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1- レス

【井の中の虎】キャプテン森崎34【大海を知らず】


[411]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:38 ID:2Y+tBckQ
レナート「なんだありゃ?」

バビントン「東ドイツ?彼は東ドイツ人なのかな?」

ロベルト「あ、あいつは…!」

翼「知っているんですか、監督?」

ロベルト「あ、ああ(なんでアイツがこんな所に…)」

ポブルセン「あーーーっ!貴様は!」

翼「えっ?」

陽子「(きゃーーー!この事態だけは避けたかったのに!)」

サンパウロの登場で事態は更に悪化する。翼達を視界に入れたポブルセンが 省29

[412]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:05:56 ID:2Y+tBckQ
翼「ごめん、ハンブルグのビデオを見るのは日本に来てからって言う予定だったんだ。
知っているみたいだけど、俺はサンパウロの翼だよ。ジャパンカップではよろしく」

ポブルセン「………」

既にゲートを通ったチームメイト達の会話も何処吹く風で怒鳴り続けるポブルセン。
一方翼は3年ぶりの母国でいきなりトラブルを起こすのは避けたいのか、
ややぎこちないながらも無難な笑顔を作り右手を差し出した。 省34

[413]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:06:13 ID:2Y+tBckQ
ポブルセン「モゴッ!ムゴッ!フゴッ!」

若林「ちょっと待っててくれ…おいポブルセン、選択肢だ。たった二つだけな」

ポブルセン「フグ?」

若林「貝の様に口を閉ざし、入国審査をさっさと済ませ、ホテルに向かってジャパンカップに備える。
もしくはここで更に暴れ、入国拒否されて西ドイツに強制送還され、そのままクビにされて
東ドイツに戻されるあるいは路頭に迷う。好きな方を選べよ。俺は別にどっちでも良いぞ」

ポブルセン「………ググ」
省30

[414]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:07:05 ID:2Y+tBckQ
そして大して会話をする暇も無く、若林は一度出入りした入国ゲートの方に戻っていった。
後に残されたサンパウロFC一行はポカンとするばかりだった。

マウリシオ「な、なんだったんだろう今のは」

ドトール「監督。監督は奴を知っているのですか?」

ロベルト「ああ…あいつはちょうど翼がサンパウロの入団テストを受けていた時期に
ウチを含むブラジルのあちこちのクラブチームに売り込みをかけていた東ドイツ人でな。 省35

[415]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 01:08:37 ID:2Y+tBckQ
1時をちょっと過ぎてしまいましたが今日はここまで。また明日。

[416]創る名無しに見る名無し:2009/12/18(金) 08:35:07 ID:5si7ZkL7
ケ、ケンカ林が大人になってる…Σ( Д)三 ゚ ゚ポーン

[417]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 09:33:49 ID:2Y+tBckQ
合宿6日目の午前はまたしても戦術練習に費やされた。
今度も三杉の指揮の下にオフサイドトラップの練習が行われ、DFもしくはDFに起用される
可能性のある選手達全員が一斉にラインを上げるタイミングを学ばされる。
MFやFW達はスルーパス以外の攻撃パターンを混ぜる事によって練習相手となり、
尚且つそれが対戦相手のオフサイドトラップ対策も兼ねていた。

ピィーーーーッ!

そして彼らはオフサイドトラップだけでなく、もう一つ別の戦術も学ばされた。
省28

[418]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 09:34:10 ID:2Y+tBckQ
松山「はい!えっと皆、聞いてくれ。なだれ攻撃の目的はボールを奪ったら全員攻撃で
相手を全員守備を強いて、戦線を敵陣内に押し上げる事なんだ。一度の速攻で
ゴールを奪えればそれに越した事は無いが、例え出来なくても相手を防戦に追い込めると言うメリットがある」

来生「ん〜…でもあれってお前がボール奪われたらおしまいじゃん。
実際お前、俺にボール取られて失点したんだし」
省55

[419]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 09:34:27 ID:2Y+tBckQ
住友「単純と言えば単純でしょうけど、あれはチームワークを売りにしたふらのだから出来る
戦術だと思っていましたよ。ウチは…その…自己主張の強い選手達ばかりですから」

見上「逆だよ住友くん。自己主張の強い選手達ばかりだからだ」

住友「えっ?」



新田「良しっ奪った!」

山森「新田危ない!」

新田「へ?」

日向「うらあああああっ!」

ズシャアアアアアアアアアアアッ!!
ドゴオッ!
省17

[420]2 ◆vD5srW.8hU :2009/12/18(金) 09:34:58 ID:2Y+tBckQ
住友「…なるほど」

見上「どいつもこいつも負けん気に溢れているクソガキどもだ。クソガキの扱いには慣れている」

住友「く、クソって…あ、松山良い表情していますね。これも狙ってやった事ですか?」

見上「ただの副産物だ。松山は放っておいても勝手に立ち直るタイプだ」


そして何時もの様に午後、森崎は三杉と共に練習場に立っていた。

森崎「覚悟は良いか、三杉?俺は午前中ヒマだったから体力が余ってウズウズしているぜ」
省41


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0ch BBS 2007-01-24