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【助けて!】ファイアーモリブレム12【大陸一】
[374]モリブレム ◆lT1/XKcIlo
:2010/01/17(日) 09:27:19 ID:???
受付「ふははは…残念だったなぁ兄ちゃん」
全く心のこもっていない励ましの言葉を受けつつ、アベルは落胆を抱えながら闘技場を後にした。
一方カシムは南の集落に連なっているように立っている商店街を訪れていた。
道の舗装は激しく劣化しており、辺りには砕けた瓦礫やごみが散乱としている。
カシム「ひどい…」
思わず呟いたカシムだったが、これこそが敗残国の姿なのだ。そう理解して足を進める。
カシム「あった。ここが武器屋か」
集落が解放されたおかげで、街の活気はわずかに取り戻されていた。武器屋の店主は温かな笑顔でカシムを迎え入れる。
店主「いらっしゃいませ。この街を救ってくださった英雄様!
どうかお好きなものを持っていってくださいまし!」
カシム「そ、そういうわけにはいかないよ!ちゃんと買わせて頂きますって」
ならず者たちから解放してくれたカシムからはお金など取れないと店主は言うが、
カシムはその言葉をやんわりと断った。以前に自分では考えられなかった態度である。
カシム「(森崎君と出会って僕は分かったんだ。みんな誰もが誰かを守るために戦っているって。
僕は騎士でもないし君主もいないただの一市民だ。それなら…僕は僕のような貧しい人の力になれるよう頑張ろう。
この人達が作った武器を買い、その武器で侵略者のドルーア帝国を追い出してやるんだ!)」
貧困に喘ぐ者にしかわからない苦しみ。カシムはその辛さをよく知っている。
カシムはなけなしの財布を取り出すと、店主が差し出してきたメニューに目をやった。
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0ch BBS 2007-01-24