリン「私は別に構わないが……ご主人も一緒で良いかな?」 星「私はにとりさんは大歓迎ですよ! 同じメキシコで苦難を共にした者同士、仲良くしようじゃありませんか!」 にとり「んじゃ決定だね! ひっひっひ、ナズーは特に、今日は寝かさないぜぇ……!」 星「そ、それはダメです!? ふしだらな!! ナズーリンを狙うなら、代わりに私をやりなさーい!?」
[167]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/17(水) 22:33:58 ID:UQyWWvY2 ――そして残りの部屋割りもびっくりするほど順当に決まって行き。その結果……。 パチュリー「しょうがないわね。私も、同じ種族魔法使い同士として放っておけないし……。 アリスさん、一緒に部屋に戻るわよ」 アリスさん「!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!」 鈴仙「(凄い顔してる。たぶん、世界で一番最初に地球は丸いって発見した人も、こんな顔してたんだろうなぁ……)」 アリスさん「私が……あまり者に……ならない……!?!?!?」 パチュリー「はぁ。……あんたは算数も出来なくなったの? 15割る3は5。あんたが何をしようとも、余る訳がないじゃない……」 アリスさん「う、ううっ……うっうっ……! パチュリぃい……。持つべき者は、やっぱりトモダチよねぇ……!!」 パチュリー「いや。別にそんなんじゃ無いけれど……あと、鈴仙も一緒だから」 アリスさん「鈴仙も!!? ううっ……あったけぇっ……! 生きてて、生きててよかったぁ……!!」 鈴仙「(アリスさんと相部屋かぁ……ま、まあ。別に良いかな? アリスさんも声を掛けようと思った訳が無い訳でも無いし。 それにパチュリーさんも、何だかんだで面倒見が良いから。きっと、なんとかなる……よね?)」 鈴仙とパチュリーは、消去法的にアリスさんを3人目のルームメイトにする事で決着し。 アリスさんはこの悪意ばかりの世界に、かくも暖かい絆がある事に驚き、そして涙するのだった。
[168]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/17(水) 22:35:09 ID:UQyWWvY2 コーチ「フォッフォ……という事は、部屋割りはこうなった、という訳じゃな。 まあ、それは良かったっちゅー事で。明日は10時に、外にあったグラウンドに集合で良いかの。 今日はまだ昼過ぎじゃが、旅の疲れもあるじゃろうし。買い出しやら身の回りの準備もあるから、お休みにするゾイ」 ――かくして、なし崩し的に魔界ユースまでの強化合宿を取り仕切る立場となったコーチは、そのように述べて……。 一同は以下の部屋割りに沿って、解散するのだった。 1号室 鈴仙、パチュリー、アリスさん 2号室 さとり、お燐、慧音 3号室 てゐ、佳歩、つかさ 4号室 反町、穣子、静葉 5号室 にとり、ナズーリン、星 6号室 コーチ
[169]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/17(水) 22:36:25 ID:UQyWWvY2 それから一同は、再びナズーリンの案内でエソテリア郊外を散策。 日用品を売っている市場や病院など、生活を送るのに困らない施設を確認し。 (幸いな事に、魔界であっても人々の姿や食べ物の見た目・味は幻想郷や外界と一緒だった) 早速今日からの食料や生活用品を買い出しして、慌ただしく魔界1日目の午後を過ごすのだった。 パチュリー「本で読んだ通り。魔界には、月が二つあるのね……赤い月と青い月」 アリスさん「青い月はガイア。母なる星で、魔界の人間はここからやって来たと言われているわ。 赤い月はテラ。父なる星で、魔界の人間は、死んだらあの星に帰ると言われてる」 パチュリー「詳しいのね、魔界に。書物にはそんな民間伝承、書かれていなかったわ」 アリスさん「……まあ、ね」 鈴仙「(あれから色々やって、なんとか落ち着いて貰ったのは良いけれど、アリスさんの歯切れが悪いわね……。 慣れない環境で、適応障害を起こしかけているのかしら?)」 ――簡単な夕食と会合を住ますと、相部屋となった鈴仙達3人は自室に戻り寝支度をする。 鈴仙の視力では直接見る事は出来ないが、空が見える窓からは美しい月が見えるようだ。 パチュリーとアリスさんが静かに語らっている姿を見て、鈴仙は。 鈴仙「(私も、二人と一緒に空を。魔界の月を見てみたいな……)」 ――と。そんな望まぬ思いを抱きながらも。 鈴仙「(……ううん。それはちょっと贅沢よね。だって私は、今こうやって皆と一緒に居れるんだから。 魔界の心地よいような、ピリピリするような空気に触れて。白蓮さんが昔居たお屋敷の、 幻想郷を思い出す、懐かしい匂いを吸って。美味しい魔界の野菜を食べて。……明日からはまた、サッカーが出来るんだから)」 今、自分がここに居る事自体がこの上無い幸せなのだと感じながら、二人よりも先に、布団を被って眠ってしまうことにした。 一日目 終了
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0ch BBS 2007-01-24