※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】


[744]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/27(日) 20:42:15 ID:???
若林「お前も陽子さんから聞いているんだろう?俺が、俺の力が中山達の能力を貶めていると。
   やめて欲しいか?お前がこれまでどんな手段を用いても積み上げてきた能力を奪われるのは辛いか?
   でもな。ここを勘違いしないでくれ。俺は別に好きで他人の能力を奪っているわけじゃないぞ。
   ただ元に……本来の俺達の姿に戻しているだけに過ぎないんだ。
   お前のその無理やり宛てがわれた『主役補正』を消し去る力が今の俺には備わっている!」

ビカビカビカビカァッ!!!

森崎「(やめ……!……マル……アベ……シム……!!)」

若林の体が激しく発光していく。その姿が瞳に焼きつくたびに森崎の力が抜けていく。
フィールドの外にいるマルス達に助けを求めようにも声が出ない。
   
若林「過去のことは全部水に流してやる。受け入れてやる。
   一度だけでいいんだ。もう一度呼んでくれないか?俺のことを『若林さん』と。
   今のお前の力は全日本には必要だ。万が一俺がケガで離脱しても安心してゴールを託せる。
   さぁ……言えよ。今の力を失いたくないのなら……俺を『若林さん』と言ってくれ!」

照明の光が眩しすぎて、森崎は両手で顔全体を覆い隠す。
だが若林の声まではかき消すことは出来なかった。

若林「森崎、お前には俺の助けとなってほしい。あの頃のように、俺の側で」

森崎「(くっ……だ、駄目だ……力が……抜けていく……も、もう……)」

この苦しみから解き放たれるには『若林さん』と言うしか無いのだろうか?
だがその言葉は自分が若林に屈したという証明になってしまう。
昔のように、彼に畏怖し彼の影に隠れる存在でしかなくなってしまう。
しかしこのままでは若林の言うように本来の、元の自分の力に戻ってしまうかもしれない。
それだけではない。これまで自分が歩んできた全てを忘れてしまうような気がしたのだ。


0ch BBS 2007-01-24