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【敗北と】小田Jr.の野望13【再生】
[606]小田ジュニアの野望:2010/05/27(木) 20:23:40 ID:KsMBlP0M
小「へぇ。悪くない。というより風情があっていい。」
そこはこの街の宿屋としてはやや上級。一階の酒場で酒盛りしている冒険者達もごろつきのような
格好ではなく、比較的マンガやアニメで見るようなまともな格好をしている。(流石にプレートメイルや
バイキングメットのような重装をしている人物はいなかったが…)
リャハーン「あ、一階の酒場でご飯は出るんだけど…少年君はちょっと危険だから特別に部屋まで持って
来てもらえるように私から口ぞえしとくね」
省16
[607]小田ジュニアの野望:2010/05/27(木) 20:25:16 ID:KsMBlP0M
小「ふぅ…よくはわからんが助かった…。今日はもう…疲れたな。時間も夕暮れだし…、
今日は薬湯に浸かって寝るか…。ティルはどうする?元の世界に戻るか?」
ジュニアは前々から思っていたことを口にする。彼女は自分の水晶玉だけでなく、不思議な木とも
つながっている。そして不思議な木はジュニアの部屋に置きっぱなしなのだ。更にいえば、家には
えりるがいる。つまり、彼女がその気になればいつでもジュニアの本来の世界に戻り、そして
えりるに助けを呼ぶことが出来るのだ。
省24
[608]小田ジュニアの野望:2010/05/27(木) 20:26:20 ID:KsMBlP0M
ティル「つまり私の存在確率とマスターの存在確率はここに集約しています。」
小「存在確率?」
ティル「はい。この辺は量子の確率展開につながるのでえりる様の方が詳しいのですが、私という存在が
2箇所に生まれれば存在確率は2箇所に分布される事になり、本来関係ないはずのマスターも
私という近い存在のためにその場所に集約されやすくなってしまいます」
小「でも…それならここからの出口が今の俺の部屋になる可能性が高くなるということじゃないのか?」
省17
[609]小田ジュニアの野望:2010/05/27(木) 20:27:41 ID:KsMBlP0M
小「よくはわからないが、要は普通にこの世界から出るだけでは『詰み』なんだな?」
ティル「はい。常若の国ティル・ナ・ノーグとマスターの世界の時間の流れが異なるという事は
そういう意味です」
小「………つまり単に脱出する方法だけでなく、浦島太郎にならないように脱出しなきゃいけないのか…
とてもめんどくさいな」
ティル「すみません。妖精の穴に飛び込むより早くもっと詳しく説明するべきでした」
省31
[610]小田ジュニアの野望:2010/05/27(木) 20:28:55 ID:KsMBlP0M
ぴこーん!
銀貨が1枚減りました。現在銀貨13枚、銅貨5枚。
体力が50%精神が80%回復しました。
現在体力104/104 ガッツ570/570
ティル体力 130/130 ガッツ290/300
ちゅんちゅんちゅん…
どうやらこっちの世界にも鳥はいるようで、すずめの声に似た鳥の鳴き声で起きるジュニア。
子供だけでも女性だけでも危険という理由でジュニアとティルは同じ部屋に泊まり、もしもの時のために
同じベッドで姉弟のように寄り添って眠る。
省28
[611]小田ジュニアの野望:2010/05/27(木) 20:30:14 ID:KsMBlP0M
軽い寝息と共に僅かにムズがる女の子。年齢的にはまだ15〜16程度にしか見えないのだが、
すでにその美しさは比肩するものがなく、もしジュニアが美女に対する耐性がなかったのならば
一睡もすることが出来なかっただろう。
小(さて、それじゃ今日はどうしようかな?)
急いでマレーネの星見の塔にいく必要がなくなった今、ジュニアは自分が何をすべきかを考える。
どうしますか?
A.マレーネのところに行くには数日かかるらしいし、野外夜具を買いに道具屋へ。
省21
[612]森崎名無しさん:2010/05/27(木) 20:44:01 ID:???
どれを選んでも一日経過する?
[613]小田ジュニア:2010/05/27(木) 20:48:18 ID:KsMBlP0M
>>612
いいえ。基本的に買い物系は時間が進みません。
イベントが起きた場合のみその範囲内で時間が進みます
[614]森崎名無しさん:2010/05/27(木) 20:52:59 ID:nfewwZno
E
ボール君だってジュニアの仲間なんだ!
[615]小田ジュニアの野望:2010/05/27(木) 21:27:59 ID:KsMBlP0M
>>614
ボール君もトモダチこわくない!ですね。
E.生きてるボールがヘロヘロだ。完全に動かなくなる前にどうにかならないか魔法屋へ!
小(そういえばリャハーンがいろんな場所を紹介してたけどその中に魔法屋みたいなところが
あったよな…)
ジュニアは血が固まって既に服の様相を示さなくなった服をもう一度着込む。夜のうちに薬湯の中につけて
固まった血の一部を剥がし、匂いも消したため上から外套を羽織れば何とか自警団に危険分子
扱いされる事もないだろう。
省13
[616]小田ジュニアの野望:2010/05/27(木) 21:30:14 ID:KsMBlP0M
ティル「は!…す、すみません…」
元々翅も彼女の一部であり、彼女にとっては鱗翅に身を包んでいようが包んでいまいが羞恥心としては
変わらないのだが…相手が恥ずかしそうにすると不思議なもので自分もはづかしくなるものである。
ティルは急いで以前にジュニアがプレゼントしてくれた小さなフィギュア用の服を大きくすると身に纏う。
小「…あれ?ティルも春菜姫みたいなことできるんだ…って、ああそうか、ティルも神さまの
力の一部を受け継いでるんだから当たり前か」
省14
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