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【助けて!】ファイアーモリブレム12【大陸一】


[476]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/01/25(月) 22:45:04 ID:???
バヌトゥは握り締めた火竜石に力を込め、封じられている魔力を放出させる。
紅く曇った煙の奥から現れたのは、小さな老人とは似ても似つかぬ獰猛な火竜。

ショーゼン「くっくくくく…誰かと思えば、バヌトゥか。久しいのう」

バヌトゥ「ショーゼン………お主とこうしてまた会えるとは思わんかったぞい」

旧友に会ったかのような朗らかな会話。しかし、二匹の竜の両の眼はひたすら互いの隙をうかがっている。

バヌトゥ「愚かなことをしたものよ。ショーゼン、今からでも遅くは無い。
     メディウスなどとは縁を切り大人しく竜石と共に隠居せい」

ショーゼン「たわけが。愚かなのはおまえの方じゃバヌトゥ。我々誇り高き竜族の地である
      ドルーア帝国を見捨てた裏切りものめ!」

バヌトゥ「……裏切り者…か。そうかもしれん。しかし、しかしじゃ。
     いくらワシは裏切り者と罵られようともな。このアカネイア大陸に無駄に戦渦を広げようとする
     メディウスなんぞに魂を売り払うほど、老いぼれてはおらんわい」

ショーゼン「ふん、戯言を…ならば、我々どちらが正しいか決めてしまおうではないか。
      火竜族らしく…力比べでのう!」

バヌトゥ「ほっほっほ…望むところじゃわい。…ゆくぞ、ショーゼン!」

ショーゼン「来い、バヌトゥ!お前の血も肉も、全て燃やし尽くしてくれるわい!」


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0ch BBS 2007-01-24