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【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】


[378]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/15(火) 10:53:46 ID:xoeFr05+
岬「ごめんごめん。でも最近はあまり変わった事はしなくなったね?」

森崎「実力がついたからな。正攻法で勝てるのにわざわざ奇策に打って出る理由はねえ」

岬「うん、そうだろうね(その割にイタリアJrユース戦みたいにただ目立ちたいだけじゃないかって思わされる事もあったけど)」

森崎「だが昔からそうだった訳じゃねえ。南葛SCで若林が怪我で抜けた時、
どいつもこいつも慌ててただろうが。まるで若林以外にGKは居ないかの様に…全く」

岬「そうだったね(あの頃の若林くんの存在感を考えれば当然の反応だったけど)」

森崎「俺はそれが嫌だったからどんな手段を使ってでも這い上がってやろうって決めたんだ。
中山も同じなんだよ。フィールダーで注目されていたのはお前と翼と修哲トリオ、
後は精々高杉と石崎くらいだったじゃねえか。最初は誰も中山なんか注目してなかったんだ」

岬「なるほど…その頃から絆が出来ていたから特別なんだ。素敵だと思うよ、その関係。
引越しを何十回を繰り返した僕としては君たち二人がちょっと羨ましいな」

ニッコリと微笑む岬。トレードマークの天使の微笑みを浴びせられた森崎は
たった今振るった熱弁が急に恥ずかしくなりガシガシと頭をかかずには居られなかった。

森崎「…ガラにもねえ話だったな。一応言っとくけど、誰にも話すんじゃねーぞ」

岬「分かった。口を固くしておくよ」

森崎「まあお前なら大丈夫か。それじゃあな、サンキュ」

岬「どう致しまして(この程度の会話で好印象を与えられるのならお安い御用さ)」

森崎はその晩少し胸の荷が軽くなった気分で眠りについた。


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0ch BBS 2007-01-24