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1- レス

銀河シュナイダー伝説5 〜求道篇〜


[245]外伝〜世紀末中山伝〜:2011/05/07(土) 00:01:57 ID:IhSWfLO+
中山(ちぃ!話し合いではどうしようもないのか)

戦う事しか残されていない自分たちの状況に僅かに腹立たしく思いながらも、同時に、遠距離こそ
有利なたち位置であるはずの森崎が自ら近づいてくることの意味を考える。

中山(死にたがっているのは…向こうなのか?それとも、俺の今の言葉がそれほど苛立たせたのか?)

どちらにしろ自分から不利な位置にやってきた森崎に…

どうしますか?
A.再び拳を交える。
B.この傷では勝てない。逃げる。 省9

[246]森崎名無しさん:2011/05/07(土) 00:06:20 ID:J0eQEeZ+
C

[247]外伝〜世紀末中山伝〜:2011/05/07(土) 00:51:24 ID:IhSWfLO+
C.奇跡の逆転を狙って必殺技を放つ!

今は戦闘時の緊張によって筋収縮が行われ出血はそこまで酷くはない。しかし出血が完全に止まっている
訳ではなく、はやく止血処置をしなくては近いうちに死をいただくのは間違いなく…うだうだと
戦闘を継続するわけにはいかないのだ。

中山(…やるしかないのか…)

そう意を決すると、今までの沸騰しそうな感情の荒波が次第に静まり、冷静に森崎との距離を
感じることが出来るようになる。

森崎「………」
省15

[248]外伝〜世紀末中山伝〜:2011/05/07(土) 00:53:07 ID:IhSWfLO+
森崎「コレで終わりだ。南斗孤鷲拳奥義、千首龍撃!!」

シュシュシュシュシュシュ!!!!

それは一息に千の抜き手で完全粉砕する面制圧の最高手の一つ。

だが。

ズシャ!!

それが中山の体を絶命させるよりも速く…森崎の体はくの字になり、そのまま倒れこむ。

中山「秘伝林技最終奥義…闇蛍」

両手で自身の体ごと貫いたその浸透剄はほぼ密着状態にまで近づいた森崎の中で右掌と左掌の頸が 省15

[249]外伝〜世紀末中山伝〜:2011/05/07(土) 00:54:11 ID:IhSWfLO+
中山(結局相打ちか…だが、まだ…まだ終わっていない)

薄れゆく意識を無理やり奮い立たせ…

どうする?
A.生きるために助けを探す。
B.最後に森崎の真意を聞く。
C.森崎を生かすために止血処理をする。
D.その他

先に1票入ったものを選択します。

[250]森崎名無しさん:2011/05/07(土) 01:43:42 ID:mvvf3rRE
C

[251]外伝〜世紀末中山伝〜:2011/05/07(土) 03:27:18 ID:IhSWfLO+
C.森崎を生かすために止血処理をする。

中山(結局お前の真意を聞き出すことは出来なかった。だが、コレだけはわかる…お前はまだ
こんなところで死んでいいようなやつじゃない。)

今回の戦い。中山にとっては意味のないもの…いわば降りかかる火の粉を払うための戦いの連続だった。

だがしかし、今にも死にそうに横たわる男は違う。長らく続いた群雄割拠の乱世、それを
長い下準備の期間があったとしてもたった数週間でトップ全員を死に追いやった人物である。
省32

[252]外伝〜世紀末中山伝〜:2011/05/07(土) 03:28:42 ID:IhSWfLO+
この世界において最も価値のあるものの一つ、清潔な包帯で外傷を覆う…自分の裂傷ではなく、遥か
以前からの友人の傷を。筋肉の収縮効果はとうになくなっており、一秒ごとに視力が落ちていく…

清潔な包帯がみるみる真紅に染め上げられるが、それでも生きていて欲しいとの願いから
命を吹き込むように動脈の近くをきつく縛り、止血を完了させ、チアノーゼ反応を起こしている顔
を下に向け肺に溜まった血溜りを無理やり吐き出させる。

森崎「げ、ゲホ…な、なにを……」
省25

[253]外伝〜世紀末中山伝〜:2011/05/07(土) 03:30:37 ID:IhSWfLO+
中山「フン!!!」

森崎の死装束のような純白だった衣装の上に手を当て、最後の最終奥義、闇蛍を再び森崎に打ち込む。

森崎「ブ…ホォ……」

再び血を吐き出す森崎だったが…先ほどのとは逆に一気にチアノーゼ反応が薄まっていく。

中山「間…に…あった…か」

破壊しつくされたと思われた内蔵だったが、元々揺らす技であり破壊させる技ではない『闇蛍』

非常に難しく繊細ではあるが逆ベクトルで発動させればかなり伸縮する内臓器官を元の位置に戻す事も 省26

[254]外伝〜世紀末中山伝〜:2011/05/07(土) 03:31:42 ID:IhSWfLO+
森崎「この……世…界に強者など…必…要…なかっ…た。」

まるで独り言のように話す森崎。もしかしたら中山の心の声が聞こえているのかもしれない。

中山(だが…誰かが強くなければ…統一など……)

森崎「守護…者……など、おこがまし…い。俺は…生きていては…いけない……」

遠のく意識の中、その言葉を聴いた瞬間…倒れこみ、肺の中から空気が吐き出るほんの一瞬だけ
言葉が出ることが許された。

中山「贖罪は死の中には……ない」
省19


0ch BBS 2007-01-24