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【サッカー少年】キャプテンEDIT【奮闘記】
[965]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:12:18 ID:???
金成「……ひひひっ」
実況「ああ~っと、金成くん、三人につかれて焦ったか? ミスキックです。ボールはラインを割り、ゴールキッ――
い、いえ! 違います! こ、これは!?」
江崎(鳴紋CB)「な、ボールが!?」
無辺山(鳴紋GK)「ま、曲がる――!?」
実況「こ、これはバナナシュートだァ!! 見事なパスカットから相次ぐドリブル突破、更にはバナナシュートまで!
この1年生は規格外だ! 予期せぬ奇襲が、鳴紋ゴールを脅かす~~~~~っ!!」
省36
[966]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:13:26 ID:???
……ピィイイイイイイイイイイイイイイ!
数瞬後、ホイッスルが鳴った。
実況「ご、ゴォォォォォルッ!! 二強激突の決勝戦、まずは清栄学園が一点先取! 決めたのは1年生の金成くん!
攻めあぐねた末のバックパスを遮断し、ドリブルで小豆沢くんらを抜き、華麗なミドルシュートで点を奪いました!
個人技では鳴紋の圧倒的優位と思われておりましたが、この大型新人の登場で分からなくなりました!」
省51
[967]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:15:25 ID:???
早瀬「ちっ、やってくれるぜ。まったく」
瀬川(これならあのまま突っ込んでた方が良かったかなー)
大前「……同じ1年に、あんなプレイヤーがいたなんて」
渡会「嫌なヤツだが、実力は見たとおりだ」
末松「ふ、ふんっ! 曲がるシュートなんか男らしくないぞ~!! そんなので点を取っても、威張れるもんか~!」
国岡(ちっ……金成の野郎、腕を上げてやがる。同じ県内にあれだけのMFがいちゃあ、スタメンになってからも苦労しそうだ。
省53
[968]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:16:59 ID:???
やす子「パーフェクトかどうかはともかく、良く出来た作戦だわ。
チームではなく、個人の力で成り立っているところに目を瞑ればね。でも――」
一旦言葉を切って、飯地監督はフィールドを見やる。
やす子「――ウチのキャプテンに、火が着いちゃったみたいよ? もう向こうの思い通りにはならないわ」
小豆沢は怒っていた。
それは鳴紋の選手を嘲笑うかのように点を決めた金成にではなく、それを止められなかったチームメイトにでもない。
他ならぬ、自分自身への怒りだった。
省41
[969]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:18:03 ID:???
豊原「きゃ、キャプテン……」
柿原「……そうだな。少し相手を見縊り過ぎていた。小豆沢がいれば、県大会はどうにでもなるなどと……。
目が覚めたぞ。今度は止める!」
本多「相手は同じ1年……決して、歯が立たないほどの差は無い」
比良山「取られたら取り返す……FWの本懐だ」
早瀬(へへっ……やっぱりアンタ、最高だぜ。色々足りてないところもあって、全国で戦うにゃ頼りないチームだけど……、
キャプテンだけはナンバーワンだ!)
省29
[970]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:19:16 ID:???
実況「清栄の先取点で波乱の幕開けとなりました、県大会決勝戦。鳴紋中も王者の誇りに賭けて巻き返しを図りたいところ。
さて、一体どう出る!?」
金成(へぇ……もうちょっと深いショックを与えたと思ったんだが、もう全員立ち直っている。やっぱり小豆沢は厄介だな。
選手としても、キャプテンとしてもな。これは早いところ本命の策で仕留めないと……)
ピィイイイイイっ!
ホイッスルの後のキックオフ。ボールを受けたのは、
小豆沢「行くぞ!」
省29
[971]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:20:52 ID:???
簡単なボディフェイントを交えて横に向かうと見せかけ、その実、真っすぐに抜き去る。
マリーシアを狙っていた金成は、簡単に騙されて抜き去られた。
傍から見れば、金成が棒立ちになっている横を通り抜けただけに見えるだろう。
実況「小豆沢くん、金成くんを抜いた! 先程、金成くんが雪村くんを突破した光景をなぞるかように、硬直の隙をつきました!
こころにくいプレイです!」
観客「おお、小豆沢が調子を出してきたぞ!」「行けえ!」「きゃー、小豆沢くーんっ♪」
省39
[972]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:22:07 ID:???
清栄の6番「しめた! 小豆沢が来ないなら、まだ目はある!」
清栄の5番「クリアーしてやる!」
撃たれる前にと、殺到するディフェンス陣。
それを前に、早瀬は笑った。
早瀬「へっ、見当が違うぜ。――瀬川ァ!」
蹴りに行くのではなく、身体を入れてボールを守り、横へ流した。
観客席の大前が、思わず身を乗り出す。
大前「ぽ、ポストプレイ!?」
渡会「あの人くらい浮き球に強けりゃ、出来ない方がおかしいさ」
省27
[973]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:24:28 ID:???
瀬川「――この俺がァ!!」
清栄の2番「ぐはっ!?」
瀬川「――お前らにィ!!」
清栄の3番「ぎゃはあ!?」
瀬川「――止められるものかよォ!!」
たちまち吹き飛ばされる清栄ディフェンス陣。
実況「で、出たーっ!! 瀬川くんの十八番、強引なドリブル突破! 決勝の舞台でも止められるものはいません!」
観客「きゃーっ♪ 素敵ーっ!」「あぁん、私のことも強引に奪ってー♪」「ちくしょう、ムカつくが頼れるやつだぜ」
省33
[974]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:26:34 ID:???
ポーン!
軽く蹴りだされたループシュートが、ボールを抑えようと身を乗り出しているキーパーの頭上を過ぎていった。
瀬川は決してシュートが得意ではない。というよりも、ドリブル以外に得意なものは無い。
だが、ゴールまでの距離が近くて狙いが要らず、また威力も必要ないこの状況。
得意のドリブルが読まれている状況では、苦手のシュートが最善手と化す。
ファサ……
ボールがネットに触れた音はいっそ優しげであったが、清栄のキャプテンにとっては酷く残酷に聞こえた。
省38
[975]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/07(日) 02:28:25 ID:???
息を入れ守備位置に戻っていく鳴紋の選手たち。
一方、あっという間に同点に追い付かれた清栄陣営は――
清栄の7番「ちくしょう……簡単に返されちまった」
清栄の5番「早瀬のポストプレイに一杯食わされた……単純なストライカーだと思っていたら、足元をすくわれたぜ」
清栄の4番「いや、それよりも小豆沢のゲームメイクが厄介だ。エリア内を固めてダイレクトシュートを撃ち難くしたのに、
早瀬を有効に使う手段を即座に考えてきた。やはり俺たちの優勝を阻む壁は小豆沢だ」
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0ch BBS 2007-01-24