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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】
[21]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/09(火) 22:54:10 ID:??? ☆第四章(魔界カップ編)のフローチャート☆ 今ココ→第三章(リオカップ・海外修行編)終了 ↓ 第四章開始 ↓ ○練習&仲間との交流 ↓ ○練習試合(VS:?????ユース)※数か国のユースチームから1つ選択 ↓ ○練習&仲間との交流 ↓ 魔界カップ開幕 ↓ ○第1回戦(VS:ネオ・????????????) ↓ ○練習&仲間との交流 ↓ ○決勝戦(VS:魔界ユース) ↓ ○練習&仲間との交流 ↓ 第四章完、最終章へ… ※練習や交流のターン数は別途お知らせします。 ※現時点の予定の為、GMの都合により急遽変更する場合があります。
[22]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/09(火) 23:05:02 ID:??? ――と、言った所でこのスレのテンプレは以上です。 スレタイを考えてくださった前スレの>>787さん、>>788さん、>>791さん。本当にありがとうございました。 今回は>>791さんのスレタイを使わせていただきました。ありがとうございます。 年末にもコメントをいただきましたが、当スレもとうとう42スレ目と大長編になりました。 更新開始から、もうすぐ足掛け5年となりそうです。休止時期もありましたが、 いつも判定や投票をして頂いたり、乙を頂けているからこそ、ここまで続けられたのだと思います。 前々から言っているとおり、当スレの物語も半ばを超え、少しずつ佳境を迎えつつあります。 折角ここまで来た以上は、打ち切る事なく完結まで持っていきたいです。(まだ数年はかかりそうですが…) 昨年は結構休んでしまいましたが、今年は(リアルの許す限り)精力的に更新していきたいので、 また投票や判定、コメント等を頂ければ大変嬉しいです。 ……と言いつつ、今日はこれだけにしたいと思います(爆) 明日は更新したいですが、仕事が遅くなったらまた週末になるかもしれません……(泣)
[23]森崎名無しさん:2018/01/09(火) 23:25:54 ID:??? 新スレ乙です 年を跨いで去年の厄もこのスレから去ったと願いたいです
[24]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/10(水) 23:52:02 ID:??? 星「――『聖輦船《せいれんせん》』。かつて私が、魔界へと聖を救いに行くために乗った、空飛ぶ船です。 私は、今一度この船を。……大空への翼を、復活させようと思っているのです」 慧音「空飛ぶ船、聖輦船……。私も観た事があるぞ。かつては、人里でも宝船騒ぎがあったからな」 星の発言に真っ先に反応したのは、人里に居を構え、人里の守護者という立場上、 幻想郷の異変や出来事にもある程度詳しい慧音だった。 慧音「しかし……」 そんな彼女だからこそ、星の発言には違和感を覚えた。 慧音「あの船は、形を替えて人里の付近の妖怪寺に――命蓮寺になったのではないか。 ここは幻想郷から遥か離れたブラジルだ。どうして今になって、その船の話が出てくる?」 星「経緯は、話せば少し長くなりますが。……その船は今、私の手元にあるのです。 今は翼を折られていますが、皆さんの協力さえあれば、きっと、遥か魔界であっても飛び立つ事ができる筈です」 パチュリー「裏がありそうな位に都合の良い話だけど。私も、あんたの作った急造チームの。 ……タイガースターズのメンバーだったもの。 あんたがそんな悪意を持った嘘をつく訳が無さそうなのは、何となく分かるわ」 鈴仙「(パチュリーさんの言う通り。星がある、って言うんだったら。きっと、その空飛ぶ船はあるのよね……たぶん)」 しかし、星は語気を緩めず。また、星の人の良さは、理性的なパチュリーすら絆される程の筋金入りである為に、 周囲の訝しむ雰囲気は少しずつ薄れていく。
[25]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/10(水) 23:53:40 ID:??? にとり「……ま。疑うヤツは一回、私らに着いて来ればいいよ。論より証拠ってヤツさね」 また、かつては星と対立するポジション――命蓮寺の破壊を目論むヒューガーの陣営に居た筈のにとりが、 手放しで彼女を信頼仕切った風に振る舞っている事も、当時の事情を知る者にとってプラスに働いた。 ナズーリン「河城にとり。彼女は一見するとがめつくて嫌な奴だが――いや、実際にそんな側面も多々あるが。 メキシコで行動を共にして分かった。彼女の根は、純粋で真面目な奴なんだ。だから、信じてくれていい」 ナズーリンは鈴仙に対し、ひっそりと耳打ちする。 他者を警戒する向きが強いナズーリンが、こうして他人の事を認めて評価する事は珍しい。 アリスさん「……やれやれね」 と。ここでアリスさんが本来のキャラを取り戻した風に肩を竦めて。 アリスさん「どうやら、寅丸星の言う事は信頼できそう。そして彼女によると、今後の生活および魔界への移動手段は問題ない。 その証拠もある。……と、言う事だけれど」 ナズーリン「(アリス・マーガトロイド……。強豪・博麗連合で、霊夢に次ぐ第二のゲームメーカーをこなした逸材。 パチュリー・ノーレッジにも比肩するテクニックと戦術眼を持つ彼女の発言力は、新チームにおいても健在そうだ)」 にとり「(アリスかぁ……。いつかの魔理沙の話じゃあ、悪いヤツじゃないって話だったけど。ちょっと苦手なんだよねぇ。 なんかお高くとどまってるって言うか、私らの事を小ばかにしてるっていうか)」 アリスさん「(来た! あのナズーリンとにとりの表情! これは私の事を畏敬している表情……!? これがかつての私……! そう。魔界カップで、かつての私への復活劇が始まるのよ。 おもしろ珍走天パコミュ障アリスさんから、七色の人形使いアリス・マーガトロイドへと、回帰していくのよ……!) ――どうかしら。今日は鈴仙も目を覚ましたばかりなのだし。ここは……。 (ここよ! ここで鈴仙の体調を慮って一旦話を打ち切り、後日に持ち越す事で気配りアピールよ!)」 一部の新入りに対して、自分は知的な進行役キャラであるという印象を植え付けようと腐心していたが――。
[26]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/10(水) 23:54:59 ID:??? てゐ「……ここは、一旦お開きにしようよ。鈴仙はまだ病み上がりなんだ。 空飛ぶ船のお披露目会も、鈴仙が退院してからで良いんじゃないかな。 ねえ、コーチのおっさん。前にも聞いたけど、鈴仙のケガはそんなに深く無いんだよね?」 コーチ「うむ。そうじゃの。意識が混濁しておったのも、負傷じゃなくて肉体的な疲労が原因じゃったし。 こうして目覚めた以上、退院だけなら、後数日で出来るじゃろうて」 佳歩「そうなんですね。だったら、てゐ様の言うとおりにしましょうよ。 ここは一旦仕切り直しで、みんなで、聖輦船を見に行く事にしませんか。鈴仙さまも、それで良いですよね?」 鈴仙「うん。そうね……私も目は見えないけど、雰囲気とか気配は感じられるし。皆と一緒に見に行きたいな」 星「だったら決まりですね。確かに、私もずうっと病み上がりの鈴仙と喋ってて、配慮が足りませんでした。 今日は一旦お開きにしましょう!」 アリスさん「(あ、アレ? また私の言いたかった空気読みセリフが、別の誰かに話されている……? もしかして、覚妖怪が私の心を読んで、私の復活を妨害している……?)」 さとり「いや、してませんから。まあ心は読んでますけどね」 アリスさん「(そ、そんなぁ……やっぱり心を読んでるよ。私には脳内にすら逃げ場がないのよぉ……?)」 ナズーリン「(あれ。アリスの……いや、アリスさんの雰囲気が少し変わったような)」 にとり「(……でも。なんか今のアリスさんは、昔よりも親しみやすそうだなぁ)」 さとり「(アリスさん……高いプライドと知能に、周囲への馴染めなさが絡み合い、複雑な精神状況になっているわね。 イギリスで学んだ精神医学を、今後の共同生活で役立てる事は出来ないものかしら……)」 ――そうした雰囲気づくりは他の皆には通用せず、アリスさんのリーダーシップは儚くも流れてしまうのだったが。 ……それは本筋とは関係なく。ともかく、てゐの働きかけ等によって、今後の話は一旦打ち切りとなる同時に、 鈴仙は仲間と合流するまでの間、病院にて数日間の療養生活を送ったのだった。
[27]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/11(木) 00:06:04 ID:??? ……と、言ったところで今日の更新はここまでです。 次回から、メキシコ編ダイジェスト(星、ナズーリン、にとりの3人の成長選択)に入りたいです。 ざっくりですが、各キャラ1回ずつ成長方針を選べることとして、 星→強力な地上シュートを前提として、@パス・ポストプレイ特化orAタックル・ドリブル特化 で選択 ナズーリン→一芸特化選手を前提として、@パスカット特化、Aタックル特化、Bブロック特化 で選択 にとり→@必殺キャッチ特化 A基礎セーブ力特化 BDF能力特化 で選択 みたいな成長方針を考えています。 もしもこれらの他に、「星はこんな事が出来る選手になって欲しい」「ナズーリンはユーティリティプレイヤーになって欲しい」 など、現在のチーム戦力を踏まえての意見等がありましたら、選択肢にも反映できますので、コメント頂ければ嬉しいです。 >>23 新スレの乙ありがとうございます!サンパウロ戦は本当に厄い試合でしたね…… 試合に入れるのはもう少し先になりそうですが、引き続き参加して頂ければうれしいです。
[28]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/11(木) 23:04:29 ID:??? −星・ナズーリン・にとりの章(メキシコ編)− 鈴仙達が魔界カップで戦う事を決意した、その翌日。仲間達は思い思いにブラジルでの短い休日を過ごす中――。 ナズーリン「……やあ。調子はどうだい、鈴仙」 未だ療養中の鈴仙を、ナズーリンが見舞いに来てくれた。 命蓮寺の寅丸星の従者を名乗る一方で、内実は毘沙門天の代理を務める星の働きぶりを監視する 役目も背負っている彼女だったが、星への忠誠や信頼は本物らしく。 星と共に幻想郷を離れ、今こうして鈴仙と共に居るのも、その忠義の表れと言えた。 鈴仙「ええ。ありがとう。視界はまだ暗いけれど、妖力の糸を手繰らせて、周囲に何があるかは、 少しずつ分かるようになって来たわ。手に持っているのは―― エビチリ かしら。 後で頂くわね、ありがとう」 ナズーリン「凄いね。もうそこまで解るようになったのか」 鈴仙「中山さんは言っていた。負傷の時こそ、今まで鍛えて来なかった分野を鍛えるチャンスだ、ってね。 それに今日は、ただただ泣きじゃくるネイ君位しか見舞いが来なかったから、ヒマだったし」 ナズーリン「(ネイとかという奴は、気の毒だな……)……鈴仙。なんだか、変わったな」 ナズーリンは同時に、鈴仙とも懇意の仲であった。 現在の鈴仙と星には深い友情が刻まれているが、そのきっかけとなったのは、 彼女が――ナズーリンが鈴仙に助けを求め、鈴仙がそれに応じた事だった。 それ以来、直接話す機会は少なかったものの、彼女は鈴仙に強い恩義を感じているのだった。 だからこそ、ナズーリンはそう親し気に話しかける。 ナズーリン「日向小次郎が……ヒューガーが命蓮寺を迫害し、無茶な賭け試合を持ちかけて来た時。 私は必死だった。ご主人やその仲間達の居場所を守りたかったから。 でも、そんな絆も何も無く、行きずりで助けを求めただけなのに、誰よりも必死になってるヤツが居た。 ……鈴仙、君の事だよ」
[29]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/11(木) 23:05:49 ID:??? 鈴仙「そ、そんなに必死だったかな? たぶんその時から、私はクールなお姉さんキャラだった気がするけど」 ナズーリン「どの口が言うかな。凄くどもりながら、「私がキャプテンやるー!」って、唐突に叫んでたじゃないか。 ……そんな顔しなくたっていいじゃないか。だって、私は本当に驚いているんだよ。 そんな自分の事だけで精一杯だった君が、本当にキャプテンとして皆を率いて。 今みたいな辛い状況でも、強い心で前を向き続けているなんて」 鈴仙「そう言ってくれると嬉しい。でも、今だって必死なんだよ? ただ、……でも。そうね。 なんというか、必死なのに慣れて来たというか、無理しなくても必死になれるっていうか」 ナズーリン「はは、何だよそれ。意味が分からないな」 思い出話を交えながら、二人は楽しく語らい合う。失意の中、鈴仙の不安を受け止めてくれた星は勿論友人であるが、 この小さな賢将もまた、鈴仙の仲間である事は間違いなかった。 鈴仙「……それに。変わったのは私だけじゃない。あんたも、星も。それと、にとりだってそうよ。 なんか、メキシコの空気に焼かれて一皮剥けたんじゃないの〜?」 ナズーリン「まあ、ね。私はともかく、あの二人は――ご主人様と、河城にとり。あの二人は特に、あの国で揉まれて強くなったと思う」 やがて話題は、鈴仙の話からメキシコへと渡ったナズーリン達自身の話へと移った。 他のメンバーと異なり、リオカップまでに合流する事が叶わなかった彼女達だが、 幻想郷に居た頃よりも、明らかに一回りも二回りも成長している事が、見ずともわかる。 鈴仙「聞かせてよ。メキシコの話。あんた達が、そこでどんな風に強くなったのか。 そしてそこで、どんな人と出会って、どんな事が起きたのか」 ナズーリン「仕方ないな。……まあ、どのみち次に皆で顔を合わせた時は、話題になるだろうし。 昨日言った、”聖輦船”が何故、ご主人やにとりの手元に渡ったかの答えにもなる」 軽く溜息をつきながら、ナズーリンは語り始める。 しかしその横顔は、決して嫌そうな表情ではない。それはまるで、試練を乗り越えた戦士の表情。
[30]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/11(木) 23:07:11 ID:??? ナズーリン「――私達が来たメキシコは、開発独裁政権の下、途轍もない格差社会が生まれていた。 今から話すのは、富者であるご主人とその仲間が、貧者である河城にとりとその仲間と、 如何にして対立し、ぶつかり合い。そして……和解したか。その物語の、ごく一部だ」 やがて彼女は紡ぎ始める。未だ知られざる、星達の戦いの軌跡を――。 〜メキシコ・エルメキシコシティ〜 メキシコの首都・メキシコシティは空に浮かんでいた。 本当に魔法で浮かんでいる訳ではない。巨大なコンクリートの塔が地面から伸びており、 その上には、塔を地表ごと覆い隠すように、更に巨大な鉄のプレートが被さっていた。 エルメキシコシティは、そのプレートの上に造られた未来都市。 そこに住む富者達は、地球上で最も物質的に豊かな暮らしを享受していた。 エスパーニャ「ヘイ、トラマル! 今日も良い天気だな!」 星「……ああ。は、はい(ナズーリンやにとりさんとはぐれたと思ったら、3億ペソ相当の宝くじ券を拾ってしまい。 そこから寄って来た方々の言う通りにしていたら、みるみる内に資産が増えて、こんな事になってしまうなんて。 私は、一体どうすれば。幸いにもサッカーの特訓が出来る以上、このまま流されるしかないのでしょうか……?)」 寅丸星は、そんな未来都市で、最高のサッカー環境を与えられていた。 元々財宝が集まる彼女の能力の特性上、彼女の下に資産が集まるのは必定であり。 メキシコに来て暫くで、気付けばプレート上層都市・エルメキシコシティの在住権を得たのだった。 エスパーニャ「さあ、今日も練習頑張ろうぜ。なんたって明日は、社長杯の決勝戦なんだからな」 星「……ええ」 彼女のチームメイトはこの馴れ馴れしい印象の少年・エスパーニャ。 富裕層出身の彼はかつて、コネでスペインのクラブにサッカー留学していた事から 当時(メキシコシティが地上にあった頃)の貧困層のチームメイトにつけられた渾名を、何故か選手登録名にしており、 そこには貧困層のやっかみなど取るに足らない、という傲慢さが見て取れて、星はあまり彼の事が好きになれなかった。
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0ch BBS 2007-01-24