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【天高く】キャプテン霧雨61【乙女燃ゆる秋】


[154]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2010/10/29(金) 22:43:17 ID:???
三杉「そう。君には、足りない。
    ドリブルは確かに世界屈指だ。だが、パスは?シュートは?
    その二種があれば君の攻撃参加による戦術の幅が広がるというのにね」

森崎「面白い冗談を言うな、三杉。今のお前よりはマシだと自負してるぜ」

三杉「僕よりマシか。だが、それがなんだい?
    僕に勝てれば君のパスはピエールを相手に通せるのか?
    君のシュートでヘルナンデスから得点できるのかい?」

森崎「(チッ…痛いところを突いてきやがる)」

三杉が弱いのは彼自身にもわかっている。
だが問題はそこではないと三杉は言う。内心の怯え、動揺を隠しつつ。

三杉「森崎。確かに僕は弱い。しかし、持っている…コーチできる技術は君に有用だ。
   だから、今日一日で構わない。僕が再び世界と戦う力を得るために、君に協力してもらいたい」

森崎「…確かにお前からすれば、俺ぐらいしか頼れないだろうがな。
    別に俺はお前からでなくたって構わないんだぜ?」

三杉「残念だね。コーチの技術で僕以上のMFはいないし、金木はオーバーラップするGKが嫌いだ。
    松山に頼んでみるかい?恐らくは雪道を走れだの言われると思うけれどね。
    それともまさか……翼くんに、頭を下げるつもりかい?」

その言葉に、森崎の態度がやや剣呑なものになる。
輝夜というクッションにより翼は変わったとはいえ、2人の関係は良化していないのだ。
ここで怒りに駆られて断られる可能性もなくもなかった。


0ch BBS 2007-01-24