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【助けて!】ファイアーモリブレム12【大陸一】
[586]モリブレム ◆lT1/XKcIlo
:2010/02/05(金) 23:25:28 ID:???
ジュリアン「(たっく、かわいくねーガキだぜ。おしとやかなレナさんとは月とすっぽんだぜ…)」
ポーンポーン…
しばらく無言の時間が続く。ジュリアンのボールを蹴り上げつづける音だけが静かに響き渡っていたその時。
マリア「…お、おしえて…」
ジュリアン「…あ?」
ポコッ、テン…テン…テン…
羞恥と怒りと哀願が混じった、なんとも男心をくすぐるもじもじとした可愛らしい声がジュリアンの集中力を瞬時に切らした。
マリア「わからない、の…どんなことをすれば…だ、だから…」
マケドニアの第二王女として様々な教育を施されてきているとはいえ、異国の競技であるサッカーに関しての知識などマリアには無い。
何か分からないことがあれば、いつも正しい答えを教えてくれたのは自分が愛し、自分を愛してくれる大好きな兄と姉だった。
姉ミネルバも、兄ミシェイルも、正しいことは正しいと、間違ったものは間違っていると、誠意を持って教えてくれていた。
マリア「れ、練習を…おしえて、ください…」
マリアからしてみれば、ジュリアンは兄ミシェイル以外で自分を叱ってくれた初めての男性だったのだ。
こびへつらう家臣や傲慢な大臣などからは到底考えられない怒りを露にする態度。
勝手に戦利品であるリブローの杖に手をつけた自分に、ジュリアンは本気で怒鳴ってくれたのだ。
その言葉は本人が思っている以上に、脳裏に激しく焼き付けていたのだ。
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0ch BBS 2007-01-24