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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】
[263]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/03(土) 22:23:10 ID:vt4jg3hk 本日はこれまでにいたします。なお次レスよりイベントが入ります。 なかなか試合に入れませんが、ゲーム開始時のチュートリアルと考えて、 しばしお付き合い願えれば幸いです。
[264]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:42:14 ID:G9+fhvzs すみませんが、なかなか文章が進まず、投稿開始にはしばらく時間がかかりそうです。 代わりと言ってはあれですが、前スレの埋めも兼ねて、ちょっとした小話を入れてみました。 なお、この話は本編とは関係のない裏設定となりますので、気楽に読んでいってください。
[265]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/16(金) 22:49:52 ID:fx5fw3iE 第19話「親友、仲間、そして強敵(とも)」 今日、僕は特に意味もなく、足の向くまま気の向くままにパリの通りを散歩している。 日本にいる時も散歩は時々はしていたが、引っ越してきてからは多かれ少なかれ毎日歩いている。 せっかくパリに来たのだからという観光客気分ももちろんあるけれども、 部屋の中にじっとしていると、無性に外の空気が吸いたくなってくる。 ドアを開けて階段を下る頃には一層そんな気が強くなってくる。 木やコンクリートとは違い石の中に住んでいるからか、ただそこにいるだけで無意識に圧迫感を感じてしまうのかもしれない。 ???「おーい少年!こっちに来なさーい!」 そんな事を考えていると、歩いている街路の反対側から呼び声が聞こえる。声の方向へ振り向いてみると、 道路を挟んだ反対側の、カフェのテラスに腰掛ける女性が、僕に向けて大きく手を振って呼びかけている。 訳も分からず横断歩道を渡り、テラスまで向かってみると、 僕を呼びつけた女性が「やはり」といった表情で僕に語りかけてきた。 ???「あの子で間違いないよ千種、私の目に狂いは無かったわね」 千種「見知らぬ人から声かけられて無視できるのなんて、そういないでしょ、こずえ」 椅子に腰かけた短髪の方の女性が、得意げに傍らの長髪の女性へと誇っている。 視線を上着から顔へと移した時、ハッと思い当たるところがあった。確かめるべく口を開こうとしたが。 こずえ「キミが岬太郎くん、でしょう」
[266]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/16(金) 22:51:10 ID:fx5fw3iE その疑問を声に出す前に、相手は僕の名を口にする。僕の事をある程度知っているという事だろう。 岬「はい、僕は岬太郎です。日本人学校へ入学予定の」 こずえ「やっぱり!よく来た小さな英雄君!ほめてつかわす!」 そう宣言するなり、返事も待たず椅子から立ち上がって僕の腰をつかみ、 グワッと勢いよく僕の体を持ち上げ隣の椅子へと押し込んだ。 こずえ「さ、好きなもの注文しちゃって!ここのカフェは小さいし観光ガイドには載ってないけど、 コーヒーもサンドイッチもイケルから。それにここは……」 千種「こずえ、そんなに矢継ぎ早にしゃべっちゃ、岬君が困ってるじゃない。もう少し順序立てて話しなさいよ」 こずえ「おっと、いけない、あたしとしたことが」 千種「こずえだからでしょ」 軽口を叩きあいながら、和気あいあいとした様子でおしゃべりをしている様を見て、僕の推測が確信に近づいてきている。 少なくともこずえという女性、僕がフランスで来てから知り合った人に、雰囲気がとても良く似ている。 岬「お話し中失礼します。どうかどこかで見覚えがあるようで……もしかして、早川あづみさんの、母親では……?」 こずえ「おっ、いいねえ、勇気だけじゃなくて観察力もあるときた。そういう頭のいい子が大好きよ」 僕の言葉を聞いてあずみちゃんの母親は再び振り向き、正体を告げた。 こずえ「確かにあたしはあづみの母、早川こずえ。そしてアタリフランスの社長よ」 おやと目を丸めた。あずみちゃんの母親が社長とは。そう考えてみると、いかに子供2人とはいえ 会社の中を自由に行き来できたのも納得できる。
[267]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/16(金) 22:53:29 ID:fx5fw3iE そう思いながらこの早川社長の御姿を観察してみる。 花柄のレースで縁取られた白いインナーからスラリとした流線型のデニムを着こなしている。 いくら駆け回っても疲れを見せそうにない闊達とした感じだ。 こずえ「そして今あたしの横にいるのがカルテクからの腐れ縁が続く、如月千種さん。 2人の子供と板前の旦那さんをこさえて、仕事の方もヒデさんの覚えがめでたく あっという間にヨーロッパ全土のナムコを指一本で動かすお方よ」 千種「こら、ちょっとやっかみ入ってない?初対面、それも子供に対して紹介するセリフじゃないわ」 こずえ「そんな事ないですよー、千種と違ってあたしは体のいい左遷だったとか思ってないですー」 好き放題ぶつくさと昔からの友人に愚痴をつぶやいている様を眺めながら、 こずえが口にした傍らの相手に触れてみる。如月といっていたがもしや。 岬「如月さん、っていうと、もしかして千早さんと優くんのお母さんでは」 そう尋ねると、千種はしゃべり続けているこずえの前に軽く手の平を立てて会話を止め、僕の方へと向く。 千種「ええ、確かに私は千早と優の母親です。岬くん」 そう言った後でガタリと椅子を立って僕の所へ近づき、両膝を石畳につけ脚を折りたたみ深々と頭を下げた。 千種「優を助けていただき、誠にありがとうございました」 ギブソンタックというのだろうか、後ろ髪を編み込んでまとめた整った頭がこちらに感謝を伝えている。 千種の方は千早の背丈を伸ばして老成させた感じといった具合だろうか、 隣にいるもう1人の母親よりは常識をわきまえているように見える。
[268]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/16(金) 22:55:39 ID:fx5fw3iE 岬「あ、いえ」 ともかく急いで僕も椅子を降り、ひざまずいて優の母親に向き合う。 気持ちは分かるが、こんなところでこうも敬意を示されては、何らかのアクションを起こさなくてはいけない。 岬「いえ、気になさらないでください(どうしようかな……)」 母親に向かい合いながら、次の所作を考え、行動に移した。 A 岬「今度、おうちで優君達に合わせてください (特に要求はしない。もしものために貸しは取っておかせよう)」 B 岬「ここのカフェの料理を少しいただければ十分です (貸しなんてこれで十分だ。思ったより影響力のある人だし、綺麗な関係でないと)」 C 岬「もうすぐパリに神社ができるみたいですけど、家族で一緒に行きませんか? (沙織おば……姉さんの所に連れて行ってお守りを買ってもらおう)」 D 岬「気を付けてください、どうしてか、イヤな予感がします (証拠は何もないけど、あの時に感じた事が気になる)」 E 岬「同じゲーム仲間として、優君の事を尊敬しています (ああも咄嗟の行動なんて、僕にはまだ無理だ。見習うかはともかく、凄い)」 F 岬「今度、サッカーの練習なり試合なり応援してもらえませんか(僕も凄いんだって、知ってもらわないと)」 G 岬「(いや、ここは相手の様子を見てみよう)」 H その他、自由回答(要2票) 先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[269]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/16(金) 23:15:33 ID:fx5fw3iE 短いですが、本日はこれまでにいたします。 この数週間色々描写を考えましたが、本当に人間性の構想・描写共に難しい、 書き割りやテンプレートから毛が生えたり抜けたりしたものを晒しているような気がして 悩んでいるうちに遅くなってしまいました。 今回ここまで書くにあたって、初登場の2人の母親について、イメージ元となったところを紹介させていただきます。 ・早川こずえ 岬とあづみ(notあずみ)とのカップリングを中心に小説を書いている宮沢真琴様。 あずみ母のイメージが浮かばず悩んでいる時にアイディアを提供してくださった方です。 遅くなりましたが、何とかあずみの母親を登場させることができました。ありがとうございました。 blog風待ち https://miyazawam.exblog.jp/ ・如月千種 千種をはじめ如月家親子のイメージは殆ど鈴木貫太郎Pのところから失敬しております。 「如月家は先祖代々女性ははらぺこ遺伝子で、男性はそのお世話を喜んでするという家系」等々。 (【SAO】優とやよいのSAO 第16.5話「今までのあらすじと設定秘話」08:58頃 https://www.nicovideo.jp/watch/sm27160120) 余談ですが鈴木貫太郎P氏の代表作「アイドル達と昭和日本」は軍事戦術、歴史的解説の奥深さが素晴らしく、 日ソ戦争編(最終的にモスクワを攻め落としちゃいます)は今でも飽かずに何度も見直しています。皆さんも ぜひ鑑賞しましょう。ただ序盤は目立った動きもなくじれったいので、最初は戦争がはじまる17話ぐらいからどうぞ。 アイドル達と昭和日本 第17話「日ソ開戦」前編【HoiU+im@s】 https://www.nicovideo.jp/watch/sm11618213
[270]森崎名無しさん:2018/11/17(土) 05:15:13 ID:OdXbimRI A
[271]森崎名無しさん:2018/11/17(土) 05:18:28 ID:OdXbimRI やっぱりBにします 変更ってできますか?
[272]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/17(土) 18:21:30 ID:PeB8JW4w これより投稿を開始いたします。 >>271 はい、IDが同じであれば大丈夫です。できれば次回から一言でも良いので理由を書き添えてもらうと 万一のトラブルも起きなくなると思いますので記してもらえれば幸いです。 B 岬「ここのカフェの料理を少しいただければ十分です (貸しなんてこれで十分だ。思ったより影響力のある人だし、綺麗な関係でないと)」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 話が本当ならこの母親は相当な大物だ。 大物とのコネクションを築くときには小利を求めず、身銭を切ってでも関係をつなぎとめろって、父さんが言っていたっけ。 岬「どうか立ち上がってください。そこまでされてしまっては、ちょっと」 こずえ「千種、固いのは胸だけにしておきなさい。ここはカフェなんだからもっと風雅に、お洒落に感謝を伝えてもいいじゃない」 戸惑った声を出していると、横からこずえが助け舟を出してくれた。 友人からの呼びかけで考えが変わったのか、こちらにもう一度頭を下げた後椅子へと向かって行く。 急いで僕も椅子へ座り直した後、千種から声がかかる。 千種「済みませんでした。つい、突飛な事をして」 詫び言を口にする千種からは、どことなくだが愁いの雰囲気が漂っているような気がした。 こずえ「さ、一通り終わったみたいだし、腹ごしらえしますかね。ギャルソン!」
[273]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/17(土) 18:22:43 ID:PeB8JW4w 近くで給仕しているカフェのボーイを呼びつけ、メニューの注文をはじめた。 こずえ「まずはいつものように、エクスプレスを2杯にアシエット・シャルキュティエール、千種には英国風サンドイッチを。岬君は?」 しゃっしゃっとフランス人へ流暢に注文をしている。こちらも交流時のために注文位のフランス語は勉強している。 岬「(omelette jambon……ハムレツにしよう)オムレット・ジャンボン。飲み物は同じくエクスプレスで」 こずえ「ほーう、岬君大人だねえ。あづみなんか苦いからっていくら勧めても飲まないのに。で、注文はそれだけ?」 岬「はい」 こずえ「そっか、ま、パンがあるからいいか。 パリのカフェはどこもそうだけど、こういうのって基本パンが無料でついてくる、しかもお替り自由よ。 金が無かったら一番安いオムレツでも頼んで、後は黙々と水とパンをとってれば一日しのげるから」 給仕の前でぬけぬけとそんな事を言ってのけながら、こずえは注文を済ませた。 料理を取りに去って行った後で、僕は2人に話しかけてみる。 岬「えっと、早川さんに如月さんですよね」 こずえ「こずえでいいわ。そんなに堅苦しくなくて。あづみの友達だしね」 千種「私も千種で大丈夫よ、もう1人の息子だと思っていますから」
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0ch BBS 2007-01-24