※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【最強への】キャプテンEDIT15【挑戦】


[536]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/20(水) 23:57:08 ID:???
―西側スタンド―

万座の観客席の中、影のように浮き上った一人の男がいる。
サングラスを掛け人目から隠した下には、隻眼に爛々と輝く光を宿していた。
日本サッカー協会強化本部長・片桐宗政である。

片桐(この大会、これまで翼は超中学生級のプレイを惜しげもなく見せつけ、全ての試合に完勝してきた。
爆発的に目覚めた能力は、中学生をしてドライブシュートを操り、並の社会人選手など相手にもならない域だ)

カチリ、とライターに火を灯し、口元の煙草に火を点ける。
省42

[537]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/20(水) 23:58:09 ID:???
―東側スタンド―

弥生「い、いつもながら――いえ、いつもより凄い喧騒……。大丈夫ですかキャプ――じゃなかった、三杉くん?」

三杉「君に気にかけられるまでもないよ。自分の体調は、自分が一番よく知っているからね」

弥生「あう……ご、ごめんなさい」

周囲の熱狂から浮き上るように、冷たい眼光でフィールドを見下ろす三杉。
だが、その心中には他の観客に負けず劣らずの高ぶりを秘めていた。
省26

[538]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/20(水) 23:59:21 ID:???
―北海道・ふらの中サッカー部部室―

テレビ『さあ、試合開始の時刻が刻一刻と近づいて参ります!』

松山「……いよいよ、決勝戦の開幕か」

藤沢「楽しみね! 松山くん!」

ふらの中メンバー(た、助かったァ……)(帰ってきたばかりで、もう練習だもんな……)(キャプテンが決勝に気を取られて良かったよ)

松山(ドジを踏むなよ、長池……)


―東京都・東邦学園サッカー部クラブハウス―
省19

[539]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/21(木) 00:00:24 ID:???
―千葉県・江東学院学生寮―

織寺「決勝か。そこまで勝ち上がったんだよな、鳴紋は……」

君代「ふっ。僕らに勝ったんだ。それくらいはしてもらわないとね」

江戸「ヤツらがいなければ、俺らが確実に決勝行きだったのによ。……けっ、どれほどの無様を晒すか、見届けてやるぜ」

ひと美「お前ら、もう少しボリューム落とせ。息子が寝付かん」

古橋「すみませんね、皆さん」

赤ん坊「オギャー!」
省21

[540]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/21(木) 00:01:25 ID:???
―埼玉県・明和東中視聴覚室―

沢木「あーあ。なんで地元なのにテレビ観戦なのかねー、俺ら」

小池「チケットが買えなかったからでしょ」

堀「いいんじゃね? 暑苦しい中、人ごみに揉まれなくて済んで」

成田「……だが、出来るならやっぱり生で観たかったな。俺たちに勝ったチームが、最強であることを証明する瞬間を――」


―大阪府・???―

目付きの鋭い少年「さあて、どっちが勝ったもんだかな。 省21

[541]そういえば随分長く会ってないなー ◆wM6KXCkaLk :2010/10/21(木) 00:02:32 ID:???
―長野県・とある中華料理店―

店の客A「おうおう、鳴紋中が全国で決勝かい。俺はねー、いつかやると思ってたんだよ」

店の客B「小豆沢が脚をやった時は目の前が真っ暗になったもんだが、下の世代もやるもんだなあ」

店の客C「親父、アンタの息子さんも鳴紋だったんだろう? 高校の全国はどうしたんだい?」

柿原の父「バカヤロー! 高校だと夏はインターハイでェ! ……ウチのせがれ? 清栄なんぞに負けたから、罰として皿洗いだよ!」
省17

[542]ドライブ開発の功労者とライバル(笑) ◆wM6KXCkaLk :2010/10/21(木) 00:03:42 ID:???
―長野県・とある神社―

???1「出番が来たよ!」

???2「やったねカナちゃん!」

早苗(巫女の方)「お二人とも静かにして下さい! テレビが聞こえないじゃないですか!」

???2「ブーブー! 早苗横暴だー」

???1「……まあ、お賽銭のお得意様の試合だからね。応援にも熱が入るか」

早苗「ドキドキワクワク……」

???2「カナちゃ〜ん。この子、自分の口で擬音を言ってるよ……」
省23

[543]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/21(木) 00:05:03 ID:???
―再び観客席―

浅村「やっぱり決勝戦は盛り上がりが違うっス。歓声で耳がジンジンするっスよ」

墨田「オマケにこの暑さだ……長野育ちの俺たちには堪えるな」

園村「やっぱりこの時期の関東には慣れないねー」

若尾「なんだなんだ軟弱な。この程度の暑さにめげて応援が出来るかってんだ!」

今日も今日とて観客席での応援に専念するベンチ外組。
自分の所属するチームがここまで勝ち上がったことに感慨を感じずにはいられないが、それ以上にこの環境は辛かった。
省30

[544]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/21(木) 00:06:16 ID:???
突如として現れ、飲み物を差し出した人物に(一人を除いて)仰天する一年生一同。

浅村「わ、若尾……っ! どうしてそんなに冷静でいられるんっスか!?」

若尾「え? なになに、この人そんなに凄い人なの?」

墨田「凄いも何もあるか! ど、どうして鳴紋に入ったのにこの人を知らないんだ! この人は――」

???「ん? 僕がどうかしたかい?」



墨田「――鳴紋中の前キャプテンで不動の10番・小豆沢さんだよ!」



若尾「な、なにィ!?」

[545]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/21(木) 00:07:18 ID:???
小豆沢「いやだなあ。そんなに大袈裟に驚くことでもないだろう?」

浅村「お、お、お、驚くっスよ! 何で貴方がこんなところにいるんスか!?」

小豆沢「まあ、母校の応援に来るくらいは普通じゃないか。
僕のいる南武大付属高は、インターハイでは予選で東邦に負けて、夏のスケジュールが空いているんでね。
その余暇で来たってわけさ」

若尾「し、し、失礼しましたーっ! 小豆沢さんであるとは露知らず、ご無礼の限りを――」
省17

[546]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/21(木) 00:09:12 ID:???
小豆沢「あと、早瀬もたまにうるさかったね。主に恋愛関係でからかった時とか」

墨田(それは貴方が騒がせているんじゃなかろうか……それにしても、小豆沢さんとはこういうタイプだったのか)

小豆沢「で、観客席に来てみたら、偶然見慣れたジャージ姿が目に入ったじゃないか。
それで来てみたら、案の定鳴紋の一年生だった。奇遇だから、一緒に応援してみたいと思ってね。
迷惑じゃなければいいかな?」

若尾「ど、どうぞどうぞ!」
省15


0ch BBS 2007-01-24