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1- レス

【読み合い競り合い】Another-C_3【騙しあい】


[160]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 13:36:06 ID:???

> B 正直言うと彼女の内面は子供過ぎる、これ以上仲を深めるつもりはない。
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弥生かモニカか…1人の男としてけじめを付けなければならない場面に来ていた。
当然簡単に決められる話ではない。

弥生はあれだけ厳しい仕打ち(と、今は思える)をされながら、それでも自分の傍に居てくれた女性だ。
三杉自身も彼女を利用し、打算的な経緯はあったが彼女の気持ちに応えていた。
イタリアへの出発の朝など“次に会った時は本当の御主人様になる”と、暗に将来の事も言及している。
「そんな彼女を裏切るのが貴公子のやる事か?」と、理性の自分が叱りつけてくる。

モニカという女は三杉が接した事がないタイプの人間だった。
最初は興味本位で、何年かりに女性と食事でも楽しみたいからと、その程度の気持ちで近付いた。
だが会う度に違う表情を見せる彼女と…大胆で臆病で純粋な彼女と接している時間は楽しかった。
女性と2人で居てこんなに穏やかで優しい気持ちになった事は人生の中で一度たりと無かった。
別れた後…モニカが傷ついているかも知れないと思うと胸が痛み、苛々が止まらなかった。
しかもその原因が自分にあるというのが堪らなく苦痛だった。

三杉(だから…すぐにでも誤解が解けるなら、と……情けないと思う選択も敢えて選んだんだ。
    それなのに、話し始めればそんな自尊心すら消え失せてしまった…。)

モニカの為という口実があれば、我慢が我慢ですらなくなるということ…
これは即ち(程度は違うが)弥生が自分に対して持っていた物と同じではないのか?
そう考えが至った三杉は……自分がモニカに対して『恋』をしたのだと、今明確に意識した。
恐らくこれが三杉にとって、初めての恋であっただろう。

(この間0.5秒)


0ch BBS 2007-01-24