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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】
[42]森崎名無しさん:2018/01/12(金) 23:12:02 ID:??? ★星のタックル特訓→ 3 + 2 =★ ブッダはサディスト
[43]森崎名無しさん:2018/01/12(金) 23:32:06 ID:??? 三回振って最大が5とか
[44]森崎名無しさん:2018/01/12(金) 23:38:21 ID:??? 最低保障無かったらYOUは何しにMEXIKOへ?状態だったな…
[45]森崎名無しさん:2018/01/12(金) 23:55:28 ID:??? やっぱりネコ科はだめだな ところでストラット君、そろそろ4以上のダイスをこのスレに返してくれませんか?
[46]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 01:54:15 ID:hwgZKHu+ ★星のドリブル特訓→ 1 + 3 =4★ 2以上でドリブル+1 ★星のシュート特訓→ 1 + 1 =2★ 2以上でシュート+1 ★星のタックル特訓→ 3 + 2 =5★ 5以上でタックル+2、フラグ習得 星「(とはいえ。基礎力は鍛えられたんですけど、肝心の必殺技とかはあんまりだったんですがね……)」 内心でそう自嘲する星。実際の所は以前から豊富なシュートと高いタックル力を兼ね備えていた彼女は、 メキシコのライバル相手にも十二分に渡りあえていたのだが、内心ではそんな焦燥感も抱いてはいた。 *星の全能力が+3され、更に最大ガッツが+50されました。 *更に、星のドリブルが+1されました。 *更に、星のシュートが+1されました。 *更に、星のタックルが+1され、タックルフラグを習得しました。
[47]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 01:56:05 ID:hwgZKHu+ ……そして、翌日。エスパーニャが話した”社長杯”の決勝戦がやって来た。 エスタディオ・ネオアステカスタジアムには無数の観客がごったがえしており、 誰もが今日の試合を待ちわびていると分かる。 エスパーニャ「へへっ。これで勝ったらボーナス弾むだろうなァ」 星「(この大会は、かつてのメヒコ・ユースリーグに代わって創設された、 国内の若手サッカー選手にとって大きな大会。鈴仙が挑んでいるリオカップと同じようなこの大会で勝てば。 何はともあれ、私の目標は達成できるでしょう。でも……本当に、これで良いのでしょうか)」 陽気に観客からの声援に手を振り返すエスパーニャとは裏腹に、星は未だ迷いを断ち切れないでいた。 自分は確かに強くなった。そして、今日の戦いでの勝利はその証明となるだろう。 しかし、今の状況に甘んじ続けることは。溢れる富を享受し、その裏の病める者、貧する者を救わずにいる事は。 自分が考える『正義』とは、あまりにかけ離れているのではないか。 星「(もしも、聖がここに居たならば。この輝ける空中都市の影にいち早く気付き、 その法力を以て、強引にでも全てを平らにしてしまっているでしょうね。 ですが、命蓮寺の皆と。ナズーリンやにとりさんと離れて気付きました。 私には……やはり、そこまでの勇気が無い。自分一人では、不安で声を出せない)」 白蓮にも負けぬ理想家でありながら、優柔不断さと不器用さを持ち合わせた星は結果として。 理想と現実との耐えがたい格差に気付きつつも、変える力が無いままに苦しみ続ける。 ――力を得れば、何かが変わる。自分も白蓮のような、皆の希望となれる。 星はずっとそう思っていたし、実際に、過去には鈴仙との出会いやヒューガーとの戦いによって、 肝心な場面でシュートを撃てない弱さを克服する事が出来た。だが……まだまだ、自分は弱い。 星はメキシコで腕を磨きながらも、そうした自己嫌悪に駆られており。 彼女が自らの無力さにあえぐ事となる大きな原因は、この都市そのものにあった。
[48]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 01:57:20 ID:hwgZKHu+ 実況「さあ、社長杯の決勝戦が間もなく始まりますが……! 今回の決勝戦においては、なんとこの大会の主催者にて、我らがアル・メキシコシティの経済を支える大社長! 株式会社ヒューガーの、日向小次郎様がお見えになっております! さあ皆さん! ご一緒に、日向社長を讃える歌を歌いましょう!!」 星「……!(――日向、小次郎……ッ!)」 彼女は早々に、メキシコシティの急速な発展は、外資の――とある日本企業の投資によるものと知った。 そしてそのとある日本企業が借金にあえぐ政府当局と財力で交渉し、都市の統治権ごと買い取った事も知っていた。 更に、そのとある企業の名前が――今や国際社会に名だたる派遣企業となった巨大企業・ヒューガーである事も、 星は知りつつ。それでも、牙を剥く事が出来ずに――彼の恩恵に与るしかなかったのだった。 星「(彼はきっと、かつての命蓮寺にしようとした事と同じ事を、多くのメキシコの人々に対してやって来た。 でも、私はそんな彼らを救えず。逆に、為すがままに、彼らが為した富で生活している。 ……悔しい。でも、そうするしか、強くなれない。強くなれないと、皆を救えない……!)」 星の思考はいつも渦を巻き空回り、結果として徒労だけを生んでいる。 これなら、割り切って豪奢な生活を楽しむエスパーニャや、他のチームメイト達の方が、余程生産的だ。 観客達は、選手達は。平然とした顔で、自分達に富を齎す日向大社長を讃える歌を歌っている。
[49]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 01:58:20 ID:hwgZKHu+ ♪〜日向小次郎歓迎式典のテーマ 作詞:沢田 タケシ(徹夜 98 日目) 作曲:沢田 タケシ(現在 208 連勤中) コーーージーロ〜〜 コーーーージーロ〜〜・ヒューガ〜 わーれらがー ヒューガーカンパニー〜 すーんばらしーいー 社長〜 おっ〜 おおっ〜 ヒューガ〜 おっ〜 おおっ〜 ヒューガーカンパニー ニューエイジ〜 時代を築く〜 ヒューガ〜 コージロ〜〜社長〜〜〜 おっ〜 おおっ〜 ヒューガ〜 おっ〜 おおっ〜 ヒューガーカンパニー ニューエイジ〜 時代をつくる〜 これからも〜 ヒューガーがいちばん〜 (参考:https://www.youtube.com/watch?v=g6gBFLr7kL4)
[50]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 01:59:46 ID:hwgZKHu+ エスパーニャ「おっ〜 おおっ〜 ヒューガ〜♪ってか。いい歌だよな」 上機嫌で、不愉快なまでに明るいマーチを口ずさむエスパーニャ。 彼は。いや、他の貴族階級の少年達は、自分達の暮らしを支える日向正義と信じて疑っていないのだ。 フラン「……」 ――もっとも、正確にはもうひとり、星と同じくこの空気に嫌悪感を示す者もいた。 『姉に見限られた』とだけ話し、詳しくを語ろうとせずに心を閉ざす少女・フランドール。 もっとも、彼女はヒューガーに限らず、全ての者を拒絶しているという点で違いはあったが。 星「(フランドールさん。幻想郷に居た頃から姉上であるレミリアさんに軟禁され続けていましたが、 全幻想郷選抜大会では仲の良さも見せていたと思ったのですが。一体何があったのでしょうか……)」 気弱な星は、フランの問題に深く立ち入る事も出来ないでいた。故に、同じヒューガーのふざけた歌を嫌う者同士でも、 打ち解けられない。ただ、歌っていない星は、彼女がこう呟いていた事には気付けた。 フラン「……みんな、ぶっ壊れちゃえば良いのに」 そして果たして、そんな彼女の言葉が通用したのか、それとも否か。 ……ドゴオオオ……ンッ! スタジアムに、爆音が響いた。フランドールの『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』の発露ではない。 だとしたら、もっと大規模な破壊がもたらされていた筈だからだ。
[51]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 02:01:51 ID:hwgZKHu+ エスパーニャ「うわっ、な、なんだァ!? ポリスは仕事してるのか、税金泥棒め!」 ザッ、ザッ、ザッ……。 悪態を付く上流階級の子女達を尻目に、爆発の下から、小汚い服を纏う少年達が群れを成して現れた。 貧しい少年A「ヒャッハー! 死ね死ねェ! 汚い金に塗れた豚どもは、この俺達が退治してやる!」 貧しい少年B「こんな立派なスタジアムで試合なんてしやがって! 俺達は路地裏でしかサッカーが出来ねえんだぞ!」 貧しい少年C「さらば贅沢! さよならお金! さらば貧富の差! こんにちは平等!!」 その先頭では、不良のような髪型をしたやや小柄な少年が、周囲の富裕層達に怒鳴り散らしながら、 周囲の高級な備品を破壊して回っており。その後ろには同年代と思われる様々な背格好の少年達が続いている。 実況「こ、これは……空中都市アル・メキシコシティのプレート下のスラム街。 アンダーメキシコシティの住民を構成員とするテロリスト集団・『アステカ戦士』の襲撃です! 大会は中止! 皆さん、一刻も早くスタジアム外にある、絶対安全シェルターへ避難をお願いします!」 観客「キャーッ!」「くそっ、貧乏人どものやっかみも、ここまで来れば恐ろしいな!」「アンダーメキシコ民は根絶やしにしろ!」 アステカ戦士「破壊だ破壊だ!」「俺達が正義だ!」「金持ちは皆悪いヤツ。俺達が正しい!」 星「(彼らは……正義の為に、こんな事をしているのですか?) エスパーニャ「おい、何ボサっとしてるんだトラマル。お前も避難するんだよ!」 ぐっと腕を掴まれて、星は爆発の続くスタジアムからシェルターを目指す。 道すがら、フランドールが呆けたように立ち尽くす姿を見かけて声を掛けようとしたが、 我先にと逃げ出す観客達の波に押され、すぐに見失ってしまう。そんな時だった。
[52]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 02:03:05 ID:??? 星「あ、あれ……? ほ、宝塔が!? 宝塔がありません! どうやらこの騒ぎで落としてしまったみたいです!」 エスパーニャ「あぁ? そんなモンほっとけ! 今は命のが大事だろ!」 星「そうはいかないのです! また、アレを無くしたとあっては……!」 星は常に手元に持っている法具――毘沙門天の宝塔を無くした事に気づき、慌てて戻ろうとする。 エスパーニャは当然に星を止めるも、彼女の力の象徴でもあるそれを無くしては堪らないと思い、 無理に引きはがして再び混乱極まるスタジアム内をうろついていると――。 ドスンッ。 星「あいたっ!」 ???「ひゅいっ!?」 よそ見をしていた星は、透明な何かにぶつかった。その何かは聞き慣れた声を上げていたので、 訝しんで立ち止まると、違和感を覚える。思い立った星は、命蓮寺での修行で得た法力を使い、 周囲を調べようとすると――そこには、光学迷彩服を着た少女が居る事に気付いたのである。 星「に、にとりさん……!?」 にとり「……う、うえっ。って、星じゃんか! あんた、こんなところで何してんのさ!?」 ――星とにとり。新チームで同じく肩を並べて戦うべき二人は、混乱のメキシコで、数奇な再開を果たしたのだった。
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0ch BBS 2007-01-24