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【迫りくる】キャプテンEDIT25【恋愛パート】
[242]森崎名無しさん:2011/02/23(水) 23:54:09 ID:X10+DsPc
E
[243]237:2011/02/23(水) 23:55:21 ID:FN3UCa2I
E
確認したら合ってましたorz勘違いです。恋呪いコッチのスレだと思ってた
[244]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:06:41 ID:???
>>E.マネージャーと話したい
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〜12月24日・放課後〜
やす子「よーし、今日の練習はここまでー! みんなー、しっかりクールダウンして、汗もきっちり拭いたら帰ってもよーし!」
鳴紋中部員一同「「ありがとうございましたー!!」」
例え暦の上では聖なる日でも、サッカー部員たちのやることは変わらない。来年に向けての練習あるのみである。
省41
[245]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:07:59 ID:???
国岡「……言わんこっちゃねえ」
大前(な、ナイスです監督!)
やす子(やれやれ。この私がクリスマス・イブに良からぬことをたくらむ男女の手助けとはね……)
菱野「え、えーっと、皆さん! それではお先に!」
連行されていく落田を後目に、そそくさと部室から抜けだす菱野。
比良山「む? 何やら急いでいるようだが、マネージャーはこの後に予定があるのか? もう日が落ちる時刻だが」
大前「…………悪い、比良山。俺、今日は一人で帰るよ」
比良山「?」
省27
[246]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:09:06 ID:???
菱野「あ。大前さん……」
待ち合わせの場所で、菱野は待っていた。
大前の姿を認めた時にそっと微笑んだ、ように見えた。
寒さか、それとも別の原因か、微かに顔が赤い。
大前「い、行こうか」
菱野「は、はい……」
上ずりそうになる声を押さえて言ったセリフは短かったが、菱野はそれに確かに答えた。
そして、二人は並んで歩きだす。
大前「…………」
菱野「…………」
言葉も無く足を進める中、ちらちらと雪が降り始める。
省19
[247]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:10:38 ID:???
大前「……着いたよ」
菱野「あっ。こ、ここは……」
大前が菱野を導いた先。そこは、これまでサッカー部が幾多の戦いを演じてきた競技場だった。
大会の時には喧騒や歓声がこだましていたそこは、今日はしんと静まり返っている。
大前「二人っきりで話せそうなとこ、他に思いつかなくてさ」
菱野「わ、私は大丈夫です。でも、勝手に入っちゃっても大丈夫でしょうか?」
大前「誰も見ていない。……入れるよ。ほらっ」
封鎖を意味するテープを軽く跨いで見せる。
省26
[248]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:11:46 ID:???
… … …
冬の競技場は、やはり無人だった。照明の無い辺りを照らすのは、雲間から覗く月明かりと遠い街の街灯だけ。
客席にも雪が積もり、見下ろすフィールドも銀色に覆われている。
あそこを掘り進めていけば、冬枯れの芝に行きあたるのかな、などと想像してみる。
菱野「静かですね……」
大前「うん……」
当たり前のことを確認して、二人は軽く雪を払って席に腰掛ける。
冷たい。それもまた当たり前のことだ。
大前「話って言うのはさ――」
省22
[249]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:13:20 ID:???
大前「それでね。最初はこの気持ちも、そんなことの延長じゃないかって、思ってたんだ」
言いながら、胸に手を当てる。
大前「菱野さんに助けられる度、支えられているのに気付く度、何だか温かい気持ちになっているのに気づいたんだ。
いつも、肝心なところで下手こいてばかりの俺だけど、すぐ後ろには君がいる。そのお陰で勇気が湧いてくる。
そのことへの感謝だと、思っていた、けど――」
次第に途切れ途切れになる声。
胸が震えるのは、寒さの所為だけではなかった。
省47
[250]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:14:25 ID:???
大前「…………」
菱野「…………」
頭を下げたまま、顔を上げられない。
もしもその先に拒絶の表情があったらと思うと、冷たい手が心臓を掴んで動きを止めている。
それでも、黙ったまま耐えられる時間は長くは続かない。
大前の我慢が限界を超える直前、
(ぽこん)
軽い握りこぶしが、大前の頭に落ちた。
菱野「ひ、酷いですよ……大前さん」
大前「ひしの、さん……?」
魔法が解けたように顔を上げる大前。視線の先の菱野は、ぽろぽろと泣いていた。
省18
[251]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:15:33 ID:???
顔をくしゃくしゃにしながら、ぽかぽかと力無い拳で大前の胸を、顔を叩き続ける菱野。
痛いとも思わないそれを振り払えず、大前は困惑する。
大前「ご、ごめん……」
菱野「ごめんじゃないですよぉ! 大前さんはひどいひとですっ! おにです! あくまです!
とーへんぼくで、きわめつけのどんかんですっ!! このさっかーばかァ!!」
大前「ほ、本当にごめんなさい……」
どれほど感情を押さえこんでいたのか、いつもとはかけ離れた激情のままに、菱野は言葉を走らせ続ける。
省15
[252]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:16:49 ID:???
大前「菱野さん……」
泣き止まない少女を、そっと胸の中に包み込む。
菱野「うくっ……ぐすっ……ひっく……」
大前「そのままで聞いてくれ。何度目になるかも分からない言葉だけど……本当にごめん。
君の気持ちに、今の今まで気づけなくて。君に寂しい思いをさせてしまって。それから……こんなに君を泣かせてしまって」
菱野「…………」
大前「それから、ありがとう。こんなに不甲斐なくて、鈍感で、馬鹿な俺を、今日まで好きでいてくれて。
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0ch BBS 2007-01-24