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【力と】小田Jr.の野望12【仲間を求めて】


[853]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:44:08 ID:P91OCfjE
本多 ドリルスピアー34+(ガッツ切れ−2)+6+4=42
浦辺 ブロック13+(ガッツ切れ−2)+(瀬名FC.1)+(人数補正+1)+クラブQ=24
池田 ブロック14+(ビースト2)+(人数補正+1)+スペード6=23
三村 ブロック15+(人数補正+1)+ハート10=26
ジェトーリオ ホワイトファング28+(体勢ペナ−1)+クラブA=28

『攻撃陣−守備陣』が
≧5   威力が代わることなくゴールへ!

『攻撃陣−GK』が 省22

[854]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:45:26 ID:P91OCfjE
ジェトーリオ「!!!!」

ブラジル系のジェトーリオはまるでドラコの竜の型のように両手を突き出し、まるでチョッピングライトと
レフトアッパーを同時に繰り出すようにボールに触れ…

ジェトーリオ「ぼご!!!」

まるでライフルの弾丸のような回転で全てを貫かんとするボールは両手を弾き飛ばしジェトーリオの
胸板にめり込む。

ジェトーリオ(く!!!こいつは…ヤバイ!!!)
省20

[855]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:46:28 ID:P91OCfjE
ジェトーリオ(俺は……)

一瞬視界が真っ白になったと思った瞬間ブラックアウト。ジェトーリオはそのまま意識を失ってしまうのだった。

南葛SC 3−4 NIKE

〜〜〜〜

審判「ぴっぴっぴーーーーー!!!!」

実況「……き!決まった〜〜〜!!!そしてゴールの笛と同時に終了を示すホイッスルも鳴り響く!!
ついにクラブチームNIKE下馬評を覆し最強の南葛SCをくだしました!!! 省15

[856]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:47:30 ID:P91OCfjE
戸田「か、勝ったの?」

既に体力も精神もガタガタのちび師匠はラストパスからの記憶がない。というよりも、この場でフル出場
してかろうじて元気だといえる人物はNIKE側では実は最大の穴であったDFの松下。南葛SC
ではいいところが全くなかった池田だけであった。

来生「ああ俺達の勝ちだ。結局、最後に決めたのは本多先輩だよ。やっぱりバケモノだぜ」

その場でストンと座り込んで笑っている来生。本当はその言葉の後ろに『お前もな』と続けたかったのだが 省31

[857]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:48:42 ID:P91OCfjE
白鳥「俺の飛び出しがほとんど効かなかった…南葛SCやはり最強の名は伊達じゃなかった」

自分の手刀を足を眺めながらそう呟く白鳥。

松下「ふぅ…もう一回戦えといっても絶対に勝てないぞ。よく勝つことが出来たな」

わーわーという歓声の中、クラブチームNIKEの面々は間近にいるメンバーと共に疲れた体を
休ませるように体を崩していた。

中山「やっぱりこの歓声、この興奮。俺はサッカーをやっていてよかったよ、父さん」
省25

[858]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:50:38 ID:P91OCfjE
内村「そうか…負けたのか…」

延長開始直前、意識を半ば失い強制的に交代させられた内村は寂しげに、そして自らの不甲斐無さを
悔いながらそう呟く。

内村「あ〜あ、一からやり直しだ。こうなったら5年と4年を徹底的にしごいて来年の礎に
なってやるか…」

くやし涙を抑えるためか、やや震える声で殊更明るく呟く内村。

浜田「そうやな。正直延長に俺かうっちゃんがいてたら展開は大きく違ったはずや。穴埋めのために 省25

[859]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:51:38 ID:P91OCfjE
ジェトーリオ「……結局俺はどこまでもピエロだったな。でも、それでもなんだか清々しい。
そうか、負けを認めて、そしてそこから何かを見出せばいいのか。今まで俺は負ける事からすら
逃げ出したていたんだな」

綺麗なジェトーリオは自らの敗北…胸に刻み込まれたドリルスピアーの衝撃を忘れないようにと
ユニフォームに残ったボールの後を抑えるのだった。

〜〜〜

審判「クラブチームNIKE、南葛SC、4対3でNIKEの勝利!一同礼!」
省22

[860]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:52:38 ID:P91OCfjE
〜〜〜〜

そしてその日の夜。瀬名監督や城山監督、それに南葛小をはじめ修哲や水越などほぼ全ての小学校の
サッカーの顧問や監督、それに幾人かの監査官ともいうべき人物が招集されていた。

発起人はクラブチームNIKEの総監督、月星美津乃。そしてスポーツショップNIKEの代表取締役
であり、ついでに言えば南葛市サッカー協会の最大のパトロンであった。

美津乃「召集に応じてくださりまずは感謝の言葉を。」
省36

[861]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:53:41 ID:P91OCfjE
修哲小監督「まったく今の時期に紙の計画書なんてアナログだな。エコを推奨する今の時代では遅れ…」

ぶつぶつと不満を言いながら再編計画書の表紙をめくる監督。

瀬名監督「………」

僅かに血色のよくない瀬名。このことは既に予想しており、これの事が自分の失脚につながるものではないと
わかっていても、この懸案については出来るだけ実現しない事を望んでいたのだ。

城山「美津…月星さん。私がこういう意見を言うのもお門違いだと思いますが、何故今この時期なんですか?」
省27

[862]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:54:43 ID:P91OCfjE
美津乃「去年の南葛SCの結果は全国までいけずに県大会どまり、その前の年も褒められた結果では
なかったですよね」

そう、常勝たる南葛SCも現在では古豪と呼ばれる…つまり現在は中堅どまりである事を
示唆する美津乃。その言葉に今川瀬名は反論できない。確かに城山監督時代に比べれば
選手の層は浅く、そして各人に才能がありながら自分にはそれを育てる能力が劣っている事、
それについてはどうしても否定する事は出来ない事実なのだ。…もっとも、少年達からの 省34

[863]小田ジュニアの野望:2010/05/18(火) 05:57:06 ID:P91OCfjE
美津乃「再統合ではありません。あくまで再編です。」

きっちりと言葉の違いを修正させる美津乃。それだけこの計画に力を入れているということなのだろう。

見上「どちらでも構わんさ。まださわりしか読ませてもらっておらんが、どうせ南葛市の代表を
南葛SCにだけ絞るのだろう?代わり映えのない計画だ」

分厚い紙の束全てを見る事は無く、つまらなそうにぽんと紙束を目の前の机に投げ落とす。
省31


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