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【最強への】キャプテンEDIT15【挑戦】


[230]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/15(金) 19:59:41 ID:???
観客「鳴紋は守備固めに来たか」「あーあ、これは決まったな」「この時間帯で3点差じゃあな。どうしようもねーよ」

鳴紋応援団「へへっ! これで決勝進出は貰ったも同然だぜ!」「ふらのの戦績を見た時はヤバいかと思ったけど、案外イケたな」

ふらの応援団「くう……っ。もう駄目なのかよ……」「お前らー! 予選の時の強さはどこへ行っちまったんだよーっ!?」

観客席のどよめきも、熱が入っているのは鳴紋びいきの者たちのみ。後は大方、試合が終わったも同然の観方だった。
そんな中でも、松山はまだ気炎を吐いていた。

松山「……まだ、だ……まだ、試合は終わっていない……っ! 残り15分弱とロスタイム、1点ずつ取ればPK戦だ……っ!」

長池(松山。この期に及んで勝負を投げださない精神力、大したものだと認めよう。だが――)

チラ、と長池はふらの中のメンバーを見渡す。

小田(3−0、かァ……俺も無得点だけど大量失点だし、MFも中核のキャプテンがこれだし、責任は背負い込まなくて済むか)

若松(あー、だりぃ。もう終わりで良いよ。審判、早く笛鳴らしてよ)

近藤(もう大前とかの相手は嫌だなー。ポストプレイ決められるのはカッコ悪いし、シュート撃たれると痛いし……)

加藤(吹っ飛ばされても怪我しなかったのはいいけど、これからサボる口実がないんだよな。鳴紋も流してくれないかな)

この3点目で、ぷっつりと糸が切れたかのように緊張感を失くすふらのイレブン。
最早、一番疲れているはずの松山しか気力が残っていないと言う有様だった。

長池(――チームを大車輪で切り盛りしていたお前が走れなくなっただけで、この状態だ。
このままでは、試合終了までただ時間を消化するだけで終わってしまいそうだな……)

首を横に振って、長池は顔をしかめる。
自分を高みに引き上げた宿敵との因縁の戦い。それがこのまま幕を引いてしまうとすれば、消化不良も良いところである。
ましてや、再戦があるとすれば二年以上先の話となるのだ。出来れば、今少し良い形で試合を終えたかったのだった。


0ch BBS 2007-01-24