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1- レス

【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】


[36]アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/10/23(土) 15:11:42 ID:???
それだけの会話を交わし、ジョアンは少し先のホテルへと向かった。
ホテルの扉の前でチラリと後方を窺うと、少年は一心不乱にボールと格闘していた。
正しい子供の姿だなと確認し、ジョアンはホテルに入ってチェックインを済ませた。
少し休んだら様子を見ることにしようと思っていたが、長距離移動の疲れが思いのほか大きかったのか、
ジョアンは部屋に入るとベッドに倒れこんで眠りについてしまった。

…彼が目を覚ました時、既に時計は19時を回っていた。
窓から広場を覗いてみると、何人かでストリートサッカーが繰り広げられていた。
ジョアンは目を凝らしてあの少年を探してみたが、その姿は見当たらない。
どうやら既に家へと帰ってしまったようだ。

ジョアン(寝過ごしたのか…。)

ジョアン見たかったものを見逃した事を理解した。
歳を取ると疲れやすくて困るな…と自嘲を浮かべつつ、仕方なくジョアンはTVのスイッチを点けた。
大きな失態にも関わらずジョアンの心には後悔の念が生じていなかった。
これも一つの縁、自分の目が正しければ自分が関わらずとも世に出てくる筈と思えたからだ。
明日同じ時間に広場に居れば、また会えるとも思ったが、既にジョアンはそうするつもりもない。

電源がonになったTVの画面を見ると、そこには2匹のネズミが映し出されていた。
正確には、青い蝶ネクタイと赤いチョッキを身に着けた、ネズミのアニメーションだ。
有名なアニメーションだが、ジョアンは特に興味を持った事はない。
彼はチャンネルを変更し、ニュース番組を観る事にしたのだった。


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