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【頑張竜と】ファイアーモリブレム【光の拳】


[384]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2008/12/11(木) 17:13:06 ID:???
ダカラッダカラッダカラッ…

ジェイガンは昔のことを思い起こしながら風を切っていた。自分が聖騎士の称号を受け取ったばかりのことを。
あのころのジェイガンは鬼神と恐れられていた。溢れる力、巧みな技を兼ね備えたアリティアの鬼神ジェイガン。
しかし、もう今の自分にはあのころのような力も技もも無い。人は衰えには絶対に勝てないのだ。
ましてやジェイガンはもう老人といってよい年齢だ。本来は槍を持って戦うことすらかなわない筈なのだ。

ジェイガン「だが今の私には…王子の期待が、御心が…この体に満ち溢れている!」

腕は落ちた。だが、ジェイガンは感じている。己の底にまだほんの少しだけ眠っている可能性を。

ジェイガン「つらぬけェ!!」

ズゴシュウウウウウンッ!!

盗賊A「ガッ…ハ」

それは確かに全盛期に比べると勢いの無い攻撃だったかもしれない。だが、ジェイガンは感じていた。
あのころに戻れるようなわずかな可能性を。その気持ちが彼を若いころのように猛らせていた。

ジェイガン「まず一人目…さァ。次はどちらが逝くことになるかな?」

はるか彼方にぼろ雑巾のようになった盗賊Aを放り飛ばし、ジェイガンは海賊達を睨みつけた。

海賊D「こ、こいつ…なんてジジイだ」

海賊C「ええい、びびってんじゃねぇよ!次は俺の番だ!死ねぇ!」

ジェイガン「…来るがいい」


0ch BBS 2007-01-24