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【SSです】幻想でない軽業師
[137]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/30(火) 20:43:17 ID:??? 本日は更新をお休みします。 何か質問や疑問があれば可能な限りは答えますので何かあればどうぞ。 >>134 乙ありです。キャプテン静葉、はじまります。 >>135 大妖精に関しては、根本的にそこまでサッカーに熱意がある訳ではないので、 文中でレティさんに言われてるように第二、第三キーパーになってものほほんとしてるでしょうね。 個人的には、幻想のポイズン中に変えて欲しかった1人ではあります。 >>136 乙ありです。リグルはまぁ……リグルですから。
[138]森崎名無しさん:2018/01/30(火) 22:03:44 ID:??? 引退なり、コンバートなりすれば魔王シュートを受けなくて済むと思うんだけど そうしない理由が大妖精には何かあるのかな?
[139]森崎名無しさん:2018/01/30(火) 22:12:51 ID:??? 大ちゃんの反応が反町のオマージュなのか という事はもし反町が日向ばりの恐怖政治をやってたら魔王大ちゃんが誕生してた可能性が微レ存?
[140]森崎名無しさん:2018/01/30(火) 22:21:50 ID:??? 本来は気弱なキーパーが下克上…… それただの森崎じゃね?
[141]森崎名無しさん:2018/01/30(火) 22:22:37 ID:??? 新外伝 現実の大ちゃん
[142]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/31(水) 22:46:14 ID:??? 申し訳ないですが本日も更新はお休みします。明日は更新出来ると思います。 >>138 反町のシュートさえ受けなければ、サッカーを楽しめるのかもしれないです。 あとはチルノと一緒の事したいとかかなぁ。と思います。 >>139 反町「な、なにィ!?俺のオータムドライブがはじかれただと!?」 大妖精「(うーん完全にキャッチ出来ず>1で弾いてしまいました。完全にキャッチできるようにまだまだ練習しないと!!)」 >>140 死に能力になってましたが、一応MF適正自体は大妖精にもありましたね……。 >>141 現実世界に大ちゃんが行くとしたらどこが最適ですかねぇ。 岬に上手く利用されそうな南葛か、純粋にいい人レベルで高そうな葵と(ロリには)優しいナンデスがいるインテルか。
[143]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/01(木) 22:21:09 ID:??? 上機嫌に「私はエース♪」などと鼻歌を歌っているリグルを後目に、静葉は考える。 実際のところ、リグルの引き留めは最優先事項であった。 先ほど静葉が口にした「反町がいなくなった後、得点力で誰を頼ればいいのかわからない」というのも事実である。 反町が抜け、幽香が行方をくらました現状――リグルしか得点源が無いと言っても過言ではない。 そういった意味では、あっさりと残留を表明したリグルの存在は何よりありがたい。 静葉「(そして、リグルちゃんが残留を表明してくれたお蔭で……)」 リリーB「私達は……」 リリーW「オータムスカイズに残るですよ〜」 サンタナ「あっ、私も!」 静葉「ええ、ありがとう(流れはこちらに傾いてくれる……)」 大妖精の言葉を皮切りに、多くの者たちが移籍へと傾こうとする中。 リグルの残留宣言は流れを断ち切るには格好の材料であった。 元々、レティと同じく幽香と共にオータムスカイズへと加入をしたリリーWとリリーB。 彼女たちの立ち位置は、オータムスカイズ内でも決して高いものではなかった。 というか、ほぼベンチウォーマーであった。 その要因は彼女たちの基礎的な能力が余りにも低すぎたという点もあるが、 それ以上に彼女達のポジションがFWかMF――或いはGKと、それぞれ不動のレギュラーが固まっていた場所であった為である。 今までのFW陣で言えば、反町とリグル、そして攻撃能力しか無い橙。 MFで言えば幽香とヒューイはほぼ固定ながら、静葉・メディスン・橙・ボランチ起用された穣子と、まず出番は来なかった。 正GKである大妖精の代わりは、前述以上に苦難の道である。 それが正GKがいなくなった時点で既にリリーW、もしくはリリーBの出番は確約されており、 おまけにFW・MFどちらも絶対的な強さでレギュラーを誇った選手が離脱する。 こうなれば彼女たちが残留の意を示すのもなんとも自然な事であった。
[144]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/01(木) 22:22:20 ID:??? サンタナに関してはリリーたちの考えよりも更に単純。 サンタナ「(人間がいるなら私も移りたいけど……チルノが行くチームになんか意地でも行ってやるもんか! へへーんだ、むしろいなくなってくれてありがたいくらいだわ!!)」 チルノを嫌う妖精トリオの中で、1番にチルノの事を敵対視しているのがサンタナである。 妖精トリオの中で反町に1番懐いているのも彼女とはいえ、 それ以上にチルノに対する悪感情が強かった彼女が残留を表明するのは自明の理と言えた。 或いは、彼女たちも、静葉たちが幻想郷Jrユースとして活動する傍ら、 オータムスカイズの一員として数多のチームと野良試合を繰り広げた事で、このチームへの愛着を人一倍持ったのかもしれない。 サンタナ「(大妖精がいなくなってもキーパーはいるし! ね、ボナンザ!!)」 ボナンザ「…………」シャンシャンシャーン 静葉「(チルノちゃんとサンタナちゃんは両天秤だった。 大ちゃんやレティの事を考えればチルノちゃんに残って貰った方がありがたかったわね……。 とはいえ、その両天秤も絶対とは言えなかった。 チルノちゃんへの敵意より、サンタナちゃんの一樹くんへの信頼が上回っていればそれまで。 ……正直言って、全員が守矢へと移籍する可能性だってあった)」 そういう意味では、反町がそこまで全員と親交を深めあっていなかった事に安堵をする静葉。 ただ、それでも依然として戦力が不足しているというのは事実である。 何せ残留を表明した中でリグルはともかく、サンタナ、リリーW、リリーBは何れも一線級とは到底呼べない選手たち。 もう一言、ここで欲しいと静葉は考え……。 静葉「……妹紅は、どうかしら?」 妹紅「…………ああ」 視線を横へと向け、考え事をしていた少女――藤原妹紅へと問いかけた。
[145]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/01(木) 22:23:38 ID:??? 妹紅は考えていた。 そもそも――彼女自身も、オータムスカイズには途中加入をした選手である。 当初はコーチとして、未熟な選手たちが多い中で得意とするタックルや競り合い、シュートを教えてきた。 その切っ掛けとなったのは、やはり反町である。 元来、蓬莱人――不死の体を持つが故に、人との関わりを避けようとしてきた妹紅。 そんな彼女が再び人妖と交わろうとするようになったのは、反町のお蔭であった。 彼と出会い、交流を深め、時には草サッカーの助っ人として呼ばれ、 そして世捨て人のような、達観したようなそぶりを見せながらも、その実、人に焦がれ寂しがっていた妹紅。 その外殻を捨て去り、素直に1つのチームの一員としてチームスポーツを楽しむ事を教えてくれたのは反町なのだ。 妹紅「(感謝してる……感謝してるんだ。 でも……)」 ただ、それと同時に妹紅を助けたのは静葉でもある。 妹紅「(あの時、私の庵に反町と静葉が来てくれて……2人が揃って私を誘ってくれたんだ。 そのおかげで私はオータムスカイズにいる)」 妹紅にとってオータムスカイズで過ごす日々は楽しいものだった。 久方ぶりに多くの者たちとの共同生活を行い、サッカーを通じて友情を育んだ。 長年の宿敵であった輝夜とも打ち解けるようになり、妖精1とにとりの猛特訓に付き合った思い出もある。 日数で言えば、今まで妹紅が過ごしてきた日々に比べれば本当に極僅か。 それでも、妹紅にとっては掛け替えのない時間だった。 本音を言うならば、誰も移籍する事なく、同じチームでずっとサッカーをしていたい。 妹紅「(でも……駄目なんだよね)」 それは永遠を生きる妹紅がいつも繰り返してきた事。 永遠に、ずっとこの"今"が続いて欲しいと願う妹紅とは対照的に、"生きる"者たちは変化をしていく。
[146]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/01(木) 22:24:47 ID:??? 妹紅「(昔はそれが嫌だったんだ……今は続かない。永遠なんてものは本来無い筈なんだ。 こういう思いがしたくないから、人と関わり合うのだって嫌だった……けど)」 それを受け入れて、人の中で生き続けると妹紅は決めたのだ。 他ならぬ反町と、静葉の言葉によって。 だからこそ、今の状況を受け入れなければならない。 妹紅「(そう、わかっていた事なんだ。 変わっていく事は。 まさかキャプテンの反町が……っていうのは驚いたけど、幽香だっていなくなってるし……。 それを受けて大妖精たちも移籍に傾いてる。 そういう流れが来たって、別におかしくはない。 問題はそれを受けて、私がどうするか……)」 空返事をしてから考え込むようにしていた妹紅を、静葉は不安げに見やる。 静葉だけではない――多くの者たちは、極端な熱血漢へと変貌した妹紅の物珍しい大人しい姿に呆気を取られていた。 そんな視線を知ってか知らずか、迷いに迷った妹紅は、1つの決断を下した。 妹紅「私は……残る。 オータムスカイズに残るよ」 静葉「! そう……ええ、歓迎するわ妹紅」 妹紅「こっちこそ、これからもよろしくね!」 喜びを隠さずに声を上ずらせる静葉に対して、妹紅は笑みを浮かべながら返答する。 その笑みの裏側で、妹紅は考えていた。 反町にも静葉にも感謝はしている、恩がある。ならばどちらを取るのか。 妹紅はどちらも取らなかった。というより、個人を対象とする事を止めた。 妹紅「(反町にも静葉も、本当に感謝してる。 でも……私が一番感謝してるのはこのチームに対してなんだ。 みんながバラバラになるなら――いや、なっても。 このチームの皆が私にしてくれた事を忘れない為に。 私はこのチームの存在が無くなるまでここにいる。 仮になくなったとしても――ずっと忘れない)」 人ではなく、チームへの感謝。自身を変えてくれた、受け入れてくれた多くの仲間たち。 短い間だったとはいえ、共にいた事を忘れないように。藤原妹紅は残留の意志を表明した
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0ch BBS 2007-01-24