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【SSです】幻想でない軽業師
[388]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/10(土) 23:30:55 ID:??? よってこの時のカルネバーレの質問は至って普通な問いかけだったのだが……。 一方で問われたはたては、やはり顔を真っ赤にしながら汗をダラダラと流し狼狽える。 佐野「あん?(どうしたんだあの天狗のねーちゃん……)」 マンチーニ「ハタテ? 何か……」 はたて「あっ、の……ポ、ポジションは…………」 これには一同もどうしたのかと疑問に思う中、意を決したようにはたては口を開き……。 はたて「あ、ありま、せん……」 カルネバーレ「…………何?」 はたて「し、試合なんて……したことが、ないので……」 サッカーの実力はある。練習だってしていた。烏天狗という種族上、その実力も確か。 しかし、実戦経験は全く無い。 世間知らず、人見知り、経験不足。割と不安要素しかないものを抱えた少女――。 姫海棠はたての告白に、一同は唖然とするしかないのであった。
[389]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/10(土) 23:32:38 ID:??? という訳で留学4選手発表といった所で一旦ここまで。 この4人+ゴリ、マンチーニ(+おまけのブルノさん)でイタリア編はしばらく進む事になります。 それでは。
[390]森崎名無しさん:2018/03/11(日) 01:13:27 ID:??? 乙でした 最後の一人が予想外にポンコツ…点取れるのかなこれ ゴリラのヘディングと佐野の突撃以外だけだときっつい
[391]森崎名無しさん:2018/03/11(日) 01:33:04 ID:??? 強いGKと攻撃手段がないという致命的な部分が大きく目立ってるの困るよな DFとマンチーニ達MFはわるくないんだけど あと控えもわるくない
[392]森崎名無しさん:2018/03/11(日) 07:09:14 ID:??? はたての実力が未知数でなんとも言えん
[393]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/11(日) 21:33:46 ID:??? >>390 乙ありです。 ゴリラとマンチーニは実は本編に比べて多少強化していますので、 まあ点は取れるんじゃないかな……と思います。 >>391 中盤はマンチーニ・お燐・佐野でそこそこ強力にはなりますね。 まあタレントの数では他チームよりも多少多めなので、そこで頑張っていく感じになると思います。 >>392 はたての適性や実力についても後々描写出来ればと思います。 本日は更新無しです。明日更新出来ればと思います。それでは。
[394]森崎名無しさん:2018/03/12(月) 01:04:43 ID:??? ゲームのレッチェを見直したら、ヘボい選手層だと改めて思った 使えるのは顔有り以外はモゼとチェーザレくらいで、他は大して戦力にならない 控えはそれ以下の奴らばかりで(DF一芸のドメーニコを除く) オテッロに至ってはブルノ以下のセービング能力という酷さ(飛び出しは強いけど) こんなのでよくセリエAに昇格できたもんだな…
[395]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/12(月) 22:48:38 ID:??? >>394 マンチーニで運んで翼に打たせるかゴリに打たせるか。 守備の時はとりあえずタックル押して後はお祈りって感じでやってた記憶ですね。 今日更新する予定でしたが書きあがりませんでしたのでお休みさせていただきます。
[396]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/14(水) 00:06:00 ID:??? 試合などした事が無い――そう、姫海棠はたてという少女は、試合経験というものが一切ない。 何度も言っているように、彼女は人見知りが激しくその上最近サッカーを始めたばかりの少女であった。 故にどこのチームにも所属しておらず……結果、試合をする機会というものがそもそも無かった。 彼女がようやく人並み程度にサッカーの技術が達した頃、 既に世間ではJrユース大会へ向けての活動で幻想郷サッカー界が動いていたのだから。 カルネバーレ「………………」 佐野「お、おいおい……(試合経験が無いって……大丈夫かよ?)」 はたて「(あ、あれ? 何この雰囲気……私、何かマズった!?)」 そして当然のように、このはたての告白を受けて一同は衝撃を受けていた。無論、悪い意味で。 佐野達留学選手ですら、幻想郷では各々、所属するチームがあり試合経験はある。 新設チームである命蓮寺ナムサンズに所属する一輪にしても、練習試合などではゴールを任された事があり、 代表ではサブキーパーに甘んじたとはいえ、まったくの経験不足という訳ではない。 中堅どころといった地霊アンダーグラウンドの中盤を任されていたお燐、 ついでに言えば元々が外の世界出身である佐野に至ってはしっかりと経験がある。 だからこそ彼らはショックを受け……そしてそんな佐野達以上にショックだったのは、 カルネバーレらレッチェに元々いた選手たちであった。 よもやサッカー素人を寄越してくるなど、誰も想像だにしていなかったのだから。 特にここまで佐野達に厳しくあたっていたカルネバーレは、当初は衝撃のあまり口をポカンとあけていたのだが……。 事情を理解するや否や、次第にわなわなと震え始める。 カルネバーレ「しっ、試合経験が無いだとォ!? おいお前! ふざけてるんじゃ……」 マンチーニ「さ、さあっ! 自己紹介も終わった事だし、早速だけど練習をしよう!! 俺達も早く皆の実力を知りたいし、皆だって早くチームに馴染みたいだろう! その為にはやはりボールを蹴るのが一番だ! な!」
[397]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/14(水) 00:07:38 ID:??? 遂にはカルネバーレの堪忍袋の緒が切れるかという矢先、マンチーニが咄嗟に空気を変えた。 このままではまず間違いなくカルネバーレの怒号が響き渡り、 はたてを更に委縮させてしまうと感じての判断である。 ただでさえ緊張をしているはたてを追いつめる事はいけないと考えた、マンチーニのファインプレーである。 こうなってはカルネバーレも矛を収めるより他なく、強くマンチーニを睨み付けながら深く息を吐いた。 カルネバーレ「……まあいいだろう。 フザけた奴なのかどうなのか、実際にやってみればわかる事だ。 だが言っておく。 到底ここでの練習についてこれないと思った奴は、 直訴してゲンソーキョーとやらに帰ってもらうぞ」 佐野「なぁマンチーニ、こいつにそんな決定権あんの?」 マンチーニ「まぁ……一応カルネバーレがこのレッチェのキャプテンだからね。 心配することないさ。 サノの実力はさっき言った通り知ってるけど、君ならウチでもスタメンクラスだ」 佐野「(うげ、マンチーニじゃなくてこのゴリラがキャプテンなのか……めんどくせー。 まあ……そこはこの俺の実力ってもんを見せてギャフンと言わせてやりゃいいだけの話だけど。 ほかの面子は……イチさんだってあのブルノとかいうのとのキーパー争いは大変そうだし。 お燐とはたてってのは実力が未知数だからどうとも言えねぇなぁ……)」 意外な事にこのレッチェのキャプテンは、先ほどから場を纏めていたマンチーニではなく、 佐野達に睨みを利かせ不機嫌そうにしていたカルネバーレであったらしい。 この事実は、これから3年間こんな気難しそうな奴の下でやっていかなければならないのかという不安にもなり……。 しかし、それでも自分の実力を見せてやれば、文句を言われる事も少なくなるだろうと考える。 一方で、佐野としては逆に他のメンバーの心配をするのだが……。
[398]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/14(水) 00:08:46 ID:??? お燐「にゃあい! やったね、久しぶりにサッカーが出来るよ!」 お燐に関しては、そもそも彼女自身がボールを蹴る事自体久しぶりという事もあり、 純粋に練習でもサッカーが出来るという事に喜んでいた。 幻想郷代表にも選ばれず、腐っていた彼女は新たな環境に向けてとにかく前向きであった。 はたて「れ、練習……(え、普通こういうのって挨拶が終わったらすぐ解散とかじゃないの? まだ他の人たちと一緒にいなきゃいけないのね……疲れるなぁ……)」 逆にはたてとしては、挨拶が終われば解放されると思っていたものが更にここから練習と聞いてげんなりしていた。 練習をするというのが嫌いという訳ではない。 事実、彼女は人知れず練習をして……あの案外大したことある派遣選手にも選ばれた射命丸文からも、 留学選手に相応しいとして太鼓判を押されてこのイタリアへとやってくるだけの実力を備えていたのだ。 ならば何が問題かと言えば、やはりこれ以上他人と関わるという事。 人と接するのが苦手な引きこもり天狗は、とっとと与えられた部屋へと戻って1人の時間が欲しかった。 ブルノ「さて、それじゃあこの俺様が新人どもの実力を測ってやるとするか」 佐野「(こいつ……やたらとさっきからでしゃばってくるな。 やはりただものではない……! イチさん、こいつからキーパーの座を奪うのは多分相当苦労するぞ!)」 そしてマンチーニが練習を言いだした所で、キーパーグローブを手に嵌め、 やる気満々といった様相でこのチームの正GJ――ブルノは不適に笑みを浮かべた。 腕組みをしながら自信たっぷりに言い放つ彼の姿を見て、 佐野は一輪の行く末を案じながらもマンチーニの先導を受けて練習に向かうのだった。
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0ch BBS 2007-01-24