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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
[241]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/09/12(月) 23:19:13 ID:???
アベル「そこだっ!」
カイン「ぬぐっ…そう簡単に!どおりゃあああっ!!」
瞬時に間合いを詰め、死角から振り上げる剣をカインは避けるのを諦め肩の装甲で受け止める。
痛みに顔を歪めながらも槍を振り回し間合いを取ると、雄叫びと共に強烈な突きを繰り出した。
さしものアベルも弾かれた反動で体制を崩していたためか直撃は避けるものの生半可なダメージは否めない。
しかし鋭い切り返しからの追撃が一気にカインの無防備な逆腕へと襲いかかる。
アベル「ぐっ……舐めるな!はあっ!!」
カイン「がはっ!」
アベルの剣とカインの槍。さながら黒豹の鋭い爪と猛牛の鋭利な角と言ったところだろうか。
互いの最も得意とする武術を惜しげもなくぶつけ合う姿を、クリスとカタリナは固唾を飲んで見つめていた。
カタリナ「(これが……アリティア騎士団の正騎士の本気の戦い……)」
クリス「(見ているこっちにまで二人の覇気が伝わってくる。身動きが取れない…!)」
そして彼らと共にタリス島から長い長い戦いの旅を繰り広げてきた森崎も感慨深い顔で二人の競り合いを見つめる。
森崎「(思い返せばアイツらとの出会いから俺の戦いは始まったんだよな。
なんにも知らない世界に放り出され、なんにも知らない連中と旅をして、今俺はここにいる。
……アベル、カイン。俺がこの大陸からいなくなったとしてもきっとお前たちがいれば……)」
カイン「へっ…どうしたよアベル!隠居してすっかり腕が……鈍っちまったんじゃないのか!?」
アベル「はっ、息が上がってんのはどっちだっての。…勝負はここからだぜ!」
すっかり立場に差が出来たなどと愚かな思い込みはどこかへと吹き飛んでいた。
今、二人は従騎士時代に遡ったかのように互いの力を純粋にぶつけ合っていた。
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0ch BBS 2007-01-24