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【大空翼VS】TSUBASA DUNK 10【桜木花道】
[959]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 11:59:18 ID:NylOWdIU
TSUBASA DUNK特別編「キャプテン森崎外伝〜もうひとつのキャプテン翼〜」
「残念ながら、君は、君の体はもう2度とサッカーをすることが出来ない」
神奈川県のとある大学付属病院の一室。医師はあくまで事務的に事実を伝えた。それは苦痛に
満ちた行為ではあるが、感情を押し殺し機械的に振る舞うことこそ患者のためであるというのが
スポーツドクターとしての彼の信条だった。時に、患者に感情移入しすぎる医者もいるが、彼には
省38
[960]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:01:34 ID:NylOWdIU
時間は遡る。
静岡県のとある中学校のサッカー場に少年の姿はあった。先日、フランスで行われた第1回
国際ジュニアユース選手権において優勝という栄誉を勝ち取った日本代表の主力選手として
活躍した彼は、日本だけでなく世界からも注目される選手となった。
そして、間もなく世界への扉が開かれる予定だった。なんと、ブラジルのプロチームに入団
することが決まったのだ。
日本を発つ前に、ともに闘ってきた仲間たちに、そして自分を慕ってくれた後輩たちに自分の
省39
[961]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:02:33 ID:NylOWdIU
しかし、悲劇は起こった。
大きな大会が終了しても、彼のメンタルは弛緩することはなく、動きはいつもどおりだった。
いや、ブラジル行きが決まって以来、彼の動きはいつも以上にキレていた。そのキレが悲劇を
生んでしまったのかもしれない。
自らドリブルで切り込み、サイドに流れたところで一気にボールを逆サイドに送ることで相手の
陣形を崩し、さらにウイングがセンタリングを上げ、ポストプレイからチームの点取り屋が
省29
[962]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:04:14 ID:NylOWdIU
ボールは全速力で走るウィングの滝がギリギリ届く地点に落ちた。そのボールは数メートルの
ドリブルの後、ペナルティエリアやや奥にいた井沢に向けての高いパスとなり、ヘディングで
斜め前に落とされたボールに来生が合わせる。
バシュ!
と小気味の良い音を立てながら、ボールはゴールネットを揺らす。横で見ていた後輩たちから
歓声が上がる。
「こらこら、感心してどうする。来年からはお前たちがこれをやるんだぞ」
自称ナンバー2の井沢が後輩たちを諭す。
省16
[963]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:06:25 ID:NylOWdIU
そして、また病院へと話は戻る。
「君は、もう2度とサッカーができないんだ」
医師は3度、同じ言葉をつぶやく。
「君の腰は度重なる激戦で傷を負ってしまっている。正直、現代医学では治しようがないんだ」
「そんな。だって、プロにも腰や脚に爆弾を抱えながらも第一線で活躍している選手はいる
じゃないですか。それに、先生に診てもらってからずっと楽になったし、走ったり、ジャンプ
したりもできるんですよ」
省51
[964]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:07:59 ID:NylOWdIU
医師の説明はこのようなものだった。
サッカー筋はサッカーボールを扱う行動にのみ働く筋肉であること。
大人になってから損傷することはほとんどなく、世界のプロ選手がサッカー筋を損傷した事例は
未だないということ。
体のまだ出来上がっていない小中学生が損傷することがあるが、別の道に進むため困ったことは
なかったこと。
正直、他の病気や怪我で手一杯で、サッカー筋に関する研究は遅れている、いや、これからも
なされないかもしれないこと。
省10
[965]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:11:10 ID:NylOWdIU
それから少年の生活は大きく変わった。入団予定だったクラブチームと、手続きをしてくれた
昔の恩師に事情を話し、ブラジルに行けなくなった旨を謝罪の言葉とともに伝える。
先日までブラジルから取り寄せたサッカー雑誌が所狭しと広げられていた彼の机の上は、今では
参考書や開きっ放しの問題集に占拠された。中学3年生の彼は受験生である。
季節は巡り、春がやってくる。少年は高校生になっていた。
省22
[966]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:46:21 ID:NylOWdIU
翼「南葛の布陣はおそらくこうだろう」
ホワイトボードに慣れた手つきで南葛のフォーメーションを書き込む。
――――H――
――J――――
―――――――
―――I―――
―G―――F―
―――E―――
―――――――
D―BA―C
―――@―――
H来生
J長野
I岬
G浦辺
F山森
E中山
D石崎
C滝
B井沢
A高杉
@一条
省17
[967]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 12:50:10 ID:NylOWdIU
翼「点を取るのは1トップの新田、お前に任せたぞ。俺たちは全員で守る」
新田「任せてくださいよ。俺の隼シュートでアイツらをぎゃふんと言わせてやります」
翼「こちらの布陣はいつもどおりだ」
―――――――
―――H―――
―――――――
―――――――
―――J―――
G――I――F
――E―F――
―D―B―C―
――@―A――
H新田
J味方J
I味方I
G味方G
F味方F
E味方E
省11
[968]TSUBASA DUNK:2009/08/25(火) 13:02:06 ID:NylOWdIU
両チームの選手がフィールドに入ってくる。南葛の選手たちは翼の方を複雑そうな表情で見ている。
翼(こんな体になっても……俺はサッカーを捨てられない。俺にはサッカーしかない!例え、
相手選手や観客に嫌われるようなプレーしかできなくても)
コイントスのために翼は南葛のキャプテン・石崎と向かい合う。
石崎「つ、翼ぁ……」
翼「……」
主審の手の上で、コインが高く舞う。
先着1名で
コイントス→ ! card
省17
[969]森崎名無しさん:2009/08/25(火) 13:15:04 ID:dU1tfazc
コイントス→
ダイヤ8
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0ch BBS 2007-01-24