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【アップダウン】小田Jr.の野望16【ストーリー】


[997]小田ジュニアの野望:2010/07/04(日) 03:01:40 ID:xBYkw3gw
ドラミ「誰?」

殺気のない声とはいえ、敵の中にはそれを見せずに息をするように人を殺すものたちがいると
ドラコに教わっているドラミは翼を大きく広げ威嚇モードに入る。

???「ははは、怖い怖い。心配しなくてもいいよ。降参だ」

ストン!

高いところから身軽に飛び降りる何か。ジュニアより身長は一回り大きい。恐らく中学生くらいであろう。
白銀に輝く髪と赤い瞳。典型的なアルビノの様式を持つ彼は白いワイシャツにジーパン姿と
明らかに場違いではあるが、まるでそのことを意識させないオーラのようなものを纏っていた。

ドラミ「……がるる…」

小さな半竜の目の前にいる男はアルビノであるというこれ以上ない特異性以外は普通の少年なのだが
ここにそういう格好でいること事態がこれ以上内違和感をもつ。ドラミは紫乃をつれてきた手前
絶対に引けないと自分の姉のような妹のような親友のようなライバルのような…色々な感情渦巻く
少女を庇うように一歩前に出る。口の中には灼熱の炎の塊がドラミの芥子粒のような魔力を
練り上げ数百度の高温を保っている。

???「やれやれ…今回の物語でボクの出番はなさそうだから気を抜いていたんだけど…まさか
キミ達の方からここに来てしまうとはね。安心するといい。僕の名前は凪。日本人だ。」

敵意が無いことを示すようにポッケに入れていた両手を高く掲げる。…よく考えてみたら彼は
両手をポケットに入れたまま2階建ての建物の高さはあろうかという樹木から下りてきたようだ。
余程の自信家か馬鹿なのだろう。


0ch BBS 2007-01-24