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【花の都の】キャプテン岬2【色物達】
[432]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/03/23(土) 21:03:57 ID:kzsdGeLw 申し訳ありませんが、今日は話をまとめられなかったので、続きは 来週までお待ちください。
[433]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/03/31(日) 22:14:13 ID:VKCendUQ 1レスだけですが、投稿を行わせていただきます。 ★如月優の誕生日 10月 ハートJ + ハートK + 2 日★→10月26日(第5週) ★誕生会のメンバー ハート7 ★→如月一家4人+岬+あずみ、双海姉妹、シャルポワ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 岬「(10月26日か。これから話す事について、家族に話す時間が1月もある。 話が重すぎて胸の奥にしまっておくとしても、それだけあれば心の整理もつく。 万一問題が起こっても十分なフォローができる)」 誕生日の日取りを確認しながら、密かに胸を撫でおろしていた。これだけ時間があれば不測の事態にも対処できるだろう。 岬「そうか。楽しみだなあ賑やかそうで」 千早「そうね、優の友達が来てくれるみたいだから、少なくとも退屈はしないと思うわ。 早川さんに真美と亜美、それとポワロも」 岬「(ポワロ?ああ、シャルポワの事か。ちょっと言いよどんだり、呼び捨てにしているところをみると、 わだかまり解けてそうにないなあ。もう少しそこのところ、話を振ってみた方がいいかな。 いや、まだ勾玉の件も話してないのに、余計な事を抱え込むはめになるかもしれない。さて、どうするかな)」 A 話してみる(さらに分岐) B 話さない。面倒事は増やしたくない C 話さない。聴きに徹して情報収集だけにとどめる 1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[434]森崎名無しさん:2019/04/01(月) 18:16:32 ID:??? A
[435]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/04/06(土) 21:05:24 ID:gtgTVhYw 今週も1レスしかできません。現在モチベーションが落ちている状態でして、あまり執筆できないでいます。 もちろんこれからも書き続けますが、なにとぞご容赦願います。 A 話してみる(さらに分岐) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 岬「(さて、どうなっているのかな)」 千早の内情を探るべく、急いで思案をめぐらせる。 岬「(胸の事だけで意固地になっているなら笑い話で済むけど、そこまで単純な人だろうか)へえ、色んな人が来るんだね」 千早「ええ、優がゲーム好きになったのは早川さんのおかげだし、真美達が優を引っ張り出してくれなかったら、 あの子の歓心が外に向かう事も無かった。来てくれるのが楽しみ」 さりげなく千早の人付き合いを尋ねた頃には、千早の言葉は柔らかいものになっていた。 岬「(へえ、あずみちゃんやイタズラっ子達とねえ。目的の情報は引き出せなかったけど、中々面白いな。 ただ本来訊きたかったシャルポワの事は分からなかった。どうするかな)」 A 優の交友関係について尋ねる(さらに分岐) B 優の過去について尋ねる C 本来の目的通り、千早とシャルポワとの間柄について尋ねる D その他、自由回答(要2票) 1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[436]森崎名無しさん:2019/04/06(土) 23:15:30 ID:SrJcSCkM B
[437]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/04/14(日) 22:40:23 ID:m9q3xldo 第24話『事が起こってしまった故に』 B 優の過去について尋ねる ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 岬「(どうも引っかかるな)」 千早とやり取りを交わしていて、フッと違和感が差し込む。 岬「(『関心が外に向かう事もなかった』? どういう事だ、何かあったのか?それまでは外の世界に興味が無かったという事になる。訊いてみよう) そうか、優君は今色んな事に興味があるんだ」 千早「え、ええ」 岬「昔はそうじゃなかったみたいだけど、そのあたりの事について教えてもらえないかな」 千早「あの、それは」 岬「僕は命を賭けて優君を守る」 目の前の少女はハッとした顔になって、僕に見入る。彼女が次の反応を示す前に、語り続ける。 岬「僕は優君の力になりたい。前に間一髪で助かった時、あの子の口から出た言葉が『カセットは大丈夫ですか!?』 怖がりも泣きもせず第一にそれ、その次に出たのが『ありがとうございます』だった。 そう言って僕にお辞儀する姿を見て、優君は本当に優しい子なんだって感じたんだ。 そんな子に2度と危ない目に遭ってほしくないし、優君の事をもっとよく知って友達になりたいと思っている。 だからお姉さんの如月さんから、優君について訊きたいんだ」 弟と友達になりたい。誠意を込めた申し出を丁寧に、しかし叩きつけるような勢いで千早に告げる。 僕が語る勢いにたじろいだのか、視線をそらして黙り込んでいた。
[438]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/04/14(日) 22:41:45 ID:m9q3xldo 千早「そうよ、岬君は優を助けてくれた。大丈夫よ」 しばらくして、自分に言い聞かせる口調でつぶやいた後、僕に触れるか触れないかの距離まで近づき、そっと袖を引く。 千早「ちょっと外へ出て、人がいない所で」 そう言われてチラリと視線を横に動かしてみる。 あずみちゃんと聖薇はにらみ合いに飽きたのか、2人とも椅子から離れ店内をブラブラしている。 岬「(視線がこっちに向く気配もない。それでも外か、よほどデリケートみたいだ)」 どうもただ事ではなさそうだ。そんな気配を悟られぬよう何気ない具合に2人へ外出すると告げ、外に向かう。 マロニエを横に抜けル・エストと大通りの中間まで来たところで千早が立ち止まり、口を開く。 千早「岬君は、PTSDって知ってる?」 聞き慣れない言葉が耳に飛び込む。PTSD。意味を考える間もなく答えが返ってきた。 千早「日本語で『心的外傷後ストレス障害』。強い精神的ショックが心にダメージを与え、 その後遺症で強い恐怖や緊張を引き起こす症状よ」 そこまで告げてから視線を僕ではなく大通りへと向ける。騒音こそパリにしては静かだが、 車は欧州屈指の大都市らしく引っ切り無しに行き交っている。そんな車の群れを見てから僕の方に向き直し、告白した。 千早「優は昔、車に轢かれたの」
[439]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/04/14(日) 22:43:53 ID:m9q3xldo 千早「昔、まだ日本にいた頃、私と優の2人でお祭りに出かけた事があった。 その帰り道に落とし物を拾おうとした優へ、車が飛び込んできた」 そう言った後、千早はギュッと堅く目をつぶった。幼い日の惨劇が脳裏を駆けめぐったのだろう。 嫌な記憶を振りちぎるように頭を振った後、話を続ける。 千早「万一の覚悟を、とまで告げられたほどの大怪我だったけど、何とか命は取りとめた。 動かなくなった腕もリハビリのおかげで動かせるようになった。でも心は」 そこまで語ったところで千早の口が詰まる。僕は千早の袖を軽くつまみ、もう一方の手で通路路肩を指さし、 促すように自分から縁石に腰を下ろす。一連の仕草から意思を察してくれたらしく、 かすかに頭を下げ僕の隣へ寄り添うように座り、切なげに息をついた後、話を続けた。 千早「撥ねられた時の激痛か生死の境をさまよった体験のせいか。 退院してからも優は苦しい苦しいとうめき続けて、眠る事もできなかった。 起きている時も時々、カチカチと歯を鳴らしながら金縛りにあったみたいに体が動かなくなった。 母さんに連れられてアメリカに渡り、PTSDを診てもらえるお医者さんに出会ってから、 だんだん落ち着いてきて不眠も金縛りも無くなった。これで大丈夫だと思ったのだけど」
[440]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/04/14(日) 22:46:19 ID:m9q3xldo 千早「フランスに来る少し前、朝早く起きてみると優が自分の部屋で絵を描いていたの。 尋ねてみると夜から一眠りもせずに描き続けていたって。叱ろうとしたら表情も変えずにこう言ったわ。 『だってぼく、明日死ぬかもしれないんだよ?1枚でも多く描いて生きてたんだっていうしょうこを残したいんだ』」 岬「明日、死ぬかあ」 あまりの言葉に、ため息と共にうめきに似たつぶやきが出てしまった。 岬「(『雨の予報が出てたから傘持っていくよ』 そんなレベルで自分の短命を確信してしまっているなんて。これからの事をどうやって伝えれば)」 生還の代償は大きく、僕が背負うべき責任は途方もなく大きいものとなった。だが僕には頭を抱える事すらできなかった。 千早「岬君に優を助けてもらってから、段々怖くなってきたの。 自分の命なんて長くないからいいやと思って、道路に飛び出したんじゃないかって。 優にきいたら本当にそう言いそうな気がする。岬君、わたし、どうしよう!怖い、怖い……」 愁声を越えて悲哀極まり、頭を伏し顔を手で覆い震えだす。 そんな千早に対しかける言葉も見つからず、ただ黙って背中をさする事しかできなかった。
[441]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/04/14(日) 22:48:03 ID:m9q3xldo そうしてしばらく一緒にいて千早の震えも止まった頃に、コホンと1つ、小さな咳が横から聞こえる。 ギョッとして振り向くと、聖薇とあずみが数歩分横に立っていた。 聖薇の顔は憂色深く、あずみは申し訳なさげに顔をそらしている。 聖薇「岬さん、如月さん。料理ができたと母から言伝がありました。一緒に行きましょう」 千早「早乙女さん、早川さん、聞いてたの?」 赤くなった目を2人に向けて、分かり切った事を尋ねる。 聖薇は眼鏡の縁を押さえたまま押し黙る。何と言っていいのか分からないのだ。 呼びかけに答えたのは、あずみだった。 あずみ「あたし達、確かに全部聞いちゃった。でも信じて、あたしは千早の事友達だと思ってる。 だから私にできる事は何でもするし、悪い事言う奴がいたらブン殴ってやる。 コイツだってあたしにとってはいけ好かない奴だけど、困っている人がいたら その人のためだけに一生懸命頑張ってくれる。だから大丈夫。そうでしょ、聖薇?」 聖薇「はい。私は非力ですが、力があろうがなかろうが苦しむ人悲しむ人を助けるのは 風紀委員長、いえただの人間としての聖薇として当然のつとめ。痛苦を取り除くのに力を尽くします。 ですからどうか、私達を信じて、頼ってください」 私心の無いまっすぐな言葉に、千早は目頭を押さえながら体を起こし、ありがとうと小さな声で答え、 2人に連れられてル・エストへと向かって行ったのだった。
[442]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/04/14(日) 22:52:09 ID:m9q3xldo 話が長くなり、選択肢もありませんが、本日はここまでにいたします。 なお、優君の設定については、鈴木貫太郎P様の動画 『【超NovelsM@ster】 ありえたかも知れない未来』の「そのなな」と「そのはち」 での設定を参考にしております。設定利用の許可をくださいました 鈴木貫太郎P様、誠にありがとうございました。 『【超NovelsM@ster】 ありえたかも知れない未来 そのなな』 https://www.nicovideo.jp/watch/sm17543021 『【超NovelsM@ster】 ありえたかも知れない未来 そのはち』 https://www.nicovideo.jp/watch/sm17559429
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0ch BBS 2007-01-24