※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【新スレ】小田Jr.の野望【始めました】


[108]小田ジュニアの野望:2009/10/04(日) 16:26:58 ID:Eb5DqzJA
「ほれ、もう一個」

小田ジュニアはその効果が本物であることに安心し、続けてもう一つの食べ物を促す。

「…うん」

妹、紫乃は今起きていることを本能的に悟っているのか、最初に食べた物に比べ素直に
口にすると…突然苦しみ出す!

「しまった!副作用なのか!?」

本来の使用法と異なる食べ方をしたため起きた急激な変化に幼い子供が耐えられるわけもなく、
紫乃は喉を押さえ、小さくふるえている。


[109]小田ジュニアの野望:2009/10/04(日) 16:28:11 ID:FfjULeL2
「紫乃!おい、大丈夫か!?吐き出せ!おい!」

あまりの変化に自らの奇手の賭けに妹の命を差し出してしまったのだと、ジュニアは後悔するが、
もう遅い。
しかし、紫乃の精神力は…いままで日陰の道しか歩むとが出来ず、どんなに望んでも手に入らない
渇望が、生きるための希望が…すべてを凌駕した。
その小さい少女は、体の悲鳴をすべて無視し、ほんの僅かに動く手と口で体中が拒否する
アンブロシアを無理矢理体内に押し込めつづける。 省6

[110]小田ジュニアの野望:2009/10/04(日) 16:28:54 ID:FfjULeL2
…時間にすると何時間…いや実際は数分…正確な時間はきっと紫乃にも猛にもわからないが
紫乃の姿は劇的に変わった。

腫れぼったい目も下膨れな頬も、左右非対称な輪郭も、少し曲がっていた鼻も、
たらこ以上に大きかった唇も、すべては過去の物である。

今の彼女は、愛らしいぱっちりとした瞳に、春の柔らかさを思い浮かばせる桜色の頬、
均整のとれた輪郭に、ちょこんとのった鼻も愛らしい。唇は花の花弁を思い出させるように
見目麗しく、その声は小鳥のさえずりのようだった。
省22

[111]森崎名無しさん:2009/10/04(日) 16:31:30 ID:???
紫乃の感謝の気持ち→ ハートJ

[112]森崎名無しさん:2009/10/04(日) 16:41:21 ID:???
nice Jr

[113]小田ジュニアの野望:2009/10/04(日) 17:32:01 ID:MvSOExd2
紫乃の感謝の気持ち→ハートJ

ハート すきすきお兄ちゃんラブ!ブラコン妹のできあがり!

紫乃のキラキラとした瞳は兄を見る目とは少し異なっていた。僅かに上気した桜色の頬も
苦しさからくる物であればすでに落ち着いても良さそうなのだが、それどころか紅潮していき
キラキラした瞳も僅かにトロンと潤みがかっていた。

[114]小田ジュニアの野望:2009/10/04(日) 17:32:32 ID:0C4d4c9Q
「私の…王子さま…」

紫乃のよく読む絵本にこんな物がある。
昔々、美しい赤ちゃんに、悪い魔法使いが魔法をかけました。するとどうでしょう、
その美しい赤ちゃんは、みるみる醜い姿になり、悲嘆にくれた両親はその赤ちゃんを
家の中に籠もらし、ひっそりと暮らしていきました。
ある日、その家に一人の王子様が現れ、こういいました。おお!美しい娘がいると
聞いていたのだが、お前がそうなのだな。よし、僕が悪い魔法使いを退治してあげよう。 省10

[115]小田ジュニアの野望:2009/10/04(日) 17:33:06 ID:bKavl4UI
紫乃の母は掛け値無しの美人である。父は…まぁびみょうだが悪くはない。
兄もまぁハーフ特有の中性的な顔立ちをしており、見る人によってはかっこいいと
思うかもしれない。だから彼女だけなのだ。一家で醜いのは…
だから、魔法は本当にあって、いつか王子様が魔法を解いてくれるのだと…そう思っていた。
そしてその日は突然訪れた。今日この日、少し苦しかったのは魔法と違ったけど、
解いてくれたのは身近にいながら空気みたいに過ごしてきた人だけど…
それでも紫乃にとっては王子様だった。

[116]小田ジュニアの野望:2009/10/04(日) 17:33:58 ID:3aBXValo
(王子様と美しい娘は結婚し幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。)

紫乃は自分の血液の流れが速くなることを感じた。目の前にいる人物を考えると
胸が苦しい。でもその痛みはイヤだけどイヤじゃない不思議な切なさがある。
紫乃は本能的にそれを和らげる手段をとっていた。

ちゅ…

それは頬に当たるか当たらないか弱々しい物だったが、紫乃にとっての初めてのキスだった。
今まで父、強や、母クラリッサからキスをされたことはあるが物静かで臆病、自分の姿を 省4

[117]小田ジュニアの野望:2009/10/04(日) 17:34:46 ID:jeZjPWL2
いっぽう、小田兄は固まってしまう。勿論妹のためを思い持ってきたのだが、まさかお礼に
キスされるとは思っておらず、まだ小さいとはいえ初めてみる目の前の美少女から突然の
キスである。

「あ、ばっばか!お礼ならもっと、そうだな…物で示してもらわないと…」

思わず、思ってもいなかった事を口走る。
それを聞いた妹はくすっと笑うと、生まれ変わった自分を見てもらうために母の元へ
走っていくのだった。

(おにぃちゃん…いつかきっときづいてね?)


0ch BBS 2007-01-24