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【最強への】キャプテンEDIT15【挑戦】


[396]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:55:05 ID:???
旅館のロビー。就寝時間は過ぎているにもかかわらず、ソファーを占める少年が二人いた。
怪我を抱えて練習に行くことが出来ない、早瀬と比良山である。

早瀬「……静かな夜だな」

比良山「みんな、練習に出かけたんでしょうね。明日を思うと居ても立ってもいられないんでしょう」

早瀬「俺らも、この怪我さえ無けりゃあ、な」

言って、包帯の巻かれた足に目を落とす。
試合中、松山のバックチャージで削られた右足。傷を受けて松山を恨む気持ちは、あまり無い。
自身に怪我を負わせたとはいえ、あそこまでの奮闘を見せられては、怒りよりも感心の念が先立つのだった。
だが、それと今動けない無念の思いは別である。

早瀬「くそっ。じっとしてるのがこんなに嫌な時間は、久しぶりだぜ。あー、思いっきりボール蹴りてェ」

比良山「……それでも今はこの怪我を直すことに専念しましょう。みんなが時間を惜しんで特訓した時間を、無駄にしないためにも」

訳知り顔で、妙に情味たっぷりに言う比良山。その表情に早瀬は苦笑を浮かべる。

早瀬「……比良山。お前ってひょっとしたらキャプテン向いてるのかもな。大会が終わったら考えておけよ?」

比良山「ははっ。そうですね。一番手ごわそうな対立候補が引きさがったら、考えておきます」

早瀬「あー、アイツな。……ま、その時は頼むわ。そうじゃなかった時は、そいつを何とか引き立ててやってくれや。
どうにも妙なところで頼り甲斐が無いからよ。あの野郎は」

比良山「分かりました。ちゃんと面倒を見ますよ。……俺の相棒ですからね」

こうして、鳴紋中の決戦前夜は更けていく。
明日の試合に備えて特訓に余念のないものたち。そして、今日までに受けた傷を癒す者たちとを等しく包んで。


0ch BBS 2007-01-24