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【RoadTo】キャプテン森崎39【Brazil】


[198]創る名無しに見る名無し:2010/11/08(月) 18:16:42 ID:OKaCVyEZ
フラグ立った!

[199]創る名無しに見る名無し:2010/11/08(月) 18:35:44 ID:OrLch6N8
森崎の方もときめかんことにはなあ…

[200]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:31:58 ID:h6UlLDdF
★ときめきメモリサキ→ ダイヤ7 ★

ダイヤ→ポッと頬を赤らめ、次いで憂鬱な顔になり、会場から退場していった…
-----------------------------------------------------------------------------
ポッ。

そんな効果音が聞こえてきそうな程陽子は分かりやすく頬を染めた。
その姿は普段の快活で人懐っこい彼女には無い可憐さがあり、思わず森崎も息を飲む程だった。

森崎「(うぉ!?もしかしてこれってホームラン?瓢箪から駒?…あれ?)」
省16

[201]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:32:15 ID:h6UlLDdF
石崎「知るかっ!畜生!」

早田「確かに分かり辛いけど、追いかけた方が良いんじゃねーの?」

松山「そ、そうだぞ森崎。ちゃんと話し合うべきだ」

森崎「そ、そうだな。追いかけてくる!」

今更その場のノリでした、等と言える筈も無い森崎は陽子の後を追いかけようとし…

ガシッ!

森崎「グゲッ!………あ」

片桐「……………」

片桐に襟首を掴まれて止まらざるを得なかった。

[202]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:32:27 ID:h6UlLDdF
片桐「森崎…」

森崎「は、ははははい!(こ、怖ェ!サングラスで表情が分からんから怖ェ!)」

片桐「悪いが、少し時間を貰おうか」

森崎「…はい…(なんてこった。どうなっちまうんだ俺…)」

ザッザッザッ…

賀茂「あ〜あ、やっちまったなアイツ」

見上「馬鹿者が。若さにも程がある」

全日本メンバー「(うわあ…どうしたらいいんだこれ)」「(まさかあの二人、殴り合いしたりしないよな?)」 省5

[203]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:32:39 ID:h6UlLDdF
数分後、森崎はホテル内の片桐と賀茂の部屋に連れてこられていた。
無論彼がこの窮地をどう切り抜けようかと悪知恵をフル回転させていたのは言うまでもない。

ところが彼の予想に反して、片桐の態度はとても穏やかな物だった。

片桐「まあ、座れ。あらかじめ言っておくが、私は別にお前に怒っていないぞ。
陽子本人が望むのなら、お前と交際しようと結婚しようと妨害するつもりはない。
無論、お前が女を弄ぶ様な屑だったら話は別だが今の所そうではない様だしな」
省25

[204]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:32:52 ID:h6UlLDdF
片桐「だからその特殊な家庭環境をお前にざっと説明しておく。
お前とあいつが浅からぬ関係となりつつあるのなら、絶対に知っておいて貰わねばならん」

森崎「特殊な家庭環境…って言われても。一体何ですか?」

片桐「…片桐総合グループ。または片桐コンツェルン。名前位は知っているか?」

森崎「へ?ええまあ、時々新聞とかで名前を見る財閥ですけ…ど…へ?ま、まさか?」
省14

[205]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:33:02 ID:h6UlLDdF
森崎「な、なんでそんな人達が日本サッカー協会に…」

片桐「一言で言えば、私も陽子も家出中なんだよ」

森崎「い、家出、ですか」

片桐「そうだ。私は若い頃からサッカーに魅せられ、家を飛び出す様な形で日本代表になった。
そして負傷で引退した後も諦め切れず、選手ではなくスタッフとして日本サッカーを発展させようと
ここまで我武者羅にやってきた。言い換えれば、家の事を顧みずに自分勝手にやってきたのだ」

森崎「はあ…」
省12

[206]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:33:12 ID:h6UlLDdF
森崎「…何て言うか、今までテレビドラマでしか見た事が無い様な世界の話で実感が湧かないです」

片桐「いきなり聞かされればそういう感想を抱くだろうな。だがこれは現実だ。
ハッピーエンド等保障されていないし、何時終わるかも分からない現実だ」

森崎「ええと…じゃあ、陽子さんには既に許婚が居たりするんですか?」

片桐「私の知る限りでは今の所そうではない。しかしあくまでも今の所、だ。 省17

[207]2 ◆vD5srW.8hU :2010/11/08(月) 19:33:22 ID:h6UlLDdF
圧倒される森崎に意図的に構わずか、もしくは構う余裕も無いのか、片桐は次々と衝撃的な内容を口にしていった。
彼の顔にはサングラスでも隠しきれない苦悩とやり切れなさが溢れていた。

片桐「片桐総合グループの力を持ってすればそれ位の事は簡単だ。
実際にやらなくてもいい、それを匂わすだけで私か陽子は家を継ぎに戻らねばなるまい」

森崎「…なるほど。確かに」

片桐「…しかも、その場合連れ戻されるのは恐らく私ではなく陽子だ」
省23


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