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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
[197]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/09/03(土) 00:50:10 ID:???
カタリナ「えっ…?」
シーダは少し速度を緩めると、カタリナの方へと首を振り向く。
シーダ「私もマルス様のためなら、自分の命さえ投げ出せる覚悟がある。
マルス様の理想、想いを成就できるのならどんなことでもしてみせる。
……でもね、前の戦いでそれだけじゃ駄目なんだなって気付かされたの。
それだけだと、私は私を心配してくれる人の想いを踏みにじってしまってるって」
カタリナ「シーダ様…」
シーダ「誰かのために自分を犠牲にして何かをしてあげることは、とても素晴らしいことだと思うの。
カタリナのその気持ちは、絶対に大事にしなければならない大切なものだわ。
だけどカタリナはクリスやマルス様、もちろん私もどれだけあなたのことを心配していたか分かってる?」
カタリナ「……す、すみません……でも、私は……」
シーダ「それでいいのよ。全ての事柄を平等に考えることなんて難しすぎてできないものね。
あなたの中でその人のことがどれだけ大事なのかは私にはわからないけれど。
誰にも譲れないものがあるのなら、それを守ったって構わない。私だってきっとそうするから。
だから考えてくれるだけでいいの。覚えてくれているだけでいいの。
あなたを…カタリナのことを大好きな人はあなたが思っているより大勢いるということをね」
カタリナ「シーダ様…そんな、私なんて……」
背中がじわりと熱くなる。シーダは少しでもカタリナの悲しみを吸い取ってあげなければと決意する。
シーダ「心を開いてカタリナ。そしてもう少しだけ自分を大切に考えてみて。……あなたは独りじゃないよ。ほら、前を見なさい」
カタリナ「――!」
カタリナの滲んだ視界に飛び込んできたのは、手を振って呼びかけてくる大好きな仲間の声だった。
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