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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】


[323]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:02:58 ID:???
その夜。森崎は薄暗い明かりが灯る従騎士の宿舎の前に立ち尽くしていた。
本日付で正騎士に昇格したライアンを除く第七小隊の者たちは今日がここで過ごす最後の夜となるのだ。

森崎「(本当なら、全員揃って笑顔でここから卒業させてやりたかったんだがな)」

だが、どれだけ後悔したとしても一度出てしまった結果が覆ることはない。
ライアンに残された可能性は、明日からのマクロニソスでの合宿で力をつけ
選抜メンバー16人の中に選ばれることで実力を証明するしかないのだ。

森崎「(第七小隊の夢。全員揃って正騎士に。そしてマルスの近衛騎士になること。
   このままじゃその夢は二度と叶えられないものになってしまう……)」

大会のことを考えれば、未熟な従騎士たちよりも正騎士たちと一緒に鍛えたほうが自分にとっても特であることは間違いない。
特にブレーメン所属の3人が特別講師として合流したのだ。破滅のツボに苛まれた自分の実力を鍛えあげる絶好のチャンスである。

森崎「(……中山、俺はどうするべきなんだ?誰かの夢を育て、叶えてやれるほど……俺には力は無かったというのか?)」

全日本ユース特別選考試合前の合宿にて、若林と日向に脅迫された時のことを森崎は思い出していた。
『浄化』の力で本来の平凡な能力に戻され、かつての栄光を失った中山たちを自分が救ってやると森崎は二人に啖呵を切った。
平凡でありながらも数奇な運命に導かれ、天才と呼ばれる者たちと対抗できる才能を手に入れた自分ならば、と。
だが森崎はあの時頭をさげることが出来なかった。実力に劣るものは栄光を手に入れることはできないと言ったのだ。
それは確かに正しいことだし、自分の意志を今更曲げるつもりなど無い。
クリスたちのことを思ってこそ、森崎はあえて厳しい現実を彼女たちに叩きつけたのだから。


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0ch BBS 2007-01-24